キャリア20年超。ずっとプログラマで生き延びている女のコラム。

上流でも下流でもない場所

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 当初のタイトルは『続・プログラマなんかで終わりたい』でした。

 あのコラムの中で「いろいろとありまして、派遣社員のままだとこれから先は厳しいと思った」と、おもいっきし圧縮してしまった部分について書いてみました。

 ネガティブな話はあんまり書きたくないなあ、という気持ちがあって、どうしたもんかと思っていたんですが、いくつになってもプログラマやってるとこんな事態も発生し得る、という脅し(?)をかけておくのもいいかもしれないと思いまして(苦笑)。

 以前の記事でも書いたんですが、わたしは派遣で12年ほど働いていました。その期間の大半を、わたしはわりと幸せに過ごしていました。

 はっきりいって、正社員だった頃よりも、ずっとのびのびと働けてたんですよ。

 何を話し合ってるんだかよくわからない社内会議に出なくていいし、電話をとらなくていいし、ずっとコードを書いてさえいればお金をもらえるし、とりたてて生活に困ることもなかったですしね(ゼイタクはできませんけど)。

 なにより、ダメSEにぶつかっても辞めればいい、というのが精神的にとても楽でした。

 派遣で働いていたころ、ほとんどのマネージャやリーダーは、わたしのことを大事に扱ってくれました。

 大事にしてくれたのは、わたしが使い勝手のいいプログラマだったからです。

 わたしはほとんど残業しなくても作業を常にオンスケジュールで動かしていましたから、残業してなんとか間に合わせている人たちに比べて、単価がだいぶ安いことになるんですよ。

 結果として自分は安く使われている、という自覚はありましたけど、それに不満はありませんでした。コストパフォーマンスがいい、というのはエンジニアとして誇るべきことだと思っていましたし、今でもそう思っています。

 そんな感じでけっこう、平穏な派遣生活を送っていたわけですが、それがいきなり破綻しました。きっかけはわたしがテストでミスをしたことでした。

 そしたら、その会社の3年目社員に、「あなたはなんでそんなに仕事ができないんだ! それでみんながどれだけ迷惑をこうむってるのかを自覚しろ!」と、みんながいるところで、大声で、延々と怒られたわけです。

 ちなみに当時38歳だったわたし。多分相手は25歳。

 あんまり年齢を気にしないたちだと思っていたんですが、それはさすがにショックでした。その件で、その3年目社員に迷惑をかけたのは確かなので、それは謝るしかありません。けれど、それがなんで「みんなに迷惑をかけている」ことになるのかがさっぱりわかりません。「わたしに迷惑かけてる」って言えばいいだけなのに……。

 そもそも、3年目にもなって1000ラインのコードを組むのに1カ月かけてるような人(しかもやたら残業して!)に、「仕事ができない」っていわれちゃってることが、どうしても納得いきません。

 あまりにも悔しくって、会社のトイレの便器をげしげし蹴ってしまいましたよ(←陶器はあんまり音が出ないから)。

 この件がきっかけで、わりと長いこと働いていたその会社を、契約が切れた時点で辞めてしまいました。

 相手先のマネージャさんがわたしを高く評価してくださっていて、戻ってきてくれないか、と派遣会社を通じて何度も打診があったんですけど、失職状態で困っていたにもかかわらず、きっぱり断りました。その3年目社員と顔をあわせるのがどうしてもイヤだったんです。

 昔、「意地はって餓死するタイプだよね」と言われたことがあるんですけど、本当にそうなるかも、と思いましたよ。

 たまには変な新人もいるさ、と気を取り直して次に働き始めた会社で、今度は2年目の社員に怒られました。わたしが作ったクラスを使ってる関数でエラーが出るのでどうにかしろ、と言うので、その人の席に出向いてコードを見たら、全然関係のないところでコンパイルエラーが発生していました。

 それをわたしが解決しなければならない理由がさっぱりわかりません。コンパイルが通らなくて困っているのなら「教えてくれ」と言えばいいだけのことです。

 内心、ものすごく腹を立ててたんですが、とりあえず「これはわたしの問題じゃありません」と言ったうえで直し方を教えたところ、独り言らしきものをぶつぶつ言うだけで、後ろに立ってるわたしを振り向かないという状態が10分も続いたので、なんだ待ってなくてもよかったのか、と思って自席に戻ったら「自分のミスを認めないうえに、話の途中で勝手に席に戻った。社会人としてなってない」といった内容のメールを部署内にばら撒かれました(わたしにもちゃんと届きました)。

 なんなの、その「先生に言いつけてやる~」的な行動は。席は1メートルと離れてないんだから声をかければすむだけのことなのに、直接は何も言ってこないで、いきなりメールばらまくという行動に出る、そのとっぴさがわけわかりません。

 その後も「あなたが作ったクラスを使ったら……」攻撃を受け、わたしはすっかり「仕事のできない人」ということになってしまいました。

 2件連続で若手社員に「仕事のできないプログラマ」として扱われたことにヘコんでいたわたしは、偶然とあるブログを読みました。

 「いい年をして、仕事にしがみついている女が職場にいて迷惑だ。正社員にもSEにもなれないでプログラマ続けてるってだけで、どれだけ仕事ができないかが分かる」といった内容でした。

 あの2人のどちらかが書いた、とまでは思いませんでしたが、そういう見方をされてた可能性があるのか、と思いました。

 「いい年してSEになれないなんてきっと仕事ができない人だ」(疑惑)
  ↓
 その思い込みを補強するようなイベントが発生する
  ↓
 「やっぱりそうだった!」(確定)
  ↓
 「なんでこんなダメな人に会社は時給を払ってるんだ」(怒り)
  ↓
 「会社の利益を損なうような人物を雇ってしまったと周囲に知らしめなければならない。本人にもそれを自覚させてあげなければならない」(行動)

 とかいう思考の流れがあったと仮定すると、あの人たちが妙に自信満々にわたしの無能ぶりを触れ回った理由が理解できます。

 まあ、これは単なる推測なのではずれてる可能性もありますが、わたしの中でそれが一番、腑に落ちた答えでした。

 あの人たちはあの人たちなりに正義を為してるつもりだったのか……って、納得してどうするよ、自分(苦笑)。

 40間近になってもプログラマやってる(今はすでに越えてますけど)だけで、「仕事ができない」という疑いをかけられることはわかっていました。それでも、自分の仕事ぶりを見てもらえれば必ず認めてもらえる、という思い込みがわたしにはありました。

