BUG034 - 10年後にはエンジニアライフもあなたの会社もきっと消滅している
こんにちわ、エル紙です。エンジニアライフ10周年おめでとうございます。
エンジニアライフが始まった10年前、2008年というと皆さん何をしていたでしょうか?私はその頃すでにアメリカで働いていたのですが、リーマンショックに突然の椎間板ヘルニア、それに高速道路で後ろから超大型トレーラーに追突、廃車という三重苦にあった年でした。暴飲暴食を控えても苦難は突然やってくるものだと悟りを開いた年でもありました。
IT業界的には、当時、ちょうど初代iPhoneがアメリカで発売された頃でした。それでも一般市民にはまだまだ二つ折りのガラケーが主流で、スマホゲームやSNSといったものは一般的ではありませんでした。それがどうでしょう。たった10年後の今では世界中の誰もが毎日使う当たり前のモノになってしまいました。
では今から10年後、東京オリンピックももう過去に忘れ去られた2028年、エンジニアライフが20周年を迎える頃、世の中はどうなっているのでしょう。2028年秋には恒例のiPhone 20にAndroid Zが発売され、電気自動車はもちろんAI自動運転車が首都高をブイブイ言わしている世の中かもしれません。
人生100年の時代になり、年金がもらえるまでエンジニアとして働かなければいけない年数も40年いや50年とどんどん長くなってきています。その間、エンジニアとして食いつないで行くためには、いったいいくつのテクノロジーサイクルを経なければいけなければいけないのでしょう。一つのテクノロジーが10年持つとしても、50年食いつなぐためには5つのテクノロジーで食いつながなければなりません。
あなたが今日書いたコードが10年後には世界中の人々の手の上で使われているかもしれませんが、その10年後には地球上から消滅しているかもしれません。テクノロジーなんてそんなもんです。
そして企業も同じことです。一つの技術で一世風靡したテクノロジー企業が50年、100年とトップの座に居続けることはもはや難しいでしょう。時代を経るに連れて新しいテクノロジーに移っていったり新しいテクノロジーの企業に生まれ変わったりしていかなければ企業もそれを支える国民も国家も生き続けることができなくなるでしょう。
企業なんて、時代や流行で人が集まりそして人気がなくなれば誰からも忘れ去られる、所詮、大学のサークル程度のものだと思ったほうがいいかもしれません。10年後の大学生就職人気ランキングにはいま我々が知っている企業なんて一つもないかもしれません。いや、私はそれでこそ健全な世の中の姿だと思います。
さぁそして、今から10年後、2028年のエンジニアライフはどうなってるのでしょう。ぜひ2028年9月10日にアラートをセットして、またこのコラムをもう一度読んでいただけると幸いです。いや、できれば消滅していなくて繁盛していてほしいですよ。でも、何事も変わらなければ生きて続けていけないと思うこともあります。エンジニアライフも、あなたの会社も、いやそして、エンジニアとして飯を喰っているあなた自身も。