がんばっているのに効果がない -真面目すぎるのをやめれば生産性が上がるかも!
がんばって分別したのに
エコのためにゴミはきちんと分別して出す、というのが日本の常識になっています。ところが、ホチキスの針が紙についたままゴミに出しても問題なかったというのが最近知られるようになりました。また、そもそも分別して出してもゴミ処理場で一緒に燃やされているという話もあります(※注1)。労力をかけて分別しているのに効果がないとしたら悲しいですよね。
前回の私のコラム「規則は守ればいいってものではない!」でも、規則でも仕組みでも、形だけで満足して盲目的に従っているだけではいけません。と書きました。ゴミの分別についても、その意味を考えずにただ従っている人が多いと思いますが、本当に役に立っているのかを知っておきたいところです。無駄な労力は使いたくないですから。
(※注1:場所やケースによっては分別が有効に役立っていることもあります)
いつだって真面目に全力投球!
仕事でも、ずいぶん労力をかけているのだけれどその甲斐がないというようなことがありませんか。
例えば取扱説明書やヘルプ画面を作るとき。コーディングするときと同じように、気合いを入れて丁寧に作り時間をかけてレビューもしたけれど、取説やヘルプ画面が一度もユーザーに見られることはなかったとか。
日本人の仕事のやり方として、どの作業も手を抜かずに同じプロセスで真面目にやることが多い気がします。日本人の仕事の生産性は他国の人に比べて低いと言われています。その原因の一つはこの真面目さにあるのではないでしょうか。
真面目にやるのがベストではない!
どの作業も決められたプロセスで真面目に全力投球でやるべきなのでしょうか? 真面目にやると言うと聞こえがいいのですが、考えるのが面倒くさいから何も考えずに同じプロセスでやっているとも言えます。
手を抜くことを勧めるわけではありませんが、常に真面目に全力投球でがんばりすぎると疲弊してしまいます。それよりも全力投球は本当に必要なところだけにして余力を残し、同じパフォーマンスを維持し続ける。そのほうが自分にとっても顧客にとっても得になるはずです。真面目すぎるのをやめれば生産性を上げることができるのかもしれません。
あべっかんでした。