組み込みエンジニアはハードもソフトもできないとダメか
こんにちは。
ある企業様が運営するWebサイトがあるのですが、このたび組み込みエンジニアに関する記事の監修というお仕事をいただきました。
https://nexer.co.jp/career-bible/embedded-engineer/
過去に、書籍の監修をやったことはあるのですが、Web記事の監修というのは初めてでした。今回の企業様とは初取引であり、どうやって私のことを見つけてくださったのかは謎なのですが、いずれにせよありがたいことです。
組み込み開発に必要なスキル
組み込み開発のゴールはハードウェアという製品を作り、お客様に提供することなので、作るものはハードウェアになります。
お客様はハードウェアに対してお金を払ってくれるのです。ハードウェアを制御するソフトウェア(ファームウェアと呼ぶ)に対する金銭価値は0円なのです。ですので、ファームウェアの更新はただで提供するのが一般的です。
組み込み開発を行う技術者(組み込みエンジニア)はハードもソフトも両方のスキルを持っていることが望まれます。
しかし、実態としてひとりの技術者がハード設計からファームウェアの開発まで行うということはないです。よほど、小さな案件でもないかぎり。
それなりの大きさの規模案件になると、関わる人達も多くなり、分業することになります。まずはハード部隊とソフト部隊にわかれます。ハードを設計する人はハードしかやりませんし、ソフトを作る人はソフトしかやりません。
自分がどちら側の仕事をしたいかで、一口に組み込みエンジニアといってもベクトルがまったく違ってしまうというわけです。
ファーム屋の場合
私はずっとファームウェア開発に携わっているので、主にソフトウェア寄りになります。ハードウェアに関してはデータシートを読むところまで。はんだごてもオシロスコープも使いません。ニッパーでケーブルの皮むくのも苦手なほうです。
最近は組み込み開発もできることが広がってきたので、よりソフトウェアに寄ってきているように感じます。正直、ファームウェアだけでお腹いっぱいなのですが、ハードももうちょっとできるようになりたいなと思って、奮闘している毎日です。