リーダーシップを取れるヤツはいないのかっ!
「リーダーシップを取れるヤツはいないのかっ!」 と私は叫んだ。今日はセミナーでのお話。
先日、「話下手」でも人と組織を動かす5つのポイント という、PMAJ(日本プロジェクトマネジメント協会)が主催するセミナーに行って来た。講師は踊る実業家と名乗る野原秀樹氏。バレエの公演、振付、演出をする一方、「ドラマチックコミュニケーション」という人気のセミナーを主催している人だ。
■誕生日順にバブルソート
セミナーでは参加者24人に対して、1月1日から12月31日までの誕生日順に並べ という課題が出された。ただし条件がある。
- しゃべってはいけない
- 数字を書いたり、カレンダーや時計などの数字を指したりしてはいけない
- 指を折って数を作ってもいけない
- 24人全員が順番にならなくてはいけない
みんな並ぶために席を立ったが、何もできずに、もじもじしているばかり。私は、
「あんたら、PMだろっ。リーダーシップを取れるヤツはいないのかっ!」
と叫んだ。心の中で。(^_^;)
そのうちに1人が足を踏み鳴らして数を表現し始めた。なるほど。これをマネして隣の人と月を確認した。でもバブルソートで全員ちゃんと並ぶには時間がかかるぞ。と、あたふたしているうちに時間切れ。
■うまくいかない理由
この課題では講師もうまくいかないことを想定していたと言う。その理由は2つ。
まずこういうことを進めるにはリーダーシップが必要。誰かが仕切って、こっちとこっち、というように分けていかないとできない。ここに集まった人達は他人同士。ろくに話もしてないのに、自発的に動いてリーダーシップを取るのはなかなか難しい。
次に、これをしてはダメ、あれもダメ、と禁止条件をいくつも挙げたことにより、「きっとできないよ」という先入観が植えつけられた。
逆に言えば、自発的に動いてリーダーシップを取ること、先入観を持たずに「できる」と信じることができれば組織を動かすことができる。
→どうせダメだろう、と最初からあきらめムードで自発的に動かないことって職場で多くないだろうか。常に自発的に動いてリーダーシップをとれるようでないといけないよ、みなさん。(私もね!)
■トランプを並べさせよう
次の課題は、背中合わせになった相手に、トランプを並べさせるというもの。話し手は課題の図を見て形を説明する。聞き手はその説明に質問をしながらトランプを並べていく。お互いに相手の方を見てはいけない。
「4枚目のカードは3枚目の右辺にくっつけてください」 「4枚目は縦ですか?、横ですか?」
といった具合に進めていった。ここでは以下のことがポイントになった。
- 誤解のない教え方を話し手が工夫すること
- 曖昧なときは聞き手が確認すること
- お互いに通じる共通の言葉を見つけて使うこと
もし、このトランプゲームを何度もやるようなら、お互いの共通の言葉を定義すると簡単になりそうだ。 「7枚目は左接辺3分の1上横」とかいうようにブロックサインのような専用用語を決めておけばずいぶんやりやすくなるだろう。
■IT業界は専門用語がお好き
我々がごく普通に使う「デフォルト」という言葉も専門用語だ。八百屋のオバちゃんに言っても「デホルトって何だべ?」と通じない。ITの開発の現場には専門用語は山ほどある。専門用語を使うことで職場での意思疎通をスムーズにすることができる。
ただし、中にはみんなの認識が微妙に異なる用語も少なくない。この認識の違いが大きな誤解を生むこともある。あなたは分かった気になって知ったかぶりをしてしまうことがないだろうか。私はそんなことは決して......よくある(^_^;)。
専門用語が多い職場では誤解が生じないように用語の認識を明確にしておくことが大切だ。食べ超やちゃとらんの迷言集も参考にして(?!)。
■楽しかったセミナー
こんな感じのおもしろいセミナーだった。えっ、5つのポイント の説明をしていないって? それは内緒(-。-)y-゜゜゜。知りたい人は、下記の無料セミナーで直接聞いてみては(笑)。
abekkanでした。
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