言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

バズった技術じゃ金になりません。

»

やって面白い技術とお金になる技術は違います。技術サイトなどでセンセーショナルに紹介されているようなソフトウェア、もしくは最新のクラウドサービスなど、使っていると凄く楽しいです。最新の技術を追っていると、すごく自分の能力が上がったような感覚を感じます。ただ、そういう技術を習得することで収入が上がるかというと、そんなことはありません。既存のシステムを最新のバズっているようなサービスにリプレイスしたり、コードを最新の手法に置き換えても給料は上がりません。

ようは、技術をどうやって収益に繋がっていくかを考えなければ、収入の増加には繋がりません。収入増加のためのバズった技術の活用方法として考えつくのは、営業の売り文句にすることです。最新というだけでお客さんに与えるインパクトは期待できます。製品やサービスの凄さを素人にも分かるように説明できれば受注に繋がることでしょう。バズった技術を収入に変えたければ、営業スキルと販路を確保しておくと良いでしょう。ただし、受注したあとどうするかはきちんと考えておきましょう。そこを怠って大炎上した事例は枚挙にいとまがないです。

お金を稼ぐのに必要なのは技術より戦略です。バズった技術を勉強するのはいいですが、どう戦略に組み込んでいきますか?大事なのは、稼ぎたいなら戦略ありきです。最新技術を取り入れるのが目的になると、お金を稼ぐという目的からずれます。その技術を取り入れることで、どう収益が上がるかという視点が欠けてしまいます。技術に突っ走りがちなエンジニアによく見られる傾向です。つい、バズった技術を取り入れることで、無条件で収益が上がると思いがちです。ポイントはそこではなく、技術で稼ぐための課題をいかにクリアするかです。

稼ぐための課題をクリアできるなら手段は問われません。枯れた技術でも、インパクトが無い地味な手段でも、いっそ技術ではない手段でも問題はありません。なので、バズった技術にキャッチアップするより、単純に技術の引き出しが多い方が課題をクリアするのに有利です。また、技術との向き合い方も「こんな凄いことができるんだ!」という観点よりも、対象の技術の欠点と長所を的確に把握するような観点の方が好ましいです。課題解決に必要なのは、技術を使ったアクロバットではなく、安定した着地地点です。

そもそも、巷でバズっているような技術は、基本がしっかりしている人でなければ使いこなせません。例えば、AWSにしてもLinuxを自在に使いこなせるレベルでなければ、恩恵は少ないです。サーバレスで開発をしたいと思っても、書けるコードの品質が低ければロクに動かないシステムしか作れません。お金を稼ぎたいと思うなら、まず、普通の人が普通にできることから固めていきましょう。技術の土台の厚さが、そのまま信頼の厚さになります。稼ぎたいなら、基礎的な技術にバズった技術を乗せるより、営業力や業務知識を乗せる方が賢明です。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する