 それまでさまざまなダメSEにつきあってきましたけど、面と向かって「仕事ができない」と言った人はいませんでしたし(知らないとこで言ってた可能性は考えないでおこう)。

 40間近になるまでそれを信じることができた、ということは、意外と恵まれたプログラマ人生を送っていた、ということなのかもしれません。

 わたしが積み上げてきたプログラミングのスキルは、コードもろくに読めない人にとってはまったく意味がない。意味がないから、プロフィールから推測される内容でしか、わたしは評価されない。プログラミング以外にわたしの武器はないのに、それを評価されないのなら、これからどうやってこの業界を生き抜いていけばいいんだ?

 その失望感は、わたしにとってはかなりなインパクトを持っていました。

 振り返ってみれば、わたしを評価してくれていた人たちは常にわたしより年上か同年代で、しっかりしたプログラミングスキルを持っていました。けれど、その年代の人たちは現場から遠ざかっていき、これからわたしが相手にしなければいけないのは、プログラミングスキルを評価する能力すら備えていない連中なのか? と思うと、暗澹たる気持ちになりました。

 ちなみに、わたしが新人とぶつかった2社ともIT業界における「上流」の会社でした。わたしを無能と判断した2人もいずれSEになって、「下流」の会社のエンジニアたちを仕切ることになるはずです(←もうなってるかもしれません)。

 コードもまともに読めなくて、プログラマの査定能力ゼロな人が、SEとして君臨することになるわけです。ホラーですね。

 一応、断っておきますが、新人がプログラマの力量を測れない、というのはたいした問題じゃありません。それはある程度、いろんなタイプのプログラマとつきあわないと身につかないスキルだと思うので。

 問題なのは、プログラマの力量を測れない人がプログラマを管理する職責を担うこと、もしくは、その職責を担っていると勘違いしていること、なんです。

 わたしは以前、「上流」の会社のSEの方々にとてもお世話になりました。正社員と派遣を同等に扱ってくれて、いろいろなことを教えてくれました。実質的にわたしをプログラマに育てあげてくれたのはその方々だったと、わたしはとても恩義を感じています。

 ですので、わたしはずっと「上流」の会社というものに対してネガティブな印象を持っていなかったんですが、その連敗はさすがに堪えました。

 就職氷河期の時期にあんな大企業に正社員雇用されたということは、そこそこ学業優秀だったんだろうと思いますが、そこで人生あがれたと考えるような人は、エンジニアとしては何の役にも立ちません。それなのに、「自分は人を使う側だ」という意識はしっかりあるので、タチが悪いです。

 はっきり言って、「上流」の会社の人たちが仕事ができないのは罪なことです。それは、その下で働かざるを得ないエンジニアたちのモチベーションを著しく下げるからです。

 「就職した段階ですべてが決まっていて、自分はどれだけ勉強しても報われない。大学を卒業した時からまったく成長していないような人にこき使われるだけの人生なんだ」と思ってしまったら、勉強するのがバカらしくなっても無理ありません。

 だからこそ、「上流」の会社に入ったからには、仕事のできる人になってもらわないと困るんです。

 きちんとしたコードさえ書いていれば認めてもらえる、という幻想は泡と消えたものの、プログラマを続けたい、という気持ちは折れていなかったわたしは悩みました。このまま年をとっていけば、状況はさらに悪化する可能性が高いですからね。ではどうすればいいのかと考え、正社員に戻ろうと決意しました。

 プログラマとしてのわたしを認めてくれる場所を探して、そこに落ち着こうと思ったんです。わたしは就職活動の際に「定年までプログラマ」を要求し続けましたが、そのまんまの意味は当然のこととして、プログラマとして定年まで使うという決断をしてくれる会社ならばプログラマの評価が低いなんてことはないだろう、と期待したからでもあります。

 「上流」だろうが「下流」だろうが、そんな相対的な位置はどうだっていい(←入れてくれる「上流」があるとは思ってませんでしたけど)。

 わたしをプログラマのままで働かせてくれる会社を探すんだ。

 そういう会社に入れたら、ばりばりばりばりコードを書いて会社に稼がせてやって、年齢なんか関係なくプログラマとして働き続けることができる、ってことを証明してみせるんだ。

 そんな決意を抱いて就職活動をした結果、わたしは無事に落ち着く場所をみつけることができました。世間的には「下流」かもしれませんが、プログラマとしてのわたしを大事にしてくれている、と絶対的に信じることができる場所です。それが、わたしの流れつきたかった場所でした。

 もちろん、この場所がわたしが定年になるまで今の状態を保ち続けてくれるとは信じていません。世の中、何が起こるかわかりませんからね。

 それこそ1年後には倒産してるかもしれませんし(不吉なこと書いてすみませんです、社長)、わたしの気持ちの方が変わる可能性もないわけじゃないですから。

 でもまあ、不安なんか言い出したらきりがありません。

 わたしはコードを書くだけです。

 そして、もっと正確で、もっと美しいコードを、もっと速く書けるようになるんです。

 そうやって、わたしがわたしの願望に従い続けることはきっと、わたしが居続けたい「場所」を守ることにもつながるはずです。

Comment(44)

コメント

れんと

ひでみさん
はじめまして、れんとです。

いつもコラムを読ませていただいています。
今回のコラムはハッとさせられたので、初めてコメントさせていただきます。

私は4年目23歳のプログラマですが、ここに登場したような、
「いい年してSEになれないなんてきっと仕事ができない人だ」
という思いを持っていました。

正確にはその方がコミュニケーションの苦手な方だったので
余計にイライラしたのですが、
少なからずそういう思いがあったのも確かでした。

現在もその方とは一緒にお仕事させていただいていますが、
DB関係の話やWindows関連のトラブルに関してはとても詳しく、
マネジメント等には向きませんが、
技術力は確かな方だと気付き、自分が情けなくなりました。

