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仕事が忙しいなんて言ってるんじゃねえ!自治会だって忙がしいんだ!

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 なんだか、たいへんそうだなあ!

 今年度は町内の自治会の班長の役が回ってきた。10年に一度くらいこの役が回ってくる。そこで自治会の会合に行って来た。

■自治会の仕事は不公平

 回覧板作りと配布。夏祭り、運動会、ラジオ体操、餅つき大会などの運営。町に危険な場所があると役所とかけあって修理してもらう。小学生の登校時の交通整理。1人暮らしの老人宅への見廻り。そして市などの上位団体のイベントの手伝い。自治会の仕事はたくさんある。それでも班長の仕事はまだ楽だ。会長や役員は全てのイベントに関わるのでとても忙しそうだ。

 町に住んでゴミを出したり道を歩いたりしている以上、自治会の活動に参加するのは義務だ。そして班長もやらなくてはいけないし、役員も誰かがやらなくてはいけない。

 ところが町がグローバルになってくると、外国人や1人暮らしの学生や老人も増えてくる。すると住民全員に自治会の仕事を強制するのは難しくなってくる。そして一部の人たちだけに重い負担がかかってしまうこともある。ずいぶん不公平だ。

■職場の仕事は不公平

 同じことは実は職場にもある。職場には仕事大好き人間もいるし窓際族もいる。独身の若手もいればシングルマザーもいる。外国人もいるし病気がちで無理ができない人もいる。そんな人たちに同じように仕事を配分するのは無理がある。なので特定の一部の人の負担が大きくなってしまう。

■グローバルなライフスタイル

 ここで、「自分だけがいつも大量の仕事を押し付けられて不公平だ」、と思っている人に言っておきたい。あなたは仕事では他人の分まで働いていても、例えば自治会やPTAでは他人に仕事を押し付けて迷惑をかけていないだろうか。一見楽をしているような人でもどこかでは苦労していたりするものだ。人生全体を考えたらお互いさまだ。職場で仕事が多くなることは、その分給料が増えたり出世に近づいたりするので、自治会の役員で重労働するよりはずっと得なのだ。

 世の中にはいろいろなライフスタイルを持った人がいる。自治会なり職場なりPTAなり、あるところでは人一倍がんばって、あるところでは他人に頼って、ということがあるのは仕方がないことだと思う。それぞれの人ができる範囲で働いて、社会はそれで成り立っているのだ。

 なかには何もしないグータラもいるが、そんな奴は放っておけ!

■自治会のIT化

 ここからがIT関係のお話。

 自治会の活動方法を聞いてみるとずいぶんと古臭い。現在では小学校からの連絡でもメールで配信される。電話連絡網なんてもう古い。でも自治会では電話連絡網を使う。メールなんて使っていない高齢者が多いからだ。町民にお知らせがあるときは、ビラを印刷して配ったり、回覧板を回したり、町内にたくさんある掲示板にお知らせを貼ったりする。

 メール配信やWebの掲示板を使えば楽なのに、高齢者がついていけないためにIT化されていないのだ。これが仕事が多いことの一因だ。でも、あと20年も経ったら、ITに慣れた人ばかりになってきて全てIT化することも可能だろう。それを見越して自治会が使えるようなシステムを開発しておけば売れるときがくる。自治会は日本中にたくさんある。20年後を見越して自治会のシステム化を準備しておいて、売り込んで制したベンダーが勝ち組になるのではないだろうか。

 これからゴールデンウィーク。なのに仕事が忙しい! と つい言ってしまうabekkanでした。

 

 「親の仕事はたくさん! 仕事を減らす意識を持とう!」

Comment(6)

コメント

仕事は遊びじゃねぇ

だったらうちの会社で毎日14時間働いて、俺に給料全部よこせ。嫌なら自治会の仕事断るか国になんとかしてもらえよ。こちは自治会より5倍忙しいんだよ!。自治会無くっても生きっていけるけど、仕事がなきゃ生きられねぇだろうがーー(怒)

abekkan

自治会が機能しないと実とゴミも捨てられないのですよ。地味な仕事ですけど無いと困ることがあります。
仕事がないと生きられないのは自分だけのためにしている話ですよね。税金を一般人の5倍払ってくれている方でしたら怒られても仕方ありませんが。

渡邉 秋廣

自分が生きることが、まず第一に決まってるだろう。自分が大丈夫と分かって初めて人の事が考えられるに決まっている。自分が生きるための仕事に支障があれば、自治会の仕事などさっさと切り捨てて当然である。自分が生きていけなければ、自治体の仕事もくそもない。

通りすがりの副会長

今は自治会の仕事を減らす方向で調整している地域が多いです。理由は少子高齢化の影響ですね。
さて、確認していただきたいのは自治会の加入は任意であるという点とゴミの回収は行政の義務であるという点です。
自治会が行政から権利権限をすべて委譲されてるわけではありません。自治会に入らないとゴミ捨てができなくなるというのは違法です。実際のところ裁判沙汰にまで発展した例ではすべて自治会が負けてます。

義務や強制といった方法で縛ることはできない任意団体なんですから「皆が喜んで参加したくなる自治会作り」を心がけたいものですね。

abekkan

>通りすがりの副会長さん

コメントありがとうございます。おっしゃる通りだと思います。
自治会とかPTAとか、任意といいつつ強制参加になっている団体は、喜んで参加できるようなものにしていきたいものです。

QIT

自治会のIT化の最大の課題はシステムの管理者がいないこと。
これが(賃貸ではない)マンションならまだいけるが、恒久的に管理する人がいない。
今後考えられるのは共益費管理会社が自治会BBCを管理することくらいか。
しかし費用がかけられない。0円でなければあっというまに廃止される。
さらにSharePointなどソフトが安定しない、これはという基本ソフトができない。
SNS等のサービスも恒久的ではない。
さらに個人情報保護などでコストがかかりすぎて到底IT化に耐えられない。
なにしろ、PC、Ios、Android、そしてこれから生まれる媒体に対応しなければならない。
IT化しましたという例は今後出てくるけど、大半が続かないというのが結論。
ITは便利でもいろいろな規制を受けて紙より不便で不安定でコストだけがかかるメディアになりつつある。

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