奥深く悩ましく、そして楽しいソフトウェアテストの世界

【番外編】未知のウイルスと共に生きる

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ご機嫌いかがでしょうか、HOLLYです。
更新が遅くなってしまいました。

更新が滞ってしまった理由なのですが、
・・・実は私、1週間程前、新型コロナウイルス(COVID-19)陽性と判断され、今は自宅にて隔離療養している身なのです。

この数日でようやく体調が安定してきて、パソコンを立ち上げる力も出てきたということで、
今回はBugs Life・番外編として、病気をテーマに書こうと思います。

新型コロナ対策と初期症状

テストエンジニアといっても、私は上流工程でコンサルティング的なポジションで業務をしており、
現場に四六時中張り付いている必要はありません。
そのため、週の半分はテレワークで自宅での業務、半分は電車通勤それも混雑時間帯を避けての出勤(とはいえそれなりに人は多い)、
というコロナ対策で業務にあたっていました。

また、こういうご時世であるため不要不急の外出も会食もしておらず、
2/11(木)の夕方に若干の発熱を覚えた際も、まったく新型コロナの心配はしていませんでした。
ところが翌日から急変していきます。

突然の発熱、そして市販薬はほぼ無力

2/12(金)の時点で、これは確実に風邪をひいたな、とすぐに判る体の熱さと、顔の赤さがありました。
熱を測ると38.7℃。さすがにこれはまずい。
しかし、私もこの時点では新型コロナだとは思っておらず、風邪もしくは最悪インフルエンザだろうと判断していました。

現在の医療体制のひっ迫もニュースで流れており、
なにより院内感染で新型コロナを貰うのが怖かった私は、すぐに病院に行かず、自力で治そうと試みます。
インフルエンザを想定し、市販薬でもインフルへの投与にリスクがあるロキソプロフェンを回避、
リスクが低いアセトアミノフェンによる市販薬と、イブプロフェンとの合わせ技で撃退を試みます。

この飲み合わせにより、風邪が回復する際にあるような発汗があり、
一時的に36.9℃まで発熱は収まります。

しかし、2/13(土)には再び38.4℃となり、後頭部や脇は冷やしているものの、
自分のお尻を触ってみると異常に熱く、高熱が3日以上続くことへの影響がいよいよ怖くなってきました。
ついに2/14(日)、世間ではバレンタインデーですが、嫌々ながら病院に行くことにしました。

新型コロナ陽性と、医師の厄介払い

この時点でも自分は新型コロナに感染しているとは全く思いもつかず、
地元から比較的近いM内科に行くことにしました。

新型コロナの可能性もあるかということなのか、来院早々に通常では患者が入りそうもない倉庫に案内されました。
忙しいのか関わりたくないのか、若い医師がニヤニヤ顔かつタメ口で「大丈夫?」などと適当な問診をし(大丈夫なら来ないって...)、
念のため抗原検査をすることに。結果はすぐにわかるとのことでしたが、
この際も私は『インフルの検査をしてほしい』と思っていたくらいで、陽性になるとは思いもしなかったのです。

しかし、結果はなんと・・・陽性。

陽性と知るや、この医師はまるで厄介者かのように私を外に出し、
とりあえず保健所に連絡あるまで自宅待機、じゃーねお大事に(とまでは言わなかったが)とさっさと扉を閉めたのでありました。

・・・まぁ、関わりたくない気持ちもわからなくはないですが、
一医師としてそれまでの対処や、不安な患者にかける言葉はないものなのでしょうか。
しかもこの病院は保健所への情報通知で私の情報を色々誤って送っており、もはや嫌がらせレベル、
名前は公表しませんが、こんな病院には二度と行きたくないですね。

隔離生活のはじまり

陽性と診断された以上、すぐに隔離した自宅療養に入るしかありませんでした。
買い物をして帰るわけにもいきません。そうした軽率な行為が感染を拡大するからです。

病院の対応は最悪でしたが、保健所の対応は迅速で丁寧なものでした。
自宅にはパルスオキシメーターという脈拍と動脈血酸素飽和度(SpO2)を計測する小型の機器が届き、
外出できないため、食料の手配もしてくれましたし、定期的に連絡をくれます。
こうした危険と最前線で激務にあたっている保健所の方々には頭が下がる思いです。

新型コロナの感染者になると、
HER-SYS(ハーシスと呼ぶ)という新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システムをスマホに登録し、
定期的に問診と体温、SpO2などを記録していくことを勧められます。
私ももちろん登録しましたが、
この登録の際に病院の不手際で2個所も登録情報が誤っており登録に失敗するという面倒事が起きたわけです。

職場にも新型コロナ感染の連絡をすぐに入れる必要があります。
幸い、私のケースでは濃厚接触者に職場のメンバーは該当せず、とのことで、被害は最小限で抑えることができました。
とは言え、自社と現在のお客様先への報告は詳細にする必要があり、正直、始末書を書いているような気分になりますし、
この時点で熱は依然38℃以上、関節痛と凄まじい倦怠感、時折の咳では肺が痛むなど、この状態での業務が一番きつかったです。

一通り報告を済ませ、連絡は取れると伝えてはいたものの、
ここから数日は本当に寝ているだけの生活になりました。

本当につらい時は、テレビの音も、好きなはずの音楽も、インターネットも何もかもが煩わしくなります。
起きているけど何もしていない。
小さな音でAMラジオを流している、そんな状態が3日以上続いたのです。

よくスポーツ選手やアーティストが「〇〇の人に向けて元気を...」などと発言することがあると思います。
あの言葉は、発信する側があまり言うべきではないかもしれません。
つらい時でも音楽を聴きたくなる時がありますが、それはつらい側が選択することで、
さらにそれをどう受け止めるかも、つらい側の捉え方次第なのです。
私は症状がキツイ時「コロナで頑張っている人に向けて」などと言われたら、恩着せがましいと思ってしまいそうです。
発信した当人がどう思っているかは知りませんが、見たくもないスポーツや音楽で人は元気になりません。
元気になりたい人が何を心の拠り所にするか、スポーツも音楽もそこにそっと寄り添うだけでいいのです。

一週間が経過、ようやく平熱へ

2/11(木)の発熱から一週間が経過した今、発熱はようやく落ち着いてきています。
とはいえ、36.9℃前後であり、まだ完全な回復とは言えないようです。
自宅療養は2/21(日)まで、延長するかは体調次第になりそうです。

あらためて伝えたいこと

今回、運悪く新型コロナの感染者になってしまいました。
非常事態宣言中で、不要不急の外出がなくても、会食がなくても、それは完全ではないことがわかりました。

あらためて周囲を見回すと、
電車内で騒ぐ学生、
咳やくしゃみをまき散らす中年男性、
朝から不要不急の外出と思われる高齢者、
トイレでまともに手を洗わない人多数・・・
感染リスクは日常の中にまだまだ潜んでいます。

そして、新型コロナはただの風邪、ではありません。
私は軽症の部類ですが、それでもインフル並みのキツさです。重症は想像もつかない苦しさでしょう。

皆さん、くれぐれもお気を付けください。

回復後、本編でお会いしましょう。それでは。

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