自分と得て不得手が違う人間を自分のモノサシで測ってはいけないと
学んだ出来事でした。(沢山のモノサシを持つことができるのが理想ですが、、)

当時は問題があるたびにその方に強い物言いをしていたのですが、
現在ではそんなこともなくなり、色々教えていただいたり、
問題を議論したりと良い関係を築けていると思います。

ひでみさんの記事に登場した方たちも、どこかで自分の過ちに
気付いていればいいのですが・・・。

Soda

うーん、なんか残念な内容でした。
おそらく、この後のコメントには、このコラムに共感する内容のものがでると思います。
共感者が増えれば増えるほど、私は残念な内容だと感じてしまうと思います。

理由は単純で、内容が片側だけの視点だからです。
私には、ひでみさんの実力がわかりませんし、同じように、新人さんの実力もわかりません。
1000ラインのコードに一ヶ月というのも、内容がわからないですし(^^;
その人なりに、ミスが無いように努力しているのかもしれません。
そのような立場からみると、前半の話は、逆ギレしているようにも見えます。
新人さんがミスをした場面がないので、特にそのように見えるわけです。

こーひでみさんの書き方が悪いだけかもしれません・・・
正直に書くと、自分よりも技術が無いと思っている人を見下しているように見えてしまいます。
その点が非常に残念です、コラムに対する共感者が増えれば増えるほど、そのように見えてしまうのですよ。

後半の話も、もしかしたら言い方だけの問題だったのかもしれないですねぇ。
正社員と派遣との格差もあるかもしれません(^^;
理不尽なことも多いですよねぇ、現場では我慢するしかないんでしょうが・・・
「2年目の社員」って部分に、見下し感が(^^;

最後のブログの話は・・・ちと根拠薄いから被害妄想感も(^^;;;;;

プログラミングスキルにプライド持つことは有りだと思います。
でも気をつけないと、周りから嫌われやすいプライドの高い人になってしまうかもしれません。
私もできるなら退職するまでコード書き続けたいと思ってます。
でも、最近、自分で頭固いなーって思うことが多くなってきてる現実がw

虚人

なるほどー。かなり凹んだようですね。
まー、長い人生いろんなことがありますよ。
自分に対する他人からの評価って、意外に気になります。
気にしないように努めていても、やっぱり気になるもの。
そんな時は、一晩寝てから考えましょう。
(私はそうしてます)
意外とさっぱりするもんです。
それでさっぱりしなくても、少し冷静に物事を考えられるかな?

若い時は指導されることが当たり前(正直にムカつくことも多々ありますけど)ですが、年齢を重ねてくると、自分が指導されるよりも他人を指導することの方を要求されたりしますからね。

勢いで先輩に噛み付いてしまった入社2~3年目の経験の浅いエンジニア君も、きっと大人気なかった自分のことを悔いているかもしれません。
(私にも経験あるしねー…)
そんな時、噛み付いてしまった相手から”さらっと”大人の対応をされると、案外そのほうが若いエンジニア君には堪えるでしょう。
(自分の大人気なさに逆凹みするというか…)

いずれにせよ、頑張れ~♪
明日は来る!(笑)

にゃん太郎

ひでみさん、こんにちは。

 私も自分のコラムの第1話で書きましたが、ぺーぺーなのに上司にかみついて病院送りにした経験があります。私は後から後悔しましたが・・・どうでしょうね。

 私はどちらかと言えば派遣先で若い子を下に付けて教育しながら仕事をしていた事が多いのであまり若い子の下についた事は幸運にも少ないです。ある程度年月が経つと教育した子が私の上になる事もあるのですが、さすがに生意気な態度にはならないです。

 時々、噛みついてくる若い子はいましたが、まわりの人はたいていどっちがまずいのか分かってくれていたのでそんなに凹まなかったです。そういう時、私は気にせず契約が終わるまで淡々と作業していました。文句言っても火に油を注ぐだけなので。

 つらい思いは自分にしか分かりませんよね。でも、そのおかげで今があると思えばそれもひとつのプロセスだと思えますよ、きっと。

 でも、一点だけツッこまして下さい。

> あまりにも悔しくって、会社のトイレの便器をげしげし蹴ってしまいましたよ

 泣くんじゃないのかい!(笑)

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。

ここんとこ地味~にローテンションで体調までおかしくなってるので、季節の変わり目だからかな? と思っていたんですけど、どうやらこのコラムを書いたせいだったらしいです(苦笑)。
昔のことがロールバックされて当時のヘコんだ気持ちまで戻ってくるという(コミット済かと思ってたのに)。
自覚していた以上に落ち込んでいたということに5年も経って気づきました。


れんとさん。いつも読んでくださってるそうで、ありがとうございます。

> 「いい年してSEになれないなんてきっと仕事ができない人だ」という思いを持っていました。

普通にそう考えるものなのか、とちょっとビックリしました。
自分よりずっとキャリアが長いということはなんらかの秀でた点を持ってるはずだ、というのが出発点かと思っていたんですけど、実は逆なんですね。キャリアを積めば積むほどマイナスになるとは思いもよりませんでした(ジェネレーションギャップ?)。

先輩となかよくしてめいいっぱい知識を吸い上げてください。先輩としてはそれがうれしいのです(少なくとも私はそうです)。


Sodaさん。

> おそらく、この後のコメントには、このコラムに共感する内容のものがでると思います。
> 共感者が増えれば増えるほど、私は残念な内容だと感じてしまうと思います。

私はSodaさんのような反応の方が多いかと予想しています。
そういう反応が出るのを承知で、私はそう感じた、ということをありのままに書きました。
ありのままならばいいというものではありませんが、この件に関してはいろんなことを配慮して書くとものすごく嘘くさくなってしまうので。


虚人さん。

> なるほどー。かなり凹んだようですね。

プログラマ人生のすべてを否定されたかのようなヘコみっぷりでした(苦笑)。
基本的に打たれ弱いんです。


にゃん太郎さん。

> ぺーぺーなのに上司にかみついて病院送りにした経験があります。

実はこの件で自律神経失調症を再発させました(泣)。

> でも、一点だけツッこまして下さい。
>>> あまりにも悔しくって、会社のトイレの便器をげしげし蹴ってしまいましたよ
> 泣くんじゃないのかい!(笑)

