いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

アニメじゃない ――夢を忘れた古いエンジニアよ

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■みんなが寝静まった夜

 窓から隣のビルを見てると、まだ残業してる。いやぁ、頑張るなぁと思う。別にそのビルだけではない。他のビルをみてもポツポツと明かりがついたままになっている。たまに、大丈夫かなぁと心配になります。

 日本のエンジニアの労働時間は長い。健康すらかえりみずに働いてるようにも思える。明らかに疲れがたまり過ぎて、頭が回らなくなってる人もちらほらと見かける。

■大人はみんな笑いながら

 仕事のしすぎと言うけど、そんな自覚はないと思う。残業した時間を誇らしげに語り、武勇伝のように話す。仕事に熱心というステータスのように思っているので、残業時間を減らす気もないのだろうなぁ。

 しかし、本当に効率を考えたらどうなんだろう。仕事量に対して仕事を組み立てるのでなく、仕事の質に対して仕事を組み立てたら、もっと別な動き方になるように思える。なんか、いまだに何十年前のサラリーマンの常識を引きずっているのではないだろうか。

■常識という眼鏡で

 私たちの世界は仕事だけじゃない。いろいろな事象がある。家庭の事情、将来の計画やら友人関係やら。人の生きていくフィールドは仕事だけじゃない。最近、ここら辺を見直す動きが盛んになってきているように感じます。

 効率を上げるためには、仕事だけでなく人生の充実を計る。何十年前のサラリーマンに無かった発想だ。常識も少しずつ変わってきている。私たちの未来は、思い描くようなものとかなり違ったものかもしれない。

 いまだに何十年前のサラリーマンの常識にとらわれていては、未来なんて覗けやしないのさ。夢を忘れた古いエンジニアよ。

■アニメじゃない。現実なのさ

 実際、やる気と根性だけで達成できる仕事なんて大した事はない。他にも、計画性や持続性っていうのが大事です。また、実際に働くのは生身の人間なので、休ませることや気持ちを考えてあげることも大事です。

 アニメなんか見てると、根性ややる気だけで強引に状況を覆すような場面をよく見る。そんなシーンと現実を混同すると、無茶な仕事をするような発想になるんだろうか。仕事という現実をいかにも押さえているように振る舞うが、やってることと発想はアニメと同じだ。うまくいくはずがない。

 私たちはあくまで人間だ。限界はあるので、計画性は必要だ。そう、アニメじゃない。現実なのさ。

元ネタ♪ガンダムシリーズ、並べてみました。

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