スコアブックをIT化
「ストライク バッターアウト」
あ~あ、どまん中だったのに。岩鬼くんは見逃し三振が一番多いなぁ。
「ボール フォアボール」
よし、殿馬くんはチームで一番四球が多いよ。
「カキーン!」
やった、ヒットだ。山田くんはこれで打率8割だな。
以前、私が少年野球のコーチをやっていたときのことだ。試合のとき、子供たちの昨日までの打撃成績を見られるようになった。これは私の成果物!
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「試合結果の集計をやってください。」
私はヘッドコーチに頼まれた。試合のときは、コーチか父兄が毎回スコアブックを手書きでつけている。それをまとめて、選手の打率などを集計する仕事だ。前の年の前任者がまとめたExcelの表を見せてもらうと...…
う~ん。これはめんどくさそうだ(-_-メ)
試合ごとにスコアブックの内容をExcelのシートに書き写してある。SUM、AVERAGEなどの関数がちょこっと使われているが、ほとんどはベタに打ち込んだようだ。よくこんなにマジメに打ち込んだなあ、と感心してしまう。
で、ここは仕事で覚えたExcelマクロの出番だ!
まずは要求分析をした。
- 手書きのスコアブックのリストにある内容を試合ごとに入力する
- 入力の手間をなるべく減らせるような入力補助機能がほしい
- 各試合の結果を集計して、個人の打率などの成績をまとめた通算成績表を作る
- 通算成績表は、全試合を集計したものと、公式試合だけを集計したものを作る
- あとから、この試合は集計対象から除く、などの訂正が可能なこと
つぎにデータ定義を考えた。
- 試合ごとに、試合ID、日付、試合種別(公式戦/練習試合)、...…
- 選手ごとに、名前と通算の各打撃成績(打数/安打数/本塁打数…...)などなど
つぎにシート構成を決めた。そしてExcelVBAのプログラミング、動作テスト。
こうして、スコア集計シート.xls が出来上がった。こんな感じ。
「うちの子の打率がやけに低いザマス <`ヘ´>」とか、何度かバグが報告されたが、修正を重ねて使えるものに仕上がった。こうやって仕事で得た技術を野球チームに生かすことができた。自分としては満足。
この場合だとExcelVBAを作りこんだが、スコアブックのモバイルサイトとかもあるようだから、既存のソフトの評価と導入をすることでも技術を活かすことはできただろう。
少年野球だけじゃなくて、町内会とかPTAとかでも、恐ろしいほどアナログな作業をやっていることがある。それを見て見ぬふりをするのは、IT技術者としては いただけない。ちょっと首を突っ込んで、IT化に貢献できればいいな、と私は思っているが、皆さんはいかがだろうか。
とは言っても、下手に首を突っ込むとハマることも多いのでほどほどに(^_^;)
abekkanでした。