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エンジニアのいい文

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 「で、いったい何が言いたいの?」

 妻の話を聞いているとこう思うことがよくある。

■男女の会話のすれちがい

 男女の会話がかみ合わないことがよくある。一般に男性が話をするときは、結論や解決策を求めていることが多い。

 女性がおしゃべりをするときは(エンジニアの女性は違うかもしれないが)、話に結論や解決策を求めるのではなく、相手に共感を求めていることが多いという。

 だから男性は、特に私は、結論の見えない長い女性の話を聞くのは苦手だ。「ふん、ふん」とうわのそらで聞いてしまう。すると女性の方は、いくら話をしても共感してもらえない、と不満に感じてしまうのだ。

■エンジニアのいい文

 エンジニアが報告やプレゼンの文章を書くときには、「結論を先に書け」と教えられる。先に書かない場合でも、結論を明確にしなくてはいけない。それがいい文章だ。最後まで結論が判らなかったらエンジニアの文章としては失格だ。

■最後まで結論が判らないのが推理小説

 一方、推理小説では最後まで犯人が判らない。あるいは犯人は判っていても最後までトリックが判らない。途中で判ってしまってはその先を読む気にならない。最後まで判らないからワクワクして読み進められるのだ。ときには謎の一部が謎のままで終わっても、それはそれで楽しめる。結論に至るまでの過程を楽しんでいるからだ。

■ときにはいい文をやめよう

 結論を最初に、結論を明確に、という 「エンジニア的にいい文」 ばかり読んだり書いたりしていると、ワクワク感を持って話を楽しむということができなくなってくるのかもしれない。話を楽しむ余裕がなくなってしまうと、会話はただの連絡事項になってしまう。

 ときには効率的ではない結論の見えない話も読んだり聞いたりして、話の過程を楽しむようにしないといけないね。

 結論として、夫婦の会話のすれちがいを生み出した犯人は……

 abekkanでした。

Comment(2)

コメント

仲澤@失業者

仕様書を怪奇小説風に書いてみてはどうでしょう。

1.恐怖のツールバー

その謎のアプリには白い空欄の上に灰色のバーがあり、
それには3つのボタンらしきがあった。
左端には目を手で覆った顔のボタン。
真ん中は口を覆っているようだ。
そして、その右には耳をおさえて沈黙する猿の絵が・・・。

そのやや無表情な造形にもかかわらず、何か衝動をおさえられなくなるような、魅力があったのであろう。
ユーザーはカーソルを右端の猿の上で止めた。
刹那、猿は目を赤く輝かせたかと思うと口をあけ、その牙をむき出しにして叫んだ。
「ファイルを開きます」

・・・(笑)

abekkan

仲澤@失業者さん

それは楽しいですね!
クライアントに殴られそうですが。。。(^-^*)

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