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エンジニアとオサレ(3) オサレとカネ

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 ゆるやかに前回の続きになります。

 えーと、私は、ある大前提にたってこの文章を書いています。それは、

「エンジニアってカネほしいよね?」

 ということです。

 おカネなどいらない、質素に暮らしていける分だけあれば十分、などという聖人君子のようなエンジニア(ひいては、IT業界に生息する人)は私は信用できません。

 なぜなら、われわれはいわゆる「ギア」を買うおカネが必要なのです。ゼッタイに!

 「ギア」とは、まあデバイスとか、どう解釈していただいても構いません。PCとかスマホとかゲームとかそれらの周辺機器とか、とにかく、われわれの部屋に転がってるアレたちです。

 部屋がサーバルームと化している方もいるでしょう。とにかく最近の機種が出たら必ず買い換える、という方も多数いるでしょう。Windows 95のPCや初期のガラケーを捨てられない人もたくさんいるでしょう。

 そして、買ったら買ったで終わりではなく、通信費などの維持費にがんじがらめになっていきます。

 仕方がないんです、それがわれわれの「性」なんですから。それらを買い続けることが、われわれの存在意義であります。そのためにはゼッタイに、ある程度のカネが必要なんです。

 「われわれは日本経済に貢献している!」とでも考えておけばいいのです。

 で、カネを稼ぐために、実は最もストレスの少ない職業(イコール、「エンジニア」)を選択してるわけですよね、趣味と実益を兼ねて!

 多くの人たちにとってはエンジニアは天職のはずです。そう思っていない人もたくさんいるようですが……。

 「天職」が大げさにしても、もしかしたらオレにはこの道(エンジニア)しかないのかもな…… なんてうっすら考えている人は多いと思います(少なくとも営業職はできないでしょう)。

 事実として、カネを稼ぐためにはどうしたらよいかというと、ヒラのSEで残業で稼ぐのは、難しくなってきています。特に、歳をとると。

 だから、上流工程にのぼっていくしか、ないんです。あるいは転職して一気にステップアップするでもよいでしょう。

 多くのエンジニアは、上流にいったり管理職になったりすることで、ある意味「魂を売った」気分になるらしいんですけど、正直そういう方々をみてると「なんだかなあ」と思います。一介の職人でいたいというのは、ある年齢を過ぎるとただの甘えなんですよね、この業界では。

 ま、とある分野で「日本を代表する」ぐらいのスキルがあるのなら別ですが……。そんな人はとっくにメディアの寵児になっているはずです。

 そういう方というのは、その場にとどまりたいという熱意は感じるのですが、その場で「研さん」を続けるキモチが足りないんです。で、いずれお払い箱になります。

 エンジニアは基本、カネが欲しいのですから、どんどん上流に上ってカネを稼げばいいんですよ。末端にとどまっていると後進の若手のジャマになるだけなのです。

 あれ? 全然「オサレ」のハナシをしてない……。

 でまぁ、ある程度のカネを稼げるようになったとしましょう。

 カネのないうちは食費を削ってでも「ギア」を買っていたわけですが、ある程度おカネに余裕ができたとして、どういう行動をとるか?

 というときに、ここで初めて「オサレ」に目を向けましょうよ、それがふつーですよ、ということを私はいいたいのです。

 多くの人たちは、ある程度おカネに余裕が出てきたら、またさらにギアを買う(笑)。カネがあるともっとハイエンドのモデルを買うようになる……。

 それじゃダメなんですよ、ということを強く主張したいのです。

 例えば、女性とちょっといい店で食事するとか……(そういうのも「オサレ」のうちですからね!)そういった支出を無駄だと考えてしまう思考は捨てた方がよいと思います。

 本当は、金銭的自由がないうちから「オサレ」に少しでも目を向けていくべきなんですが、それを求めるのは酷かもしれません。

 でもそういう人は、若いうちから取引先やベンダー、あるいは社内の人たちに必ず目を付けられる(もちろん、良い意味で!)のです。

 エンジニアの苦手な「調整」で、優位に進めることができるようになるのです。という意味で、「戦略的に」考えてみるのもよいのではないかと思います。

 読んでいただきありがとうございました。

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