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話のネタを盛り上げるコツ-ネタを使い回すのも技術のうち!

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 「細かいことはいいから、いつ復旧できるかを聞きたいんだっ!」

 障害が発生して上の人に報告するときに、こんなふうに言われたことがあるエンジニアは少なくないのではなかろうか。

■立場によって知りたいことが違う

 現場で対応しているエンジニアは、目の前の障害を復旧させることで頭が一杯になっている。状況を聞かれたら「データを修正してこのプロセスを再起動すれば治ると思うんです」というように、今すぐすべきことを言ってしまう。

 すぐ上のリーダーにはその説明でもいいだろう。しかし部長や営業や顧客が聞きたいのはそこではない。 顧客は、いつ復旧できるのか、復旧までのコストはどれだけかかるのか、が知りたい。品質担当だったら、なぜ障害が起きたのか、是正策はどうすべきなのかを知りたい。 立場によって知りたいことが違う。だから相手によって話す内容を変えなくてはいけない。

 エンジニアというものは、自分が気にしている技術を話したくなってしまうものだ。だから話がヘタクソなのだ。技術をひけらかしたくなるのは置いといて、相手が求めていることを話さなくてはいけない。

■本を買ったというだけの話から

 先週書いたコラム「猫でもわかる本、サルでもわかる本、で満足してはいけない!」では、C言語の勉強をするためにポインタの本を買った話を書いた。そして買っただけで勉強したような気になってしまってはいけない、と。

 実は私はこの1つのネタを使い回して私はもう2つの話を書いた。

 1つは私の個人ブログ「家庭教育で賢い子を育てるイクメンパパの子育て術」。ここでは、子どものお勉強をテーマにしているので、中間試験の前にノートと過去問題を揃えただけで満足してはいけないという結論でまとめた。

 もう1つは女性向けのWoo-pa! というサイト。ここではポインタがどうこうとか書いても仕方がない。準備しただけで満足してしまったのは、ダイエットしようとして準備したときと同じだった、という取っ掛かりでダイエットの話を展開した。

■読者層や相手の反応で話を変えてみよう

 読者という相手によって話の展開を変える。こういったネタの使い回しでそれぞれの相手を満足させる訓練をしておくと、障害の説明をするときも的確に話ができるようになるのだ。

 さらには仕事だけではなく、合コンなどでも、話し始めてから相手の反応に応じて展開を変えられれば確実に盛り上げることができる。

 以前にテレビで「徹子の部屋」の総集編を見た。明石家さんまが、何年か置きに出演していた。そのたびに黒柳徹子は「前回来たときはこんな話をされた」とか言うので、さんまは一度話したネタを再び、三たびと、来るたびに話した。ところが話すたびに話に尾ひれがついてオチが変わっていった。だから何度聞いても面白い。

 さんまのような達人の話術をマスターするのは難しい。けれども1つのネタをいろいろな観点で見ることで膨らませる、というくらいなら誰でも習得できるスキルだろう。そんなスキルをつけるために、話のネタは使い回ししよう!

 私がネタの使い回しをするのはそういう理由である。決してネタがなくなった訳ではない。 たぶん・・・。

 あべっかんでした。

 「準備が整っただけで勉強した気になって満足してはいけない」

 「ダイエットを続けるための3つのコツ-準備しただけでやった気になっていませんか?」

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