新情報処理試験に勝つ(2)
■論文試験に勝つ(1)
◆1文字2.5秒で記載しなければならない論文試験
10月18日に実施される論文試験は以下の3試験。新制度初回の試験だ。
- ITストラテジスト試験(旧システムアナリスト&上級システムアドミニストレータ)
- システムアーキテクト試験(旧アプリケーションエンジニア)
- ITサービスマネジャ試験(テクニカルエンジニア:運用管理)
内容は出題テーマが3問出題され、2時間で次の字数を記載する試験。
- 設問アを800字
- 設問イを800字~1600字……平均:1200字
- 設問ウを800字~1200字……平均:900文字
昨年までは、設問アを800字、設問イ・ウを1600字~3200字で記載した。
正式には初回試験が実施されていないので保証はできないものの、今春実施されたプロジェクトマネジャ試験が上記の字数での出題された。秋試験も同様と想定すると設問イ・ウは1400~2800字となる。
★標準的に設問アは800字、設問イは1200字、設問ウは900字の記述が必要
つまり、
合計2900字を2時間(7200秒)で記述することになる。7200/2900字→2.5秒/字の記述が必要。
◆下書きなしに合格なし
- 2.5秒/字で2時間にわたって書き続ける覚悟が必要
(何も見ないで記載しなければならない。見ながら記載しても難しい数字) - パソコンではなく手書きで2900字を書くことを余儀なくされる試験
(日常的にパソコンで文章を書くことになれた受験者……つらい) - 下書きを前もって記載していないと記載は不可能に近い。
★必ず前もって下書きを作成しよう
(実際には下書き論文テーマ設定が重要、各種論文セミナーの選定ポイント)
http://www.intergideon.com/newken/systemarchitect.html
◆下書き論文(1つ)を早期完成させる
- 参考書によっては下書き論文を3つ、準備すると主張するものもあるが、下書き論文は基本的に1つでよい
- 3つ書いたとしても本番で記載するのは1つ
→下書きを見ながら書ける訳ではなく覚える必要がある(3つ覚えるのは大変)
→現実的に出題テーマと一致することは稀といえる。
以下、問題文に記載してある注意事項をベースにポイントを述べたい。
◆問題文の趣旨に従って解答する……設問に対応した見出し
- 問題用紙には「問題文の趣旨に従って解答すること」と記載
→下書きをそのまま記載するケースが多い
→下書きは準備できるため完成度が高いが問題の趣旨とは異なる
→「よく書けているがテーマと違う」……採点者は迷惑
★具体的には設問に対応した見出しをつけるとよい
例:Ⅰ.××システムの概要とテーマの状況
1.1 ××システムの概要
1.2 テーマの状況
(※テーマが個人情報保護であれば、「個人情報保護」の状況となる)
★解答は「はっきりした字」できれいに書く
解答用紙はコピーすることになるため、薄い字は読みにくい。はっきり言って見えない(コピーする担当者はコピー濃度までは気にかけていられない)。
★HB以上の鉛筆かシャープペンシルで記載する
数千枚の答案を読まされる採点者の気持ちなって考える(採点者は専任でなく、業務を持っているため土日に採点は集中する。50枚/日とすると、1枚6分で300分、ノンストップで5時間に及ぶ作業)。
★右上がりの字を書く、ひら仮名は漢字より小さく書く
字をきれいに見せるために重要なコツ。
以上、形式的なことを記載したが、次回は設問など内容について記載する。