健康について第52回 食について(3)
お世話になります。龍澤と申します。
今回も「食」についていくつか書きます。
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工業食品については、嗜好品として楽しむべき、と書きましたが、ほとんど毎日工業食品を食べている場合、依存症の疑いがあります。
依存症になると、高い確率で体調が悪くなってくるはずです。いや、「悪い」じゃないのですね。体調が「ぼんやり」してくるのだと思います。明確に「だるい」ともまた違うような……。
「ぼんやり」であっても、健康を害しているには違いないのですが(それどころかかなりヤバいかも)、依存症の自覚がないために、さらに追い打ちをかけるようにケミカルな工業食品(たとえばサプリメントとか、カロリーメイトとか)を追加摂取してリカバリしようとする不思議……。
そうなるともう、完全に負のループに陥っています。そして、この業界にはこのループにはまっている人が多いように見えます(そう思いませんか?)。
健康を回復するために、薬のようにケミカルな工業食品(栄養補助食品等)でリカバリしようとする。まったく自然に、それを行なっている。そこにはおそらく寸分の疑いもない。
一種の「科学信仰」であり、前回少し書きましたが「自然不信」なのですね。こういう人たちはトクホのコーラが出れば喜んで買うのでしょう。
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それと、工業食品に栄養を求めようとしても無駄です。もっと細かくいうと、「健康のための栄養のバランス」を求めても無駄ということです。
すごく不思議なんですよね。コンビニとかの「二十品目の弁当」みたいなのを食べて、自分は栄養のバランスがとれていると思い込もうとする感覚が。さらにコンビニのサラダを追加で買ってカンペキ、と。(結局合成着色料入りのドレッシングをかけて食べるわけです……)。
例えば、ほか弁屋で品目が多いからといって好きな唐揚げ弁当を我慢して幕の内弁当を選ぶような行動のことです。
最近は、まるで自然食品であるかのように、コンビニやスーパーに工業食品がならんでいるので、ある種の人たちは「喜んでだまされにいく」のですね。なぜなら、だまされていたほうが楽だからです。ですが、工業食品を一種のサプリメントと考える(考えたい)のであれば、それ以上の「害のある何か」が確実に含まれているので、「相殺」にすらなりません。
工業食品を我慢して別な工業食品を選ぶ意味はまったくないのです。工業食品の範疇の中で栄養を考えるフリをしても仕方がないのです。工業食品は嗜好品なのですから好きなものをお腹いっぱい食べればいいのです。
野菜がほとんど入っていないから、と唐揚げ弁当を我慢して小さなストレスをためる必要は、まったくないのです。
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と書いたのはどういう意味かというと、工業食品の負のループに陥っている状態であれば悪い油にまみれた唐揚げ弁当を選択しようが、一見お洒落なコンビニの20品目弁当を選択しようが、健康面ではまったく差異は発生しません。(商品名はあくまで例えですので……)。
それどころか、前者を我慢して後者に流れるよりも、大好きな前者をばくばくと食べたほうが、トータルな健康を考えるとまだよいとおもいます(「かなり悪い」という範疇の中でのよい方、ということです)。
私のコラムを読んで、アイツがこんなことを書いてるから、好きな唐揚げを毎日食べていいんだな!(お墨付きゲット) これで病気になったらアイツにクレームいれればいいし! という感じで都合のいいことを考えた人は、生活習慣から食習慣からすべての改善が必要だと思います(そういう思考に至る時点でどこか、病んでる)。
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とにかく大事なのは、「減らしてゆく」「シンプルにしてゆく」思想なのです。スパゲッティプログラムを無意識で組んでしまう方、知らぬ間に物事を複雑に複雑に考えていくタイプの方、デスク周りが常に書類で山積みになっている方などは、要注意かもしれませんね。そういう人は、食事も知らぬ間にFATになっているかも。
何を食べたら健康になれるのか? という問いは、愚問なのです。それを考える前にまず工業食品を減らさないと。われわれの身体は、不純物がたまってゆくばかりです。
どちらかといえば現代人は、食べなければ食べないほど、健康に(そして自由に)なれます。
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まだ続けます。読んでいただき、ありがとうございます。