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人生はなりゆき(7) メール機能の不思議ちゃん

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 こんにちは、せつらです。

 今回のテーマは「メール機能」に関する疑問です。普段何気なく使っているメールについて考えてみたいと思います。

■メールの普及

 メールは、普段わたしたちが何気なく使用しているツールです。一般的に浸透し始めたのはインターネットの電子メールが最初だと思います。携帯電話にメール機能が付いてからは、携帯電話でのみメールをする方も増えたのではないかと思います。

 さて、そんなメール。昔はペンで手紙を書いて送っていたのですが、時間を問わず好きなときに相手に送信できる「電子メール」に意味が置き換わりつつありますよね。

 ここで重要なキーワードが「時間を問わず」です。書く方はもちろんですが、見る方も好きなときに見ることができます。携帯電話のメールも、忙しいときに届いても後で見ることができるから便利なんですよね。

■メールに求められるもの

 先に述べたとおり、メールは送受信者の都合に合わせて使えればよいので、もともと即時性が求められる機能ではないと僕は考えています。そもそも、インターネットの仕組みがベストエフォートなのですがら、インターネット上で使用するメールも当然ベストエフォートになることは自明の理だと(勝手に)思います。

 ですが、メールという便利な手段をビジネスで使う場合、単にベストエフォートだけでは済まされないのが現状です。例えば、客先のシステムでトラブルが発生した場合、その状況や解析に必要なデータをメールで送付するということが日常的に発生しています。特に重大なトラブルで即時対応が求められるような場合、メールで飛んでくるデータが非常に重要になります。メールの遅延は復旧の遅れを意味することになるので、お客様にとっても開発側にとっても死活問題ではないかと思います。

 最近では、災害情報を携帯電話にメールで事前に送付するシステム(機能)もありますよね。このようなメールは1分1秒を争う重要機能であるため、メールの遅延が絶対に許されない世界になります。災害予知のメールが、災害発生後に届いているのでは洒落にならないですからね。

 当然、システムとしてもメールのレスポンスタイムはシビアに設計されています。ここで遅延をしようものなら、キャリアさんは国のお役所からお叱りを受けることになるわけです。たまにメールが届かないとか、送信ができないとかいうことがありますが、このような場合、必ずキャリアさんのホームページに事象と原因、対策についてお知らせが記載されています。そのくらい、キャリアにとって「遅延」は死活問題になっているのです。

■疑問

 さて、ビジネスとして使用しているメールと、日常わたしたちがコミュニケーションとして使用しているメール。どちらも同じメールなのですが一方はリアルタイム性にシビアで、もう一方はそこまでシビアではないというお話は先に述べたとおりです。個人的にはリアルタイムなコミュニケーションをしたいのであれば、メールなど用いず、直接電話で話せば済むことではないか? と感じることがあります(アナログな考えですかね?)。

 ですが、災害情報のメールなどリアルタイム性が厳しく求められ、かつ多数の方に一斉送信されるような場合、とても電話で話すことは無理だと思います。では何故、メールを伝達手段として選んだのでしょうか?

 もともとメールは、ベストエフォートなインターネット環境において、ベストエフォートで済まされるべきものでした。しかし、これが一斉配信など容易にできる便利なツールであり、サービス内容が多様化したため、ベストエフォートからリアルタイムが求められるようになったのではないか? そう感じています。

■リアルタイムへの対応

 リアルタイムに送信すべきメールについては、通常専用ネットワークを別に設けており、各キャリアさんも同ネットワークからのメールは優先的に送信するように作られていると思います。

 ですが、わたしたち使う側では、携帯電話の場合通常1つの端末でメールを受信することになります。メルマガなどのさまざまなメールが送信されてくる現在、メールはいつでも見られるアイテムであるがゆえに、「重要メールは着信が分かるように端末を設定する」など、使う側の意識を変えていかないと、いくらリアルタイムにメールを送信しても仕方ないと思います。

■まとめ

 なんだか話が拡散してまとまらなくなってきました(笑)。要は、何でもかんでもメールに頼るのはいかがなものか? 結局は使う側の意識の問題なのでは? と思った次第です。

 システム障害で情報をメールに添付して送付するような場合、待ち受ける側はメールをリアルタイムに確認するので、有効な手段だと思います。しかし緊急災害情報(特に事前通知)については、受信する側は常に確認しているわけではないので、リアルタイムに発信しても、それだけでよしとする訳にはいかないと思います。

 同じ災害でも、災害発生後の緊急災害情報であれば真っ先に確認すると思うので、有効な手段になると思います。が、事前通知(例えば津波とか、地震とかの予告)はメールを確認する意識を事前に植えつけるための努力(メディアによる呼びかけ、ネットメディアでの呼びかけなど)がメール配信前に必要になるのではないか? と思います。

 個人的にはTwitterなどを用いた連絡方法も有効な手段ではないか? と感じることもあるんですけどね。何かビジネスチャンスが眠っているような気もします。

 最後まで話がまとまらず、すみません(m__m)。ではでは。

 HP:http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=akisetsura

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