BUG007 - 働きすぎてもうすぐ緊張の糸が切れてしまうかもしれないシリコンバレー

ワークスタイル

» 2014/10/31

　こんにちわelcaminorealです。さて、ワールドシリーズが終わり、ハロウィンとなりました。私が日本で小学生だった頃は仮装パーティどころかハロウィンなんて言葉もまるで聞いたことなかったのですが、最近の日本は変わりましたね。アメリカではご存知のように、子供達が近所にお菓子をもらいにまわったり、若者は仮装してパーティにくりだしたりと楽しそうですが、大人は子供の学校のイベントや、家を訪ねてくる近所の子供たちにお菓子を用意したりと、面倒なことばかりであまりワクワクな感じはしません。もっともここシリコンバレーは移民ばかりで伝統的なアメリカの行事や習慣にはあまり関心が薄いようですが。

　ハロウィンが終わると11月です。今年もいよいよあと2ヶ月です。そして11月下旬には全国民待望のサンクスギビングがやってきます。いわゆる日本のニュースでも紹介されるあの異常な盛り上がりのホリデーショッピングシーズンの始まりです。今年のカレンダーですと、ほとんどの会社は11月27日の木曜日から金土日を含めて4連休になります。サンクスギビング当日の木曜日は皆さん家族でおとなしく静かに過ごしましょう、という趣旨で全米ほぼすべてのデパートやレストランは休みとなります。ところが日付が変わる金曜日、いわゆるブラックフライデーと呼ばれるのですが、この日の早朝、店によっては午前0時からあの異様な雰囲気のセールがはじまります。小雪が舞う前日からウォルマートやベストバイの前にテントを張って激安商品に並ぶ若い皆さん、ほんと尊敬します。

　なぜこんな11月の下旬なんて中途半端な時期にあれほど盛り上がるのか、以前は不思議でならなかったのですが、長いことアメリカに住んでいると少し理解できるようになりました。日本なら、ゴールデンウィークにお盆休みにと、国民的な大型連休がありますが、アメリカには国民的大型連休というのは1月から11月まで、実際これといってありません。（この休日の少なさについてはいちどまとめて「きっちり」書かせていただこうと思います）そんななかでこの11月のサンクスギビングはサラリーマンには毎年確実に4連休が保障されている貴重な連休です。一方、クリスマスは毎年曜日が変わりますから連休になる保障はありません。1月からずっと休まずにせっせこ働いていると、11月のここいらでもう緊張の糸がプチッと切れて、そのまま約1ヶ月のホリデーシーズンに突入してしまうのだと思います。ちょうどドリフターズのコントのラスト5分、といったところです。私も毎年この時期、少々金銭感覚がゆるんだり、体重が増えたりしてしまう傾向を自覚しているので今年はきっちり締めないと、なんて去年も同じこと思ってたんですが。

　おっと、もうひとつイベントを忘れてました。来週の日曜日からデイライトセービングが終わり、いわゆる冬時間に切り替わります。そんなの時間が一時間戻るだけだろ、とおっしゃると思いますが、この一時間戻るというのは普段、毎日規則正しく暮らしている小市民には至福の時なのです。本来は日曜日の朝、起きてから時計を直すのが筋ですが、気の早い私のような人は金曜の夜、家に帰って飲みながら、ちょうど夜11時くらいになって、夜更かししている子供達に「さぁ、冬時間やるぞ～」ってかけ声をかけて家中の時計をいっせいに10時に戻す、そして「おぉ！なーんだ、まだ10時じゃないか～」ってまた飲みなおす、この一年に一度の至福の感覚はたまりません。

　もっとも夏時間に切り替わるときにはこの逆で家中に重苦しい空気が漂うのですが、それはそのときってことで、ではまた。