便器を蹴るのは爽快感という点でイマイチなのでおすすめできません(笑)。

インドリ

そんな時は思う存分プログラミングすると良いですよ♪

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。

インドリさん。
再帰プログラムとか書いてると妙にハイになりますよね!(私だけだったりして)

tomo@o-st

はじめまして。

30歳の若造ですが、なんとなく話がよく伝わります。
外資系のテレコム系にいるのでよくわかるのですが、色々なキャリアパスが
存在している外資にいるためかもしれません。

仕事が出来るのか、出来ないのかを決めるのはなんなんだろうと思います。
時間がかかるのは、技術的なものなのかそれいがいのものなのか。

外資では、コストパフォーマンスはいつも頭に入れておかなければ
いけないものです。日本企業はまだどこか時間をかければいいという風潮が
あります。

ひでみさんをへこませた連中を諌める人達はいなかったのだろうかと心配になります。

大手で、PM、SA、SIをこなしていた人が言っていた面白い事は、
工学系やそういった専門分野ばかりやってるプログラマは、
全体が見えてなくて意外と使えない。哲学系等の全く関係ないけど
プログラミングが好きな人のほうが、理解よく使いやすい。

彼らが仕事の大局を見失わなければいいのですが・・・。

友ぞう

ひでみさん、こんにちは。
いつも楽しく読ませていただいています。

PG→SEというキャリアパスなんだという固定概念が何故だか蔓延している
この業界だと、どうしてもPGでありつづけることは難しいですよね。。。
PGを意志をもって続けていても、SEになれなくてPGを続けているっていう
イメージを周りが抱く場合が多い。

PGとSEに上も下もなくって、単純に分業していて違う役割を持っている
だけだと思っています。だから、うちの会社でもPGでありつづけたいという人
に無理やりSE的なことをさせようとしていたりします。
ただ、その時に思うのは、押し付けなくてもいいじゃんと思う反面、
その人もやってみればいいじゃん、と思ってしまうんですよね。

私はPGになりたい!と思ってこの業界に入ったのですが、SEというものが存在し
そっちのほうが面白くなってしまったのでそちらの腕を磨こうと勉強しています。
以外とやってみたら面白くなるかもしれないのに、最初から決め付けてやらない
なんて、なんてもったいないんだ!と思ってしまいます。

これは私の偏見なのですが、PGであり続けたい人ってSE的な仕事を頑なに
やろうとしないことが多く、その割にはSEにはプログラムをある程度読める
べきだと言うわけです。
(偏見なので、そうでない人もいます。)

私は、どちらも同じようにある程度できるべきで、その中でプログラムに強いとか
設計や文書作成に強いとかいうプラスアルファの部分で得意な方を選択すれば
よいと思っています。
SEなのにプログラムを知らないことは問題だし、PGなのに自分の担当する仕様しか
知らなくて全体を見ようとしないことは問題だと考えます。

若い人はまだPG→SEというキャリアパスというイメージをどこかで植えつけられているのかもしれませんね。それに、木は見るけど森を見ることができないのでしょう。

その若手、エンジニアというより社会人としておかしいですね。それまでの実績を無視したり、また原因を把握しないまま他人を責めるなど、子供のレベルです。
私も派遣社員の経験がありますが、私の派遣先では立場に関係なくスキルや年齢で接していました。言い換えると「正社員」「派遣社員」ではなく、「社員」としてほぼ対等な関係でした。なので、派遣社員が正社員の教育をすることも多くありました。

派遣社員を受け入れる側の正社員には、派遣社員はその業務のプロフェッショナルであり、同じ目標に向かって仕事をする仲間だということを理解して欲しいですし、もちろん派遣社員はプロフェッショナルとして恥ずかしくない知識・技能を絶やさないように日々努力をすることが大事ですね。

インドリ

>再帰プログラムとか書いてると妙にハイになりますよね!(私だけだったりして)

これ分かります。
美しい再帰プログラムを書けたら嬉しくなりますね。

gemo

はじめまして。
とても興味深く読めるブログでした。ありがとうございました。

PGにはPGとして極めるべき道があります。
とても奥が深いですよ。私もまだまだです。

SEはSEとして極めるべき道があり、PGの専門的な知識なんて全てを把握してる暇はないでしょう。そういった内容は、必要であればPGに聞くべきだと思います。

お互いを尊重して話し合うという姿勢が失われてしまうと、トラブルになってしまうんでしょうね。若い時は分からないよなー。私も無駄に怒ったりしていた記憶があります。いえまだ若いですからたまにイライラしてますけど。これ、男女間でも同じ事言えますよね。

ではまた。

CMP

コメントを読んでいると、SEって「略称」で出てきますが、その「SE」って何の略称ですか?

「Systems Engineer」と「Software Engineer」は違いますよ?
それにプログラマが持っている専門的な知識ってなんですか?
ついでにシステムエンジニアの専門的な知識ってなんですか?
プロジェクトマネージャとシステムエンジニアはイコールではないですよ。
プログラマが全体を見てないのではなく、見せられない程の技術しかないのでは?
システムエンジニアなら、ハードウェアの特性から実装するOSの特徴、使用するフレームワークの信頼性まで把握してますよね?

どうも、最近IT業界に入ってきた人たちはこの辺のあたりがわかってないんですよね。(個人的には「21世紀枠のゆとりの人たち」と呼んでますが)

ようは、PGの次にSE(システムエンジニア)があるのではなく、PGそのものがSE(ソフトウェアエンジニア)であり、そのPGを極めようとするなら作成するアプリケーションを実装するハードウェアの知識まで必要だと。
つまり、PGを極めたものがSE(システムエンジニア)であると思います。
一度、「システムエンジニア」って言葉を辞書を使って調べてみてはいかがですか?

