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逃げるは恥だが、いいものは一人で創ろう!

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 「今晩、最終回!」

逃げるは恥だが役に立つ

 高視聴率だった火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」はついに今晩最終回が放送される。

 前回までのあらすじでは、主人公のみくりさん(新垣結衣)と契約結婚をしている津崎平匡さん(星野源)がリストラになってしまった。平匡さんはITエンジニア。彼の履歴書がなぜかツイッターに流れていた。平匡さんは情報処理技術者のデータベースの資格を持っているようだ。昔私が何度か受けたやつ。受かったかどうかは秘密だが(って受かってたら秘密にしないよな!)。

シャープから求人あり

 すると、その履歴書を見て、シャープ株式会社の公式ツイッターが「津崎平匡さん、エントリーを切実にお待ちしております」と彼を勧誘したそうだ。

 なかなか面白い反応だ。老舗の大企業だと、こういった遊び心のある対応をしようとするとお偉方に止められてしまうことが多いと思う。そんな中でこの対応をしたシャープはさすがだ。

斬新な企画を埋めてしまう大組織

 私は昔、シャープと同業の会社にいたことがある。その会社ではときどき全社員に商品企画のアイディアを募集していた。私はそういったアイディアを考えるのが好きだったので商品企画を何件も出していた。しかし全部ボツ。採用されたことはなかった。

 社内の関連部署の人の話では、商品企画にはけっこう斬新ないいアイディアが寄せられるらしい。その中から選考委員がよさそうなものをいくつもピックアップして重役に見せる。すると重役のおじさんたちはその中からあまりイケてないものをいくつか選んで社長に見せる。そして社長がその中から最もイケてないものを「これがいい」と選ぶ。

 そんなふうに選ばれた商品企画は斬新ではなくありきたりのものに近いので、作っても売れない。その会社ではそんなことを繰り返していた。

いいものを創るには大勢で検討してはいけない

 商品企画でもイベント企画でも、相談するのを大勢ですればするほどつまらないものが生まれると思う。画期的な企画というものは、みんなが思いつかなかったものであり、今まで良いと思われていなかったものなのだ。突拍子もないアイディアなので人によっては嫌われる。

 ときどき週刊誌に出ている「好きな芸能人」のベストテンに入る人は「嫌いな芸能人」のベストテンにも入っているものだ。多くの人に好かれれば多くの人に嫌われる。人気者とはそういうものだろう。誰にも嫌われないように無難なことばかりやっていては人気も出ない。

 企画もそれに似ている。突拍子もない斬新なアイディアが出てきたときにも、大勢でまとめようとすると誰にとっても好き嫌いのない、無難でありきたりのものになってしまう。斬新な企画を出していいものを創りたければ大勢で検討してはいけない。個性的なヤツ、ちょっと変なヤツを選んでそいつ一人に任せるのだ。

 それができない会社はいいものを創り出せないから発展できない。だから私はその会社から逃げ出した。そのおけげでITエンジニアになってこのサイトのコラムニストにもなれた。逃げるは恥だが役に立つ(?!)。

 あべっかんでした。

 「逃げ恥に求人 -理不尽なクレームが増えたのはなぜ?」

Comment(2)

コメント

ksiroi

一人でやってるとき、頼んでもないのに横から口を出すアホウもいますね
クオリティが高けりゃいいけど、珍妙なものを持ってこられると対応に困るw

家族だったら一蓮托生で一流になるまで面倒見るんだけどねぇ。他人はねぇ…

abekkan

>ksiroi さん
コメントありがとうございます。

クオリティが高い人は余計な口出しはしないような気がします。
他人の口出しは気にせずに自分のやり方を貫いたほうが個性的なものができますよね。それがいいものかどうかは別として。。。

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