第397回 長年やると、理系の考え方、プログラマーの考え方 がしみついてくる
理系ならではの難癖をつけてみた
娘とテレビでワンピースを見ていました。ゴム人間のルフィーが、自分よりずっと大きいカイドウと闘っています。ルフィーはジャンプして空中からカイドウに向かって高速のパンチを打ちます。
「空中で強いパンチを打てば打つほど、軽い自分の方が後ろにぶっ飛ぶだろっ」
と私はマジメにつぶやいてしまいました。それを聞いて娘は納得。
昔、物理の実験でやりました。重い球と軽い球をぶつけたら、軽い球の方が高速で弾き飛ばされます。これが運動量保存の法則です。だから軽いルフィーが重いカイドウにパンチするときは、地に足をつけて踏ん張らないと意味がないのです。
それを聞いていた娘も物理を理解してるな、と感じてちょっと嬉しかったです。まあ、マンガにそんな難癖をつけるのは理系の中でもひねくれた人だけでしょうけれど。
十六進数で名前が書ける人は3人だけ?
私が毎日プログラミングをしていたころは、数字といえば十六進数。十進数を使うよりも十六進数を使うことの方が多かったです。私はプログラマーはそれが普通だと思っていますが、ちがいますかね?
あるとき私は、「安倍と馬場と江田は、数字で名前が書けるんだぜ。いーでしょ!」などと言ったことがありました。このセリフはプログラマーならすぐ分かるしょうが、十六進数に慣れていない文系の人にはきっと理解できないことでしょう。
確率の高さでやるかやらないかを決める
先日、駅前商店街の年末の福引の抽選券をたくさんもらいました。抽選会の日は日曜日。午後に行こうと思ったら雨が降ってきました。寒い日に冷たい雨です。
「寒いし、どうせたいした物は当たらないんだから、行くのやめたら」
と妻に言われたもの、私は抽選に出かけて行きました。
私は宝くじは買いません。確率的には払った金額に対して当たる金額のほうが少ないから。もしも100万円分買ったとしても、確率的には当たるのは100万円未満です。そうでなくては経営できないはず。「当たる金額/払う金額」 は1未満です。ほとんどの人は損をするのです。
一方、商店街の福引券は買い物のおまけについてきます。福引券目当てで買い物をするわけではありません。ですから出費がゼロ。賞品がたいしたものでなくても「当たる物の価格/払った金額」は無限大になります。すると、「どうしても行っとかなきゃ」って思うのです。確率で考えてしまうのです。
これは理系の人がみんな、ではなく、貧乏性の私だけかもしれませんが。
理系の人の考え方、プログラマーの考え方、など、長年やっているとしみついてくるものですね。
あべっかんでした。
で、その結果、福引で豪華賞品が当たりました。ボールペン3本とティッシュ3個です。めでたしめでたし(!)。
コメント
ちゃとらん
> 「空中で強いパンチを打てば打つほど、軽い自分の方が後ろにぶっ飛ぶだろっ」
> と私はマジメにつぶやいてしまいました。それを聞いて娘は納得。
娘さん、偉いですね。
私がそんなこと言うと、ちらっと見ただけで、舌打ちされそうです。
さて、一つ間違いを指摘しておきます。
『ずっと大きいカイドウ』が、ルフィーより『重たい』とは限りません。
まず、あのサイズになるには、質量保存の法則から内部が空洞になっているか、エネルギー保存の法則から、外部から大量のエネルギーを吸収しなければなりません。
龍が、空中に浮いていることを考えると、ヘリウムが充填されていると考えるのが妥当です。
所が、火を噴いたことから、ヘリウムではなく水素ではないかと推測できます。
という事は、ルフィー(空気)とカイドウ(水素)ではなかなか決着が付きませんが、サンジのタバコの火でカイドウを爆発させることができると予測できます。
理系出身者なら、カイドウを簡単に倒せるという事です。