この勉強は役に立つの? に答えよう
この勉強は何の役に立つの? と子供に聞かれたことはないだろうか。
そんなあなたに回答例。
◆計算プログラムを作れ
私は以前に半導体デバイスの開発の仕事をしていたころ、課長にこんなプログラムを作れと言われた。半導体のチップはシリコンの丸い円形のウェハー(下図)として作られ、四角いチップに切り出される。
縦横のサイズを指定してチップがウェハの中にいくつできるのか、つまりは、円の中に四角形がいくつ入るのか、を計算するプログラムだ。
その頃の私はプログラミングはほとんどやっていなかったが、とりあえず図も表示したかったので(下図)、Excel VBAで作ってみた。
◆あっ、これは授業で習った二次方程式だ
このときの考え方は、チップの大きさの長方形を(下図)のように並べて、その四隅の座標が円に入るかを調べればよい。四隅といっても、実際は右上の座標が円内に入れば他の3つの座標も円内に入る。図のa点は円内だから有効、b点は円外だから無効。として有効になった四角を数える。四角形が円の中に入るかの判定式は、 X^2 + Y^2 ≦ r^2 になる。
あっ、これは数学の授業で習った二次方程式だ (^o^)/
なんか入試問題で出てきそうだ。学校で習った二次方程式が仕事で役に立った。
◆仕事で役立った勉強のことを話してあげよう
以上の話を先日長男と次男に話してみた。「方程式はこうやって仕事に使われるんだよ」と。
2人は不思議そうに聞いていたが、数学が大事だって少しは納得したかな。(^_^;)
この勉強は何の役に立つの? と子供に聞かれたことのある人は多いのではないだろうか。そんなときは具体的に役に立った例を示すのが1番いい。
IT系の仕事をしていれば、16進数やAND・ORの論理計算は必ず使うだろう。どんなふうに使ったのかを簡単に子供に説明してみるといいと思う。
数学に限ったことではない。
「マニュアルが英語だったから読むのが大変だったよ」
「会社でプレゼンをしたけど、学校の発表会を思い出したよ」
でもいいだろう。
IT系の仕事は比較的説明しやすいと思う。あるいは、このページを見せて、「このオジさんは二次方程式を仕事に使ったんだって」と言うだけでもいい。
今やっている勉強が役に立つということを具体的に理解できれば子供もやる気がでるはず。繰り返していれば仕事というものを具体的にイメージしやすくなってくる。
「勉強ってこんなふうに役立つんだよ」
私も学生のころ教えてもらっていたらもっと勉強してたのに……。(!?)
この手の例は「かしこい子を育てるプロジェクトマネジメント」でもいくつか紹介している。興味があったらぜひ読んでみてほしい。
abekkanでした。
コメント
abekkan
satrexさん
避けたつもりが結局避けられなかった、ていうものもありますよねえ。観念してやるしかないでしょうかね。(^_^;)