BUG014 - 日本のスマホ料金は本当に高すぎるのか?
iPhone6sの発売から2ヶ月、こちらもようやく当初の混雑が落ち着いてきたところです。かくいう私も、業務のしがらみで某Android機をずっと使っていたのですが、誘惑に負けてついに機種変更してしまいました。日本と違ってアメリカではAndroidのシェアの方がまだまだ高い、といった記事を時々見ますが、実際、ここいらの地下鉄やレストランで周りを見渡すとiPhoneが7割か8割以上のような気がします。すぐそこで作ってるからでしょうか。
というわけで本日のお題はスマホ料金です。最近、日本のスマホ料金は海外に比べて高すぎるから引き下げよう、みたいな話になってるようですが、本当のところはどうなんでしょう。アメリカでも料金プランは複雑で、ちゃんと条件を照らし合わせながら比較しないと意味がありません。ちょうど機種変更した機会なので手元にあるベライゾンの明細を元に説明したいと思います。
基本料金
端末一台あたりの料金です。スマホでもガラケーでも月々$20です。この料金に国内通話とSMSがすべて含まれています。24時間いつでも、相手が固定でも携帯でもかけ放題です。国際通話は別料金ですが、カナダとメキシコに限定すれば割安なかけ放題パッケージがあったりします。まぁ、いまはSkypeとかありますからね。
データ料金
データは家族や友達で複数台ぶんをまとめて合計の使用量に見合ったプランを契約します。ベライゾンでは1GBから18GBまで5段階のプランがあるのですが、ライトユーザーな家族なら通常は2番目の3GB($45)か3番目の6GB($60)あたりでしょうか。ちなみにご想像通り、これを超過すると痛い目に遭います。昔はデータ使い放題プランがあったのですが、最近は大手では見かけなくなってしまいました。
電話機本体の料金
以前はこれが複雑だったのですが、昨年あたりから大手各社では電話機本体の料金を24回に分割して月々の請求書に上乗せする単純な方式になりつつあります。iPhone6s 16GBならAppleのウェブサイトにあるとおり$649ですから、24で割って月々$27ってことです。2年の途中で解約したければ残金を清算するだけです。単純明快です。
最後に諸費用やら税金やらがかかります。なんやかんやちょっとずつ10項目くらいに分かれてますが、合計で$10ちょっとってところです。
さて以上を合計すると、iPhone6s 2台を新規で買ったライトユーザなご家族の月々のお支払いは、
$20 x 2 + $45 + $27 x 2 + $10 = $149
ずばり現在のレートで約18000円です。もちろん、ケーブルTVとセットで割引になったり、大手ではなくてMVNOを使えば多少節約することもできます。
ただし、日本と同様に行かないのがカバーエリアです。国土が平らで広~いアメリカではちょっと田舎へ行くだけでも日本と同じような通信環境を期待してはいけません。シリコンバレーの街中ですらデータが途切れたり、車で2時間半のヨセミテ国立公園あたりを目指そうものなら途中から圏外になったりします。特にアウトドア志向の人はやっぱり大手じゃないと、って先入観があります。
なかなか総合的にどちらが高い安いと決め付けにくいのですが、いかがでしょう。それにしても日本の料金プランはもっと複雑すぎてもはやついていけないのですが・・・。