海外ITエンジニアにまつわるホント・ウソ(2)
どうも、鹿島和郎(かしまかずお)です。
ここにコラムを書くには2回目なのですが、人に読んでもらう文章を書くのって難しいですね。つくづくそう思います。ただ、前回の記事にコメントを頂いたのですが、こんなとりとめのない話でも読んでくれる人はいるんだなぁと思うと少しホッとしました。
前回コラムを書いた後に、運営の方の記事に、
「海外ITエンジニアにまつわるホント・ウソ」シリーズは、海外のイメージの真偽を語る連載だ。
と書かれたので、あと1回くらいは書いておかないとまずいだろうということで、今回も引き続き「海外ITエンジニアにまつわるホント・ウソ」という話題で進めていこうと思います。
■「SEって職業、日本にしかないんだよね?」
ウソ度数20%。大体ホントなのかな。
ただ、やっぱり設計をメインでやる人ってのは存在すると思います。
わたしが海外で働いていたときにかかわっていたシステムでも、全体の設計はわたしともう1人がメインで担当してました。ただ、2人ともプログラムは当然書きますし、逆にわたし達以外のプログラマもモジュール単位での設計は当然のこと、全体の設計でもアイディアや改善点などを出してくれてました。
この話題に関してはわたしが書くまでもなくエンジニアライフでもいろいろな方がすでに書いていらっしゃいます。先日、どなたかのコラムから辿っていってこの記事を読んだんですが、そこに書かれていた
なぜか日本ではプログラミングという仕事・プログラマという職種が非常に軽視されている。「軽蔑されている」といった方が事実をより正確に反映しているかもしれない。
というのは非常に問題ですよね。わたし自身がこの状況に対して何ができるかというと、別に大したことはできないのですが、プログラマ・ITエンジニアが尊敬される世の中に少しでも近づけるように、自分の周りから何か変えていければいいかなぁなんて日々ぼんやり考えています。
ちなみに、他の方のコラムでは後藤さんのこのコラムが個人的には好きです。アツい内容をかなりの長文で書いているんですが、けっこう一気に読めてしまいました。ここ最近書いていらっしゃらないようですが。
PG・SEの問題は非常に深いテーマなので、機会があれば少し掘り下げて書いてみたい気もします。
■「外国人って自己主張が激しいんでしょ?」
ウソ度数60%。
これは半分くらい正解なのですが、人の意見を聞かずに自分の意見のみを強引に通す人はやっぱりどこに行っても嫌われるような気がします。
■「付き合いでの飲み会とかもないんでしょ?」
ウソ度数50%。あるけど頻度は少ないと思われる。
わたしのいた会社ではなかったですが、現地企業ではクリスマスパーティーとかを行う会社が多いようです。参加は自由のようですが、やはり参加しないと「社交的ではない」と見なされることもあるようです。わたしの友達は、お母さんから「あなたのキャリアのためにも」参加すべきだと言われて、嫌々参加していました。
■「海外に住んだらもう日本に帰って来たくないでしょ?」
ウソ度数90%。
わたしは自分の意志で向こうに行ったので、それなりに満足感はありましたが、世の中には望んでないのに会社の都合などで海外に住まなければいけない人もけっこういます。
後は、居酒屋、漫画喫茶、メイド喫茶、その他日本にしかないものもたくさんあるので、現地での生活にそれなりに満足していても日本が恋しくなる人は多いです。わたしも年に1回は日本に戻ってきてました。
隣の芝は青く見えるものですね。
■おわりに
とまぁ、こんな感じですがいかがでしょうか。ちょっとだけ海外ITエンジニアのイメージが湧いてきたでしょうか。
なお、このコラムはわたしの個人的な意見・経験を反映したものですので、海外でのITエンジニアの一般的な話ではないことをお断りしておきます。
他の海外ITエンジニアの方で「わたしの場合は違ったよ」とかありましたら、ぜひご意見をお寄せください。
「ホント・ウソ」シリーズはそろそろネタ切れですが、何かネタはないものでしょうか……。
ではまた次回。
コメント
ダレゴリラ
今回も興味深く拝見しました。
「隣の芝生は青い」
まさにその通りですね。このコラムを読んでいると海外で仕事をしてみたい
という気持ちになります。
PG・SE問題は、エンジニアライフでもよく話題になりますね。
ただの役割分担としてのSEという肩書きがあるだけなら、ここまで
問題になることはないかと思いますが・・・。
また次回を楽しみにしています。
鹿島
ダレゴリラさん、コメントありがとうございます。
機会があれば一度位は海外で働くのは良い経験になると思います。
日本の良いところも悪いところもよく分かりますから。
その「機会」をどう作るかについては、別の機会に書こうと思ってます。
「人月の神話」が出版されてから30年以上経っても、業界の構造は基本的に変わっていないのと同じで、PG・SE問題も一朝一夕に変わるものではないんでしょうね。本文にも書きましたが、自分の周りからでも少しずつ変えていければと思ってます。