長文及び駄文すみませんでした。

れんと

こんばんわ。

ひでみさん
>普通にそう考えるものなのか、とちょっとビックリしました。

私の場合はやはり、友ぞうさんがおっしゃっている、
>PG→SEというキャリアパスなんだという固定概念が何故だか蔓延している
が原因だと思います。

いまでこそ、PGとSE(システムエンジニア)、PMが単純に
ヒエラルキーが成立するものでないことはわかりますが、
当時はPG→SE→PMのように出世していくものと勘違いしていました。

私は、舞い込んできた仕事は何でもしたいし、なるべく何でも
出来ないと悔しいたちなので、自分がPGよりなのかSGに向いているのか
わかりませんが、お仕事がいただける間は雑用だろうが何でも
こなしてやろうと考えています。

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。
いつもながらコメント返しが短くてすみませんです。


tomo@o-stさん。

> 仕事が出来るのか、出来ないのかを決めるのはなんなんだろうと思います。

これは確かになんなんだろうと思いますね。
頭がいい悪いとはあまり関係なく、仕事の手際のいい人と悪い人がいますよね。
仕事ができる人は、ムダなことをやらない、力を入れるべき点と抜いてもいい点の見極めがうまい、という印象がありますが。

> 時間がかかるのは、技術的なものなのかそれいがいのものなのか。

これに関しては単純に、仕事を速く片づけられるようになりたい、という欲求がないんじゃないのかなあ、という気がします。
そうなりたいと思わないからそうならない……なんか禅問答っぽいですが。


友ぞうさん。

> SEなのにプログラムを知らないことは問題だし、PGなのに自分の担当する仕様しか
> 知らなくて全体を見ようとしないことは問題だと考えます。

これは本当にそうですね。
以前、「上流」の会社で仕事をしていた時はプロジェクトが大きすぎて、自分がつくっている部分が最終的にどこでどう動くのかよくわからないでプログラムを組んでいました(苦笑)。
当時は全体がどうなっているのかに興味がなくって、ちゃんとわかろうともしていなかったんですが、今になって、全体が見えていたら結構おもしろかったんじゃないのかなあ、とか後悔しています。
この年になってようやく視野が広がってきたということでしょうか(←遅すぎるから)。


kさん。

> 派遣社員を受け入れる側の正社員には、派遣社員はその業務のプロフェッショナルであり、
> 同じ目標に向かって仕事をする仲間だということを理解して欲しいです

派遣を雇ったからには、派遣の力を使い尽くすべきだと思います。それは使い潰すとは違います。
こいつの力をめいいっぱい使いきってやるぜ! くらいの態度が、私としてはうれしいです。


gemoさん。

> SEはSEとして極めるべき道があり、PGの専門的な知識なんて全てを把握してる暇はないでしょう。
> そういった内容は、必要であればPGに聞くべきだと思います。

SEが私よりもプログラムの知識を持っていたら私の立つ瀬がないです(笑)。
とは言っても、私よりもずっとプログラムに対する理解の深いSEの方もいらっしゃいました。
両方ともちゃんとできるなんて、私にはとても真似できません。


CMPさん。

> SEって「略称」で出てきますが、その「SE」って何の略称ですか?

う~ん。「SE」は「システムエンジニア」の略称という思い込みがありました。
これからは「システムエンジニア(以下SEと記述)」と書いてみましょうか。

辞書に記述されている「システムエンジニア」と、実際に現場で認知されている「SE」にはギャップがありすぎると思います。
どちらの定義に従うのが妥当なのかはわかりませんが。


れんとさん。

> 私は、舞い込んできた仕事は何でもしたいし、なるべく何でも出来ないと悔しいたち

それはステキですね。
そういう人はとてもいいエンジニアになれると思います。
やたらプログラマに固執している私が言っても説得力がないですが(苦笑)。

CMP

ひでみさん、返信ありがとうございます。

個人的な意見ですが、ひでみさんも感じているとおり、
「システムエンジニア」という定義は、「一般人(非IT関係者)」と「情報処理推進機構(役人)」と「現場」の認識は、ずれまくってます。
同様にプログラマも上記三者の間では、合っていません。

ただ、プログラマに固執するというよりは自分の描いているプログラマ像を提示し、そのプログラマを目指しているといったほうが、コラムみたいな誤解はすくなくなります。
ちなみに私の理想像は、「そのプラットフォームでは、最速、安定稼動、高メンテナンス性のアプリケーションを設計・作成でき、仕様策定段階からそのプラットフォームに関して助言ができる」です。
でも、友人から言わせれば「それはSE(システムエンジニア)だ」とのこと・・・。

ひでみさんもひでみさんが理想とするプログラマを目指しがんばってください。(^^v

CMP

連続投稿すみません。

>ちなみに私の理想像は、「そのプラットフォームでは、最速、安定稼動、高メンテナンス性のアプリケーションを設計・作成でき、仕様策定段階からそのプラットフォームに関して助言ができる」です。

は下記の誤りです。

>ちなみに私の理想とするプログラマ像は、「そのプラットフォームでは、最速、安定稼動、高メンテナンス性のアプリケーションを設計・作成でき、仕様策定段階からそのプラットフォームに関して助言ができる」です。

ちなみに私もひでみさんと同じくプログラマに固執してます。
もっとも自分が理想とするプログラマ像にですが(^^;

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。

CMPさん。
理想のプログラマ像ですか。
今のところは「システムエンジニアの要求すべてに即応することができるプログラマ(ただし合理的な要求に限る)」といったところですかね。
それと、「プログラミングが楽しい」と言い続けられたらいいなあ、と思います。

Atsushi777

> ただし合理的な要求に限る
でも、お客さんは必ずしも合理的な要求をするわけではないわけですよね?
私にはSEとプログラマの境界線ってぜんぜんわからないのですけど、
SEにいわれたことをやるだけなのがプログラマなのか? と少し思いました。

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。

Atsushi777さん。

> でも、お客さんは必ずしも合理的な要求をするわけではないわけですよね?

