理想的な労働
■ITイコール不健康なイメージ
はっきりと問いたい。IT系の仕事って、不健康なイメージがあるよね。実際、1日中パソコン見つめて人と話さないような現場もある。日光に当たらずにずーっと座りっぱなし。そんな環境ではたらくのでイライラが募り、コーヒーやたばこが増える。
IT系の仕事をしてきて、さわやかで元気な人を見かけない。営業なんかやってた頃はそういうのがよくいた。実際問題、営業とかで車運転したり、外を歩いたり運動もしてる。人と話すので、適度な対人的な刺激を受けている。そういうのが元気の源になっているのかとも思う。
■元気がいい人の方が人生楽しい
不健康なイメージというのは、考えをネガティブにする。実際、明るい人の多い現場の方がクリエイティブで仕事に目標意識みたいなのがあった。ただし、結果が出るかは別として。暗い人が多いと保守的な傾向が強かった。
元気なんて仕事の結果に関係ないと思ってはいないだろうか。ところがどっこい、そんな事はない。むしろ重要です。アントニオ猪木は言っていた。「元気があれば何でもできる!」と。個人的には、元気があってもデスマーチはできないと思うけど。
でも、元気ってどうやったら出てくるのだろうか。肯定的思考とか、いろいろなテクニックを駆使すれば出てくるのだろうか。いや、そういう方法ではひねり出す事はできても湧いてはこない。つまり、元気の出力が足りないので、中途半端な結果しか出ないだろう。
■そこで新生活の提案
本当に元気がわき出るにはどうすればいいのか。これはもう、生活から見直す必要がある。1年中、人とあまり話さずにコンピュータをつついてるから不健康になるのだ。
もっと野外に出ろ! もっとワイルドになれ!
ということで、エンジニアの二毛作を提案したい。夏は米を作って、冬はプログラムを作る。どうだろうか。日本の食糧自給率問題、地方の過疎化、エンジニアの身体脆弱化を一気に克服できる。(ただし嫁不足は微妙)一石二鳥、三鳥、いや、一石でフェニックスだって落とせるかもしれないアイデアかもしれない。
夏は外に出て、がっつり野良仕事。いい汗かいた後に夜は勉強。勉強したことに対して、じっくり思索する時間だって取れる。夏にじっくりと熟成したアイディアを冬に全力放出する。もちろん、冬はPCのCPU利用率を高めて、ぬくぬくと部屋で仕事をしよう。
しっかり動いて、しっかり考えることができる。しかも、お米も生産できる。こういうライフスタイルもありだと思う。
■働いていて楽しいか?
最近、声を大にして問いたい。何が楽しくて働くのかと。楽しさといってもいろいろある。自己陶酔、優越感、達成感、などなど。しかし、それはコンスタントに続くのかと。新しいもの追い続けてもいつかはマンネリがくる。優越感を得るためにどれだけの人を押しのけたのだろうか?
優れるという条件のもとで得る楽しさは、思いのほか不安定だ。なぜなら、優れるという条件を維持するのが難しいからだ。そういう楽しさを追い求めるのもいいが、純粋に体を動かすとか、考えるとか。人と話すとか。刺激は弱いが安定した楽しさというのもある。
競争心で突っ走っても結果はでます。しかし、長距離走のようにじっくり時間をかけて成功するには、それに見合った働き方があると思います。また、競争心で突っ走って結果を出した人も、休息が必要になる時期が来る。
ホットに突っ走り、きちんとクールダウンをして疲れをとる。こういうサイクルがつながって、初めて元気が湧き出てくる。そして、楽しいと感じられる。
これがきちんとできている労働環境が、理想だと私は思う。