freeDiameterdのインストール記録 第1回
携帯キャリア等でRadiusの代替として注目されてきているdiameterプロトコルですが、その検証用ソフトウェアとして無料で使えるのがfreeDiameterdです。わたしがインストール・設定した際には参照できるウェブサイトとして公式サイトしかなく苦戦したため、解決した問題を記載しておきます。
■バージョン■
OS: CentOS release 6.5 (Final)
※Centos5系ではライブラリなどが合わずインストールできませんでした。
freeDiameterd: 1.2.0
■OSインストール■
Centos公式サイトからダウンロードしたISOイメージは「CentOS-6.5-i386-minimal.iso」です。
インストール後はyumコマンドにてライブラリのインストールを行いました。
# yum -y install lksctp-tools* libidn-devel bison flex gnutls-devel gnutls-devel libgcrypt-devel cmake gcc-c++ wget mlocate tcpdump
ファイアウォールを止めておきます。
# service iptables stop; chkconfig iptables off
ホスト名を設定します。この名前は追って作成するSSLのサーバ証明書のCN名と合わせる必要があります。
[root@localhost ~]# hostname centos65ip124.hiro.local
[root@localhost ~]# vi /etc/sysconfig/network
HOSTNAME=centos65ip124.hiro.local (←この行を追記)
[root@localhost ~]# echo 192.168.10.124 centos65ip124.hiro.local >> /etc/hosts
※ ホスト名とCN名にアンダーバー「_」を含むと妙なエラーが出て起動しなくなります。要注意です。
■freeDiameterインストール■
公式サイトからソースファイルをダウンロードします。
展開してcmakeでビルドし、make installでビルドしたファイルを配置します。"LD_LIBRARY_PATH" 変数を定義しているのは、これがないとfreeDiameterdデーモン起動時に「ライブラリへのパスが通っていない」と怒られてしまうためです。
[root@localhost src]# wget http://www.freediameter.net/hg/freeDiameter/archive/1.2.0.tar.gz
[root@localhost src]# tar zxvf 1.2.0.tar.gz
[root@localhost src]# cd freeDiameter-1.2.0/
[root@localhost freeDiameter-1.2.0]# mkdir build
[root@localhost freeDiameter-1.2.0]# cd cmake/
[root@localhost cmake]# cmake ../
[root@localhost cmake]# make install
[root@localhost ~]# echo export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib >> ~/.bashrc
[root@localhost ~]# mkdir /usr/local/etc/freeDiameter/ -p
設定ファイルは公式ファイルからサンプルを取ってきます。このページ下部にある「オリジナルフォーマット」にダウンロード用リンクがあります。
[root@localhost ~]# cd /usr/local/etc/freeDiameter/
[root@localhost freeDiameter]# wget wget http://www.freediameter.net/trac/export/bd6b40c9f731ef357a5d8d43b1a6ddbf537112ee/freeDiameter/doc/freediameter.conf.sample
[root@localhost freeDiameter]# cp -p freediameter.conf.sample freeDiameter.conf
これでインストールは一旦完了です。
次回はfreeDiameterdの設定についてです。