PBX(電話交換機)をエンジニアが担当する時代(IP電話の事ではありません。)
皆さん、PBXをご存知ですか?
プライベート・ブランチ・エクスチェンジ(構内交換機)のことで、会社内に設置する電話交換機のことですね。
このPBXの管轄は総務部がほとんどだと思うのですが、最近はそうでもなくなってきているようです。
IP電話のこと?
いいえ違います。
ユニファイド・コミュニケーションのことです。ユニファイドコミュニケーション(UC)とは、電話や電子メール、インスタント・メッセージやビデオコミュニケーションなどの様々な通信手段を統合して利用できる技術や仕組みのことを意味します。状況に応じて最適な手段を使い分けられるようにする考え方のことを指す場合もあります。代表的なものですと、Cisco社のユニファイドコミュニケーション・ソリューションだと思います。略称では「CUCM」と呼んでいます。「CUCM」で検索すると技術資料や事例などがいろいろ出ていますので、興味がある方はご覧ください。
なーんだ、電話とFAXとテレビ電話とSNSにチャットなんだー。と思われる方がいると思うのですが、ちょっと違います。これはあくまで法人用途であり、しかも統合の話です。つまり、相手の状況に合わせて最適なコミュニケーションで1対1、N対Nの会議を行う最新の技術の話です。
技術的にはサーバーをたてて、ソフトウェアを設定してという感じで、一つの業務アプリケーション・サーバをたてるイメージなのです。 つまり、総務の方からすると、「これは情報システム担当の話ですね。」となります。 技術者の方からすれば「電話の話は総務でしょ。」となり、結局、二つの部署で共同で選定・構築・運営しているようです。
ということで、情報システムの方の仕事がまた増えるような話でした。そのうち耳にする話だと思いますので、知らない方は知っておいて損はない話だと思います。なぜなら、コミュニケーションがなくなる世の中はないからです。ユニファドコミュニケーションは次世代のコミュニケーションインフラだからです。