出版もプレゼンも、ターゲットを意識して!
「忙しいSEも育児ナシを卒業!」 ~教えてクンにさせない子育て~
という電子書籍を出版しました。出版するにあたって、まずは読者ターゲットを考えた。今回はそのときのことを書いてみる。
■ウォークマンを火の中に入れてはいけません
電化製品などの取扱説明書には、常識的に分かること、書かなくてもいいだろうと思えることまで書いてある。例えばウォークマンの取説には「火の中に入れてはいけません」と、常識的にはまずやらないことまで書いてある。コンシューマ向けの取説は読む人のターゲットは一般大衆全員だ。だから常識的でない人が読んでも困らないようになっている。そこまで書いておかないとモンスターユーザーからとんでもない言いがかりをつけられることもあるらしい。
でもそういう記述が多すぎると常識的な人にとっては読みにくい。必要なことだけ書けよっ、と言いたくなる。
■理解できない奴が悪い
社内や特定の業務の内部で使うツールなどの取説を書くときは、そんな書き方はしない。あたりまえのことは書かない。それで理解できない奴は勉強不足だ。ツールを誤って火の中に入れて火事になったらソイツが悪い(そんな奴はいないって!)。
そのかわり、使う人が知りたい情報が具体的に書かれている。読む人のターゲットがある程度絞られているので、知っている人にとっては電化製品の取説よりもピンとくる。
■たった1人のターゲットを想定すると
本を出版するにあたっては、多くの人が読むように幅広いターゲットを想定した方がいい、と私は思っていた。ところが逆に、ターゲットを1人に絞った方がよい、と言われた。例えば、35歳のSEで小学生と幼稚園生の子どもがいて釣りが趣味のAさん、というように。
実際の読者はもっと幅広いだろう。でも、読者を具体的にイメージして、その人が共感できるようなことを書くと話が引き締まる。35歳のSEでなくても読み応えのある話になる。40歳の営業マンでも、20歳のOLでも、共感できたり、共感できなくても、なんか鋭いことを言ってるぞと思えたりする。ということだ。
なるほど。火の中に入れてはいけません、のような誰向けだかわからない本など誰も読みたくないだろうし。
■プレゼン資料もたった1人をターゲットにして
今まで私は仕事でプレゼンの資料を作るときも、参加者全員をターゲットとし、みんなが理解できるような資料にしようとしてきた。みんなに理解させることはもちろん大事だ。だけどそれだけではぼんやりとしてしまいインパクトのあるプレゼンにはならない。ターゲットを1人に絞ってその人がピンとくる話を加えた方が全員にとってもかえってインパクトのあるプレゼンになるのではないか。今後プレゼン資料を作るときには意識したい。そしてコラムを書くときも!
■お知らせ
冒頭に書いたとおり、私あべっかんは電子書籍を出版しました。
「忙しいSEも育児ナシを卒業!」 ~教えてクンにさせない子育て~
Kindle版電子書籍 250円
子どもに「考え方を教える」というテーマで書いた話をまとめたものです。幼稚園生~小学生のお子さまがいる「あなた」が読者ターゲットです。
興味がわきましたらぜひご覧ください。ただし、Kindle端末を火の中に入れてはいけません(!)。
abekkanでした。
コメント
仲澤@失業者
613KByte(推定96ページ/リア紙)のE出版。
おE祝い申し上げます。
自分の原稿のターゲットは40~50代の釣りオヤジですが、
みなさんアクが強くてたった一人には絞りきれてません(vv;)。
推定50代半ば、「釣りも仕事」のN氏でした。
ちなみに「きんどる」はもってません。
中津山 恒
あべっかんさん、出版おめでとうございます。
私のPaper Whiteだと、せっかくの図表や写真がモノクロになってしまうので、オーナーライブラリではなく、購入させていただきました。
また、私のコラムにも言及していただき、ありがとうございました。
abekkan
> 仲澤@失業者さん
いつもコメントをありがとうございます。
仲澤さんは釣りの記事を書いているのですか。楽しそうでいいですね(^^)
釣りも仕事のNさんはもっと仕事が楽しいんでしょうかね。
abekkan
> キャリア・コンサルタント高橋さん
ありがとうございます。
出版作業が終わると達成感がありますね。
本業の仕事よりも(^^)
abekkan
> 中津山恒さん
さすが、ガジェットをたくさん持っているとどれで読むかも迷っちゃうのですね。
私の本は、カラーにした方がいい、というほどの写真はないですが。。。
購入と応援、ありがとうございます。(^o^)/
売れ行きが好調そうですね。早速、カスタマーレビューもついていましたし。しかも、星5つです!
僭越ながら、オルタナティブ・ブログで書評を書かせていただきました。宣伝になるとよいのですが。
http://blogs.itmedia.co.jp/t0tsukawa/2014/06/se-612d.html
オーナーライブラリだと、Kindle端末でしか読めないのです。Paper Whiteだと、カラー画像の表示に難がありますので。
abekkan
> トツカワ警部
書評をありがとうございます。
これで評判になって、売り切れてしまったらどうしよう?
(売り切れないって! 笑)