ユーザーさんは当然、合理的な要求ばかりをするわけではないです。
けれど、ユーザーさんにはユーザーさんの「理」があり、それがエンジニアの「理」とかみあわないのは、立場や思考のバックボーンが違う存在である限りしかたがないことです。
そして、両方の「理」をきれいにまとめあげるのがシステムエンジニア(以下SEと記述)のお仕事です。
SEが自らの職責をまっとうした結果、その仕様になったのならば、それには「理」があると私は考えます。

「理」に合わないと私が感じるのは、SEがユーザーさんの要望をだだ通しにしてるだけの仕様をつくったり、明らかに間に合わない納期を「やればなんとかなる」とか言ったりする時で、それはSEの職責を全うしてないと判断するからです。

> 私にはSEとプログラマの境界線ってぜんぜんわからないのですけど、
> SEにいわれたことをやるだけなのがプログラマなのか? と少し思いました。

設計士が描いた図面通りに家を建てる大工さんを「言いなりになってる」とお感じになるのでしたら、私のことを「SEの言いなりになってるプログラマ」と受け止めるのは正解かと思います。
同じ設計図から造られた家でも、大工さんが違えばその耐久性や居住性には違いがでてきます。
SEの要求を元に最高品質のものを最速で造ることができるプログラマになりたいと私は思います。
そして、プログラマの能力が足りないから、と機能レベルを落とさせるようなことは絶対にさせるもんか、と思います。

私は「いわれたことを最高の技術でやるだけ」が理想の技術者だと思っています。
まあ、最高の技術を求めるのは技術者として当然のことなんで、省略して「いわれたことをやるだけ」で十分かと思いますが。

hoge

所詮、女の僻みですね。

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。

上のコメントに対応する気は皆無ですが、こういう考え方が存在すること自体は無視できないと考えています。
ですので、削除せずこのままさらしておくことにしました。
ご承知おきくださいませ。

士郎

久しぶりに拝見しました。
2つ目のケースは明らかに自分のミスでは無いようなので、
私なら相手や相手の上司等を巻き込んで徹底的に争いますね(笑)。
文章を拝見してますと、ひでみさんは誤っただけなのでしょうか・・・?

sin

初めてコメントさせていただきます。
上流寄りでSEをしております5年生です。

私自身、上流寄りでSEをしており、PG修行と併行して2年目あたりから派遣で来ていただいているエンジニアの取り纏め役をしていました。
当然、私より経験もスキルも上の方々ばかりですので、やり難さもありました。しかしそれ以上に、そうした方々にSEとして育ててもらったと思っています。
ですので、ひでみさんが書かれているような態度を取る「自称」SEには憤りを覚えます。
仮にも技術者ならば、自らの誤りは謙虚に受け止めるべきだと思います。
それを他人のせいにし、自分のチームのスタッフを貶めるなど言語道断です。


多様なライフスタイルへの価値観が認められてしかるべき時代に差し掛かっていると思います。
ひでみさんのような活き方が尊重され、その能力と貢献が正当に評価されることを切に願ってやみません。

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。
このコラムの件を久しぶりに振り返ってちょっとヘコんだりしたんですが、今では逆にすっきりしてます。
私の人生を変えた問題ですから、もっとはやくにしっかり消化しておくべきでした。
ヘタに長引かせたからこじらせちゃったんだなあ、と反省。


士郎さん。

> 私なら相手や相手の上司等を巻き込んで徹底的に争いますね(笑)。

1件目に関しては、上司を巻き込んだら私の味方をしてくれるという確信があったので、なんか虎の威を借るみたいで逆に言えなかったんですね。
というのもその会社で、私が苦情を言ったら相手の正社員の方がプロジェクトからはずされた、という前例があったもので。
2件目に関してはヘコみすぎて喧嘩する元気がなかったんです。

> 文章を拝見してますと、ひでみさんは誤っただけなのでしょうか・・・?

私がテストした環境では動作不良が発生したのでレポートをあげたら他の環境では発生しなかった、ということです。
で、そのテストした部分をつくったのが、その怒った相手だったという。
まあ、バグじゃないものをバグと言った、と怒る気持ちはよくわかるので、とりあえずひたすら謝ったんですが。
私がテストした環境でだけなぜ動かないのかはわからずじまいでしたが、その翌日にはなぜか私の環境でもちゃんと動くようになっていました(ナニユエ~)。


sinさん。はじめまして。

> 多様なライフスタイルへの価値観が認められてしかるべき時代に差し掛かっていると思います。

多様性を許容しなければいつかは行き詰ってしまいますからね。
尊重してくれなくてもいいから黙認してくれよ、と思います(苦笑)。

ゆう

はじめまして
10年ほど、PGなのかSEなのか微妙な作業をしてます。
前いた会社は、小さい会社だったので客先常駐が多かったし、同じような経験も
しました。
ムカついていましたが、とりあえず耐えて作業をすることに専念してました。

システムテストでその馬鹿新人が作った箇所が大問題になり、一番不具合箇所の
少ないコーディング(2つほどのバグ)をした私に、対応が回ってきそうになった
時に、汚いコードなので、私には直せませんっていいましたが。。

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。

ゆうさん。

> システムテストでその馬鹿新人が作った箇所が大問題になり、一番不具合箇所の
> 少ないコーディング(2つほどのバグ)をした私に、対応が回ってきそうになった
> 時に、汚いコードなので、私には直せませんっていいましたが。。

私も似たような状況になったことがあって、「修正は無理です。いちから作り直してもいいんならやります」と答えたら、それでOKがでちゃって、一人デスマーチ状態になりました(苦笑)。
それは結合テスト段階のことだったんですけど、システムテスト段階だったら断っていたかもしれません。

はじめまして。コラムニストのちょりぽんです。

本題と関係ない事で失礼します。議論が収束しつつ(?)ありますので、一つ聞かせてください。

ひでみさんが「こんばんは」ではなく「こんばんわ」と書くのはワザとでしょうか?すみません。つい気になったもので・・・

ひでみ

こんばんは。ひでみです。

ちょりぽんさん。

わざとです。
なんか字面がかわいいのでプライベートな文章では「こんばんわです」を使ってます。
フォーマルな文章ではちゃんと「こんばんは」と書きますし「です」もつけません。
気になる方がいらっしゃるようでしたらやめますけど。
コメント欄もフォーマルといえばフォーマルですし。

ひでみさん

どうでも良い事にお返事を頂き、誠に有難うございます。

私もコラムを書くようになってから思うのですが、発言者のバックボーンが見えないことが多いですよね。今回のツッコミも、こんばんわを素で言う人の記事であれば、それ相応の認識で今後も読もうと思ったんです。

