オルゴールとコンピューターは似ているかも?!
たかがオルゴール、されどオルゴール
昨日、清里にあるオルゴール博物館に行ってきました。
そのへんの店で売っている普通のオルゴールというと、金属の小さなドラムにピンが打ってあります。ゼンマイでドラムが動いてピンが細く切られた金属の板を弾いて音を出しています。小学校や中学校でそんなオルゴールキットを組み立てたことがある人も多いのではないでしょうか。
オルゴール博物館のオルゴールはそれだけではありません。大型で、笛、大太鼓、小太鼓、ピアノ、木琴、シンバル、カスタネットなどの楽器が内蔵されているものもありました。曲に合わせて各楽器の音が出て合奏が行われます。それはまだコンピューターが無い次代に作られた機械です。昔の職人たちが苦労して作ったんだろうなあ。でも作るのは楽しそうだとも感じました。
曲を変える仕組みと音を出す仕組み
オルゴール博物館にあったオルゴールには、大型のドラムを交換することで曲を変えられるものがあります。また、ドラムではなくレコードのような金属の円盤に穴が空いていて、穴の位置で楽譜を読み取るものもあります。さらには円盤ではなく、紙のシートに穴が空いていてそれを読み取るものもあります。これは昔のコンピューターのプログラムシートのようです。私は使ったことはないですけれど。
デジタル化やソフトウェアはこんな発想から
オルゴールがドラムのピンの有無や円盤の穴の有無で各楽器の各音(ドレミファソラシド)を出すかどうかを判断するというのはデジタル的な発想です。人類はオルゴールのような装置を作っているうちに、情報を0か1かで区別する発想、つまりデジタル化という発想に至ったのかなあと思いました。
そして楽譜だけを交換することでいろいろな曲を演奏したいといったような要求が、コンピューターをハードウェアからソフトウェアを分離するという発想に至ったのでしょう。もしかするとデジタルやソフトウェアの考え方はオルゴールがヒントだったのかもしれません。そんなことを考えながらオルゴール博物館で係の人の説明を聞いていると楽しくなってきました。オルゴール博物館を見学した子どもにこんなことを書かせたら、立派な夏休みの自由研究ができそうです。また、ど素人にコンピューターの仕組みを説明するときに、オルゴールを例えにするといいかもしれません。
仕事をサボってオルゴールを聴いていたあべっかんでした。
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コメント
仲澤@失業者
自動織機も似たようなパンチカードを使ってたようですね。
ある種のオルゴールはこれを演奏できたようです(うそです)。
ちなみにBASICにはPLAYコマンドというのがあって、適切な文字列を与えるとそれを演奏してくれました。
自分はてきと~なソースコードを食わせて演奏させるという遊びをやってました。
なぜかエラーにならずに無茶苦茶ではありますが演奏しちゃうのですね(とほい目)。
abekkan
>仲澤さん
てきとーな文字列でも予想外のよい曲ができてしまったってことはなかったですか?
いろいろな遊びから新たな発見が生まれたりしますからねえ…