規則は守ればいいってものではない! -規則の意味を考えて!
規則ができた意味を考える
最近読んだ「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」という本にこんな話が書いてありました。
「(アメリカでは)車を運転していてスピード違反で捕まったときに『息子が熱を出していて』という言い訳が通用することが結構あります。」
警官は、そういう理由なら仕方がないと考えているのです。なぜ法律ができたのか? 取り締まりをして違反者から罰金を取るためでも警官の実績を挙げるためでもありません。交通事故をなくすため、市民が安全に暮らすためです。熱を出して息子の安全が脅かされているのであれば、スピード制限の法律を守ることよりも優先されるのです。
日本では「規則は規則」
日本では「息子が熱を出していて」などという理由は通用しません。規則は規則。どんな理由があっても守るべきものとされています。
歩行者信号が赤のとき、車が全く走っていなくても青になるまで待っている人は多いです。速く歩けないお年寄りならともかく、走ることもできる人なら赤信号でも渡れるはず。海外では実際に渡ってしまう人が多いです。なぜ日本人は青になるまで待つのでしょうか? 規則は規則。理由に関わらず守るべきもの、と考えているからでしょう。
規則は作ることと守ることに意義がある?
職場に規則はたくさんあります。就業規則の他に、プロジェクトマネジメントの上のPMBOKなどで定められた規則もあります。規則を守ることによって成果物の品質が高められます。
けれども、中には是正策を講じたという形だけのために作られたような規則がないでしょうか? 「形だけの規則」を守ること、守らせることだけで満足していないでしょうか?
紅白歌合戦の形だけの視聴者の審査
昨年末の紅白歌合戦では、テレビのリモコンのボタンを押すことで視聴者の投票も採点に加算されるという仕組みが導入されていました。採点のとき、視聴者の採点では白組が圧勝。会場の客の採点でも白組が圧勝。ところが審査員の判定を加味すると、紅組がまさかの大逆転勝ちでした。
これはたまたまかもしれませんが視聴者も採点に参加できるという仕組みは形だけだった、と言われかねません。これは規則ではありませんが、形だけ作って満足しているのだとしたら、「形だけの規則」と似たようなものです。
形だけでなく、意味を考えて行動しよう
規則でも仕組みでも、形だけで満足して盲目的に従っているだけではいけません。規則や仕組みの意味を考えて行動したいものです。
ですから、赤信号でも道を渡りましょう。(そこかいっ! よい子はマネしないでください)
あべっかんでした。
コメント
h
そうだね、息子が熱を出してるからついついスピード出しすぎて他人を巻き込む事故を起こしても仕方ないよね。
スピードだしたからって事故になる可能性が対して上がるわけでもないしそのせいで他人の息子を事故に巻き込んでも仕方ないよね。
もちろんこんなことが言いたいわけじゃないってのはわかるけど、
自分にとって意味があまりないルールだとしても他人に迷惑をかけないためってのも少しは考えて頂きたいです。
abekkan
>hさん
コメントありがとうございます。
ルールの有無に関わらず、他人に迷惑をかけるのはやめてほしいし、自分も迷惑をかけていないかは考えて行動しようと思っています。