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プロマネが知るべき97のことについて語ろう

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 おっ、これは面白そうだ!

 「プロジェクト・マネージャが知るべき97のこと」(以下PM97と記す)という本をネタにして語ろう、という勉強会に参加した。この「PM97」は、世界中のプロジェクトマネージャが語った97本(+α)の持論を集めた本。参加者からホスト講師を決めて、1つの持論を選んで語り合うという勉強会。第1回目は次の2つのテーマが選ばれた。

Pm97

■プロジェクトマネジメントはプロブレムマネジメント

 プロジェクトにプロブレム(問題)はつきもの。それを障害だと考えず、問題解決こそがプロジェクトマネージャの仕事の核心だと思うべきだ。というのがこの持論。

 この持論を選んだホスト講師は(株)アイ・ティ・イノベーションの能登原伸二氏。私は以前に能登原氏のセミナーについてこのコラムに書いたことがある(*1)。

 その持論からの流れで、障害の予兆にはどんなものがある?、とみんなで挙げてみた。

  • メンバーの態度が穏やかでなくなってきた
  • メンバーに疲れが溜まって体調不良者が出てきた
  • 便利な人ばかりに仕事が割り振られる
  • 顧客から報告を求められる頻度が高くなってきた
  • PMが問題を隠している
  • 遅れの対応策が「がんばれ」と、精神論になってきた
  • PMが自ら手を動かし始めた

 →う~ん、これって予兆というよりはすでにヤバくなってる状態かも(+_+)。

 では、ヤバくなるまえにトラブルの予兆に気付くにはどうしたらいいだろうか?最近では、PMBOKやP2Mなどのプロジェクトマネジメント体系が浸透してきた。進捗管理やメンバーのコミュニケーションを円滑にするツールも発達してきた。でも障害は減っていない。それはなぜか?

 能登原氏が言うには、公の会議やツールでの報告では、各担当がヤバいと思っていることがあっても隠されてしまうものだから。兆候を察知するには現場でメンバーの生の声を聞くことが大事。酒の席や喫煙室で本音を聞き出すことが、トラブルの一番の予防策になる。

 →酒の席や喫煙室での会話が大事か。ITやプロマネ手法が発達しても、結局は昔と変わらないのね(^_^;)。

■巧妙なコードはメンテナンス困難

 開発者が新しい言語やツールを導入することは、多少困難なことはあっても有益なことだ。ただし、コードに新たな変更点がある場合は必ずドキュメント化する必要がある。また、巧妙すぎるコードはメンテナンスが困難になるので良くない。というのがPM97に書かれたこの持論。

 この持論を選んだホスト講師は司馬紅太郎という人。んっ?どこかで聞いた名前だ、とエンジニアライフの熱心な読者なら気付くだろう。そう、「テレビドラマで斬るプロジェクトマネジメント シーズン2」を書いたここのコラムニスト。

 ここで議論されたのはこれだ。コードを修正したらドキュメントも修正されるべき。だけどそうでないことも多いし、コードを見れば分かるんだから修正しなくていい、と言い切っている人もいる。これってどうなの?

 →司馬氏が議論したかったのは、どうやらこの1点だったようだ。もとの持論は前フリだったみたい。
 

■自由な勉強会

 この勉強会は、PM97の持論を話のきっかけにするものの、そのあとは自由だ。ホスト講師が好きな話題に持って行ったり、質問した人が違う方向に話を持って行って別の議論になったりする。提示されたテーマに対して答えを出そうというものではなく、PM97に関心がある人達が集まって意見を交わすというものだ。勉強会でもその後の懇親会でも、自分が言いたい話題に積極的に持って行くという人が多かった。こういう会に参加していると、内容がためになるだけではなく、心の持ち方などもいい影響を受けそうだ。

 でも積極的な発言が多かったわりには、「次回のホスト講師をやりたい人いますか?」と言われると、し~ん(-"-)。しょうがないなぁ、私がやるか!

■第2回は6月25日開催

 この勉強会の第2回目は6/25に東京で開催される(*2)。言いたいことを気楽に言える雰囲気だし無料なので、興味のある人は気楽に参加してみてはどうだろうか。さらに第3回以降のホスト講師をやってみたいという人がいたら早めに名乗り出れば可能だ。ホスト講師枠はあと93人分しか空いてませんから(笑)。

 abekkanでした。

 (*1)ソリューションは、Why,What,Howの順で

 (*2)「プロマネが知るべき97のこと」をネタに勉強会 第2回

Comment(3)

コメント

申込はこちらへ
http://kokucheese.com/event/index/88667/

>ホスト講師枠はあと93人分しか空いてませんから(笑)。

テーマが被ってもOKなのです。アジャイルネタが多いかな、やや。参加者もアジャイル開発に強い人がいました。

ま、ネタです。

司馬さん、ありがとうございます。
当日は私も楽しみです。(^^)

通りすがり

(cookieに残っていた“いそじまゆみふぁん”‘ってどこから来た名前なんだか。。。 独白終わり)

「百物語」を装って開催するといいんじゃないかと思います。日本語訳は97+11だから明らかに怪異が起こった後の始末もつけられていると想像できますし。。。

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