シリコンバレーで現役デバッガやってます。

BUG006 - 今月は ちょっとムフフな シリコンバレー(字余り)

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 ここだけの秘密ですがシリコンバレーの多くのエンジニアには今月、いつもの月よりなんと5割増しの給料が支払われているのです。5割増しですよ。そんな馬鹿な?何のボーナスでしょうか?皆さん、いつも通り普通の顔をして働いたり遊んだりしているようですが、いったい何が起こっているのでしょうか。

 こんにちわ、elcaminorealです。シリコンバレーのエンジニアのほとんどは年俸制です。年俸制というと何かプロ野球選手や会社のえらい人のようでかっこよく聞こえますが、実はアメリカではエンジニアだけでなく、ほとんどの専門職の人々は年俸制、つまり残業代が出ません。採用や上司との面接の時にサインした年俸の額が支払われる、それだけです。年俸制といっても1月の始めに一年分の給料がドカンとまとめて支払われるわけではありません。それはそれで気分いいかもしれませんが、そんなことしたらクリスマスまでに貯金が底をついてしまう人が続出しますし、会社のバランスシートも変動が大きくて管理が大変すぎます。よって年俸とは言っても普通は分割して支払われます。日本のように毎月末日に~と言いたいところですが、実は多くの会社は隔週、つまり2週間ごと給料が支払われます。

 なぜ隔週かというと、その昔は月曜から土曜まで働いて土曜の終わりにご苦労様と、その週の給料が支払われて日曜日を休む、というパターンが普通だったようですが、その延長で現在は隔週が多いようです。なんだか変な気分ですが、よく考えると日本で一般的な毎月同じ額が支払われる月給の場合、31日ある月と28日しかない月では一日あたりの給料が微妙に違うことになるわけで、毎週や隔週払いのほうがきっちりしているとも言えます。支払日は会社によってまちまちですが、なぜか水曜か金曜が多いようです。隔週ということは1年を2週間、つまり14日で割ると26回ですから、年俸の額を26で割った金額が2週間ごとに均等に給与振込みされる、という具合です。

 これでピンと来るかもしれませんが、26回ということは毎月「約」2回なのですが、それだと1年に2x12=24回なので、2回余ることになります。つまりほとんどの月は月の前半と後半に2回の給料日があるのですが、1年に2ヶ月だけ、3回給料日がある月が巡ってくるのです!

 さて興奮冷めやらぬうちに今月、10月のカレンダーをもう一度見てみましょう。なななんと水曜日が5回あるではありませんか。タイミングよく10月1日の水曜日が給料日だとするとそれから2週間後の15日、また2週間後の29日と合計3回の給料日があります。よってこのパターンの給料日の人の場合、今月は5割増しの給料を手にすることになるのです!

 とはいっても公共料金やローンの支払いは日本のように毎月ごとの支払いなので、3回給料が支払われる月は3回目の額だけそっくり懐に入ることになります。今回は小ネタでしたがアメリカに知りありがいれば、ひょっとして今月、なんかムフフなことなかった?って聞いてみてください。それではまた。

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