大したツッコミではありませんので、どうかお気になさらず。

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。

ちょりぽんさん。

それでは定型(?)に戻しますけど、「こんばんわ」を素で言う人の記事だ、という認識で読むと何がどう変わるのかがわかりません。
「こんばんわ」を素で言うイタイ人の書いた記事だ、という認識で読んでいただいても、特に困った事態が発生するとは思えませんが……。

Atsushi777

> 私は「いわれたことを最高の技術でやるだけ」が理想の技術者だと思っています。

私は持てる技術を駆使して問題解決することができる、というのが理想です。

問題がどこにあるのかを把握し、
解決できるソフトウェアを提供することがプログラマの仕事だと思っています。
したがって、言われたことをやるだけではそれは実現できないと思うわけです。

どんな製造現場でも、「カイゼン」は現場の人が意見を出し合って行っているわけです。
プログラマがSEなりの言われたことだけをやるということで、
ユーザビリティを含めた品質の向上が見込めるでしょうか?

仲澤@失業者

はじめまして。自分は50才になるC++(for Windows)プログラマです。

さんざんいやなことも体験しましたが、自分のコードが製品になったり
人に利用してもらえるという些細な喜びを頼りに、
いまだに続けられています(笑)。

たぶん60才になっても70才になってもプログラマをやっているでしょうが、
いずれ、そう遠くない未来、こんな雨の日の午後にキーボードに突っ伏して
死んでいるでしょう。

もちろん望むところです。

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。

Atsushi777さん。

> どんな製造現場でも、「カイゼン」は現場の人が意見を出し合って行っているわけです。
> プログラマがSEなりの言われたことだけをやるということで、
> ユーザビリティを含めた品質の向上が見込めるでしょうか?

以前のコラムの中で、プログラマとして意見は言うけれど最終的な決定権はシステムエンジニアにあると考えている、ということを私は書いています。
その前提があって「言われたことだけをやる」と書きました。
その前提をご承知だと思い込んでいたため、そのようなことをいちいちむしかえして書き連ねていたのではコメントが長くなりすぎて非効率だ、と思って省略していました。
いろいろと言葉足らずで申し訳ありません。
しかし、コラムですでに書いたことをいちから説明しなければならないとなると、とてつもなくコメント返しが長くなってしまうため、誠に申し訳ありませんがこれからコメント返しが書けない事態になってしまうかもしれません。
あらかじめご承知おきくださいませ。


仲澤@失業者さん。

やっぱりずっとプログラマだといろいろあるんですねえ。
「私だけじゃなかった」と喜べるような事態ではないですけど。
それでも、私の先を走っていらっしゃる方がいるというのは、なんだか安心するものです。

私もずっとプログラマをやっていたいです。
でも、キーボードにつっぷして死ぬのはイヤかも(笑)。

士郎

こんばんわ。
コカムの内容とは直接関係ありませんが、差し支えなければ教えてください。
ひでみさんは、自社で受託開発をしているのでしょうか?
それとも特定派遣?

Atsushi777

> コラムですでに書いたことをいちから説明しなければならないとなると、
> とてつもなくコメント返しが長くなってしまうため、
> 誠に申し訳ありませんがこれからコメント返しが書けない事態になってしまうかもしれません。
これは大変失礼しました。

koji25

ひでみさん

初めまして、koji25と申します。

私は現在、プログラマとして働いて約3年の25歳です。

昔ある製造企業に客先常駐していました。
あるとき私が書いたソースに対して同年齢のSEの方に「コーディングミスではないか!」と言われてエクセルシートにdebug中の画面を貼って、その職場の上司や同僚にメールで送られたことがあります。
その画面を見るとそもそもソースは関係なく、標準のdebug画面の仕様でした。。。
客先の上司や同僚もそれを見て呆れてました(苦笑)
debug画面の開発者に問い合わせてくださいとしか言えなかったです。

>>コードもまともに読めなくて、プログラマの査定能力ゼロな人が、SEとして君臨する
ひでみさんのこの言葉通りの人に出会ってたんだと気づきました。

私もその客先(現在は終了していますが)で色々なSEさんやPGさんに出会い、私自身を成長させていただいたと感じていますし、とても感謝してます。

実際プログラムを好きになった、プロフェッショナルを目指そうと思ったきっかけがそこで出会ったプログラマの方(師匠と呼んでます)でした。
その人もずっとフリーのプログラマとして働いていて、「SEとPGは上と下の関係ではなく対等であるべきだよ」という考えでした。
その人から聞いた言葉で一番印象的だったので、今日ひでみさんのコラムを読んで
その言葉はその人だけではなく、そういう考えを持っているPGさんが他にもいるんだなと感じうれしく思います。

文章能力が乏しくて申し訳ありません。
ただ書かずにはいられなかったので勢いでずらっと書きました。
ありがとうございました!

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。

士郎さん。

> ひでみさんは、自社で受託開発をしているのでしょうか? それとも特定派遣?

今の会社に入ってからは、ずっと自社で受託開発をしています。
ここ1年くらいは、システムエンジニアとペアで要求定義から開発までを行う、というスタイルになっていますね。
ユーザーさんから直接お話をうかがうとこから始まって納品後の運用保守まで、ほぼすべてを弊社に任せていただけているので、自分が書いたコードの面倒をずっとみていることができます。
これはとてもありがたい環境だと思っています(わが子を他人任せにしたくない親心?)。
仕様定義段階でいくら口出ししても怒られませんし(苦笑)。


koji25さん。はじめまして。

> その人もずっとフリーのプログラマとして働いていて、
> 「SEとPGは上と下の関係ではなく対等であるべきだよ」という考えでした。

プログラマという仕事が好きで、それをずっと続けたいと思っている人は、ほとんどこのような考えを持っていると思います。
聞いてまわったわけではありませんのであくまで推測ですが(笑)。


> ただ書かずにはいられなかったので勢いでずらっと書きました。
> ありがとうございました!

