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空に向かってかっ飛ばせ -野球界の働き方改革をIT業界にも

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空に向かってかっ飛ばせ筒香!

 横浜DeNAベイスターズ筒香嘉智選手が書いた「空に向かってかっ飛ばせ」という本を読みました。これはただのスポーツ選手の自叙伝ではありません。「勝利至上主義はもうやめよう」というサブタイトルにもあるように、これまでの少年野球や高校野球のあるべき姿について筒香選手の持論を展開しています。本人がどれだけ書いたのか、編集者ががんばったのかは不明ですが。

 筒香選手が入っていたボーイズリーグのチームはあるときにチームの大改革を行いました。監督が海外の野球チームを見てきて考えが変わったそうです。練習時間を大幅に短縮。さらに全体練習は短くして自主練習を増やしました。それまでは強制されていた練習ばかりでしたが、選手が自分で考えて自分の課題を克服するための練習をする時間を増やしました。その大改革を行ってしばらくすると強くなったそうです。まるで働き方改革のお手本のようです。

野球選手の人間的な成長も考えて

 筒香選手が所属する横浜DeNAベイスターズでは、冬のオフシーズンの間に選手をオーストラリアの野球に参加させるプログラムを用意しました。南半球のオーストラリアは日本が冬の間は夏で暖かい。しかし野球のレベルは日本より低いのです。南アメリカのドミニカやベネズエラに行く方が野球のレベルは高いのですが、なぜオーストラリアに行かせるのでしょうか?

 これは文化の違う英語圏で生活して、人生を長く見たときのプラスになる経験にしてほしいという狙いがあるそうです(ベイスターズ提案の「海外留学」。選手の価値はオフに高まる)。野球だけやらせればいいということではなく、選手の人間的な成長も考えているのです(他にも目的があるのかもしれませんが)。これはプロ野球界の働き方改革ですね。

野球界に負けるな、IT業界

 野球の世界って、昔ながらのスパルタ教育で根性で長時間練習するものだと思っていたのですが、こういった新しい方式を取り入れているところもあるのです。

 あなたの職場はどうでしょうか? 昔ながらの根性で徹夜する体質ではありませんか? 先進技術を追いかけるIT業界としては野球界に遅れていてはいけません。ITエンジニアを酷使する古いやり方にはNoと言ってエンジニアの待遇を良くしていきましょう!

 ベイスターズに見習って横浜で、エクセルプログラミング初級勉強会を企画しているあべっかんでした。詳しくはこちら

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