時代が続く限り繰り返されてきた悪しき習慣は変わるのか?!
元号変更時のシステムの不具合発生
横浜銀行と北海道銀行と北陸銀行で、システムの不具合が発覚しました。コンビニエンスストアのATMから振り込みなどの手続きをすると、2019(令和元)年と表示すべきところを1989(平成元)年と誤表示してしまうそうです。実際の取引は正しい日時で実行されるのと、5月1日以降は誤表示されることもないので混乱することはなさそうですが。
金融機関のシステムですから、テストはしっかりやったはずです。それでも不具合が発生しました。元号の変更はリスクを抱えていました。
不必要な機能が実装されることがある
そもそも銀行の通帳の日付はなぜ元号で書かれているのでしょうか。私は元号表示で書かれているとよくわかりません。「今年は平成何年だっけ?」 と毎年に何度も言っている気がします。西暦表記にしてくれればいいのに。
銀行のシステムを作るとき、システム開発側は全部西暦で処理したいと思ったことでしょう。でもお偉いさんが「元号で書かなきゃだめだ」と言ったのでしょうか。
そのこだわりがバグを生む
元号の例以外でも、システムの開発時に、会社のお偉いさんの妙なこだわりのために苦労することってないでしょうか。そのこだわりのために、どれだけ工数が増えるのかをお偉いさんはわかっていません。ユーザーの担当者には説明して理解してもらえても、担当者はそれを上司に伝えて納得させることができないこともあります。
そしてそのこだわりの機能が多くの工数をかけて実装されます。害がなければいいのですが、複雑な機能になっているがために多くのバグが発生します。
時代が変われば悪しきこだわりはなくなる(かな?)
そんな無駄なこだわりが懲りずに何度も繰り返されてきました。いったいいつまで繰り返されるのでしょうか。時代が続く限り繰り返されてしまうのかもしれません。
ん? 時代は明日から変わるのか、令和に。新しい時代になって、古い時代の悪しきこだわりもなくなるといいですね。新時代に乾杯!
あべっかんの平成最後の360本目のコラムでした。
あべっかんのFacebookはこちらです。
コメント
a
銀行が元号を必要とする理由は、当局への対応に必要だから、ですよね。
当局、というか所轄の官庁が元号を強硬に要求するので
それを銀行が無視すれば後でひどい目に会いそうです。