自分の言いたいことを書き連ねているだけなので、こういうことを言っていただけるとなんか照れちゃいますね。
こちらこそ、読んでくださってありがとうございました!

sukiyaki

That's コンフォートゾーン

ハッタリ

オイラもプライベートとか、たまには仕事でも“こんばんわ・こんにちわ”と書く人間なんすけど、
それは気分が良い時に、
“こんばんわんこ・こんにちわわ”と書いたりする布石のつもりだったりします。

・・・お呼びでない。。。しつれいしますた。

Knock

ひでみさん始めまして、今 SE の就職先を探している失業中 (^^; 44 歳の Knock です。

久しぶりに時間が取れたので、@IT を探索していて、このコラムを見つけました。

 私も SE > PG ではなく、SE ≒ PG と考えているので、自分の仕事内容は SE と言っていますが、ひでみさんのプログラマでいたいという心はすごく共感できます。

 私が SE と PG の違いと認識しているのは、SE はお客様と打合せする時に、お客様が本当に求めている (言葉にはすることが出来ない) 要望を汲み取って持ち帰り、それを PG と一緒に「どの環境・言語を使って」実現することが出来るかをまとめる仕事が追加で必要な事だけだと思っています。
 場合によっては、自分のやったことない環境や言語を PG から提案され、短時間で猛勉強し、採用することもあります。
 設計段階はもちろん、開発段階も PG と一緒にプログラムをバリバリ書くのが当然と考えています。時によっては、設計段階で PG から「ここはこうした方が良いのでは」という意見を受け入れ、反映していく事もやります。

 プロジェクトのマネージメント (進捗管理等) は、SE の仕事ではなく、プロジェクト全体を管理する PM の仕事だと認識し、今までもそのようにやってきました。
# もちろん PM がつかないような小規模な案件の場合は、その範囲までしましたが、苦手なんです (^^;
 ただし、SE であっても PG であっても、自分の範囲だけでなく他の人の進捗も把握し、必要なら助言・援助するのが当然と思っています。

 私が SE の仕事を通じてうれしく感じるのは、最終的に出来たシステムを納品した後で、使い勝手や言葉に出来なかった要望をお客様に喜んでもらえた、ただこの一点だけなんです。(これは、PG も一緒でしょ!?)
 だから私は、PM になるのではなく、SE のままで居続けたいと思ってます。

 最後に、ひでみさん、一生プログラマ~でがんばれ~! 応援してますよ~!

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。

Knockさん。はじめまして。もしかして同学年かしら。

プロジェクトマネージャとか、システムエンジニアとか、プログラマとか、肩書きとか職分は違っていても、自分が持っている技術を活かして、お客様を喜ばせたり楽しませたりすることができたらうれしい、という気持ちは共通だと思うんですよ。
それなのに妙な上下関係とか縄張り意識みたいなものが、そういう思いを押し潰したり捻じ曲げることがあって、それがもう悔しくてたまらないんです。
それぞれの人がそれぞれに望んだポジションで、エンジニアである自分を幸せだと思いながら働けるようになればいいと願っています。

> 最後に、ひでみさん、一生プログラマ~でがんばれ~! 応援してますよ~!

ありがとうございます。Knockさんもエンジニアとして楽しく働ける職場を目指して、就活がんばってください。

Jeff

興味深い内容をありがとうございました。
個人的にはコーディングスキルがある程度を満たしているのでSEと言う考え方は違うと思います。私は(よく言われますが) プログラマとSEは、ロールなので領域が異なっていると思います。(私は空間を表現することに長けた型がプログラマ、全体の設計や折衝に向いている方がSEだと認識しています)
なので、(PJの体制によっては) PGに長けた方はコーディングチームのリード、SEに長けた方はSEチームのリードという風にもできます。あくまで長所を生かすように体制を作る必要がありますね。
(ちなみにコンパイルエラーも解決できないようなエンジニアはエンジニアとは思いません)

読ませていただいて思った点は、この2つのロールの以前に「仕事ととはなにか?チームとはなにか?」という点を(当時誹謗した) 若い方が認識していないことが弊害だと思います。
開発のプロジェクトでお客様が求めているものは、UIを通して触れるシステムとそのシステム導入による価値です。それなので、チームはその点に注意して開発をすすめる必要があると思います。派遣か正社員かという点はお金の部分(特に残業など) に関係しますがPJの途中でメンバーをリリースするということは(個人的には)考えられません。(新規メンバーをアサインしても吸収する期間が必要、かつ周囲との良好なコミュニケーションをはぐぐむために時間がかかるからです。また、縁の下の力持ち的な調整をしている場合もあります)
これは想像ですが、恐らく(誹謗した)若者はPM(またはリード) に指導や訓練を受けていないと思います。そのために、PJの方向性や(社会人としての)認識が欠けていると思いました。

引き続きがんばってくださいね。

ノイズマン

まともなSEは、課題を必ずしもプログラムだけで解決しようとはしない。特定の課題を成立させている根底にあるシステム課題を抽出するのがSEの技量というものである。
まともなプログラマも課題を必ずしもプログラムで解決しようとはしない。無駄なコードを嫌うのがプログラマ族の美学なのであるならば、コードの量は当然0であることが望ましい。
そういう訳でまともなSEとまともなプログラマの理想像は完全に一致する。
この社会は「作らない」で済ませる技量にもっと報酬を提供すべきである。そうでなければ、とても成熟した社会とは言えない。
そしてまともなSEは道具としてのプログラムの読み書きが出来ることは当たり前に出来て当然である。そうでなければ、とても職業的課題解決者とはいえない。
そしてまともなプログラマはプログラムという道具を適用すべき対象を解析することは当たり前に出来て当然である。そうでなければ、職業的道具使用者とは言えない。
SEとかプログラマとかは、本来、地位や職業を表すための言葉ではない。どちらも課題解決の為の役割を表す言葉である。
ただ自由で独立した人間がいるだけであり、生きていく中で出会う課題を乗り越える為にSEの役割を果たしたり、プログラマの役割を果たしたりするだけである。
そもそも硬直したピラミッド型の組織が必要なほどの膨大なコードを垂れ流す事は自由でスマートな人間の美意識にとって耐えられないほど愚かなことであろう。軽やかにスキップするようにコードを軽々と書いたり、コードをあえて書かなかったり、そういう自由な人間でありたい。

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