言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

謀反のススメ

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令和の世の中は平和過ぎます。人が成長するためには、適度なバイオレンスが必要だと思います。最近のマネージャ職の人はなめてます。どんな愚策を打とうとも「大人の対応」でみんなが流してくれます。そのせいで、自分の愚行を省みることがありません。本来なら、愚策に走るマネージャに対しては、実力行使で謀反を起こしてもよいと考えています。謀反が抑止力になって愚策を採らなくなるからです。

謀反といってもコンセプトがあります。怒りに任せてぶちかますか、相手に何かを気付かせるか、目的によっても大きくやることが違ってきます。謀反は小さなプロジェクトです。何を目的とし、どのように手段を吟味していくか、考える要素がたくさんあります。謀反を避けて「大人の対応」で考える機会をことごとく逃すので、日本の企業はイノベーションを起こせなくなったのかもしれません。親父世代の昭和の話を聞くと、随分と人権無視な世の中と感じますが、謀反に関しては許容されていたように思います。

謀反はゲームでいう経験値稼ぎです。確かに、経験値稼ぎをせずに済むなら楽です。しかし、本当に挑むべきイベントが発生したときにレベルが低いままで挑まなければいけません。現代のビジネスマンの大半が、普段の楽さを優先して「大人の対応」で経験値稼ぎを避けているように思います。経験値稼ぎを避けてレベルが低いままなので、一度仲が悪くなった人と仲良くなったり、仲良くても断るべきことを断るなど、経験値が問われるような行動ができません。

普段から「大人の対応」に徹している人ほど、いざという時に子供の行動をします。真の大人の対応とは、激戦区を戦い抜いた人がもつ余裕で実現するものです。単に働いているというだけの凡人が実現できるものではありません。そんなレベルの高い対応を普通の人に求めるのは無理があります。レベルの高い対応を望むのであれば、ある程度の謀反を許容して、経験値を積む機会を増やすのが妥当な対応かと思います。

確かに謀反は組織にとってリスクです。ただし、リスクに対して適切に対応するには、小さなリスクで経験値稼ぎをする必要があります。組織を強くするのに必要なのは、潔癖な平和ではなく、調和のための闘争と考えています。潔癖な平和を目指したらどうなるかが、今の日本の大企業を見ればよくわかると思います。謀反は実力行使を交えたコミュニケーションです。コミュニケーションを大事にしたいなら、マイナスの面もきちんと受け止めて対応していくことが必要です。

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