シンガポールでアジアのエンジニアと一緒にソフトウエア開発をして日々感じること、アジャイル開発、.NET、SaaS、 Cloud computing について書きます。

キャメロンハイランドに行ってきた

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 最近ネタが尽きてしまい、なかなかコラムを書けなくなってきている。ITとはまったく関係ないが、多くの引退した日本人がショートステイで滞在しているという、マレーシアのキャメロンハイランドにひょんなことから行ってきたので、興味がある人もいるだろうと思うので、それについて少し書いてみる。

 マレーシアには、退職者用のビザ、My second home programと言う制度がある。これは、かなり緩い条件、多分日本人の定年退職した日本人のサラリーマンなら、ほぼ全員がクリア出来る条件、で発行される退職者ビザ制度だ。私は、将来、それも、もしかしたらかなり近い将来に、その制度を利用してマレーシアで第2の人生なんていうことも考えているわけで、もしそうなった時、マレーシアで住むとすれば、キャメロンハイランドかと思っているだけに、どんなところなのか興味があった。出張で、マレーシアのクアラルンプールに滞在していて、週末の時間が空いたので、その時間を利用して、キャメロンハイランドに行くことにした。

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クアラルンプールのツインタワー(4年前に来た時は周りにこんなに多くのビルはなかった) 

 行くと決めて、さてどうやって行くかだ、私がクアラルンプールで宿泊していたホテルからすぐ近くに、多くのバス会社が集まる、バスターミナルが近くにあった。そこでバスを見つけてバスで行くことにした。当日に切符を買うようでは、席が取れない可能性もあるので、出発の2日前ぐらいに切符を買いに行くことにした。そのバスターミナルは最近できたものらしく、実にきれいで近代的だった。しかし、運営の方は「なっちょらん」の一言だ。やはりマレーシアだ。

 1階がバスの発着場所、2階がエアコンの効いた待合室で、エアコンの効いた待合室から、下に降りてバスの乗れるようになっており、そこらあたりは実によく考えられたバスターミナルと言える。ところが、3階に多くのバス会社が窓口を設けており、そこでバスの切符を買えるようになっていた。窓口の数、数えたわけではないが、50ぐらいはあったと思う。

 さて、その50あるバス会社のうち、どのバス会社がキャメロンハイランド行きのバスを運行しているのかが、まったくわからないのだ。それぞれのバス会社の行き先をまとめて書いてあるような掲示板もなく、結局しらみ潰しに聞いて回る羽目になった。実際は、3つほどのバス会社の窓口を当たって、突きとめることができたが、なんとかしてほしいところだ。結局、土曜の朝発のキャメロンハイランド行きが、なんと30リンギット。日本円にして、900円ぐらい。4時間ほどののバスの旅で、この値段はさすがにマレーシアだ。

 土曜の当日に実際のバスを見ることになったが、それはかなり古いバスだった。しかし、左側に一列、右側に2列と、横に3席で、席は非常に広く快適だった。ハイランドという名からわかるように高地で、道中は細い曲がりくねった山道だったが、運転手はかなり慎重で、安心してバスに乗ってられた。

 さて、キャメロンハイランド、着いたところはタナラタと言う、小さなツーリストタウンで、西欧人のバックパッカーが大勢闊歩していた。着いたのは、土曜の午後3時ぐらいで、すぐにホテルを探して、その日は、荷物をホテルの部屋に置いて町の散策、そして日曜に予定していた「ジャングルウォーク」のための、下見をするだけにした。

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タナラタの町

 さて、日曜の朝、「ジャングルウォーク」。なんのことはない、日本の山のハイキングと同じだが、日本のハイキングコースほど道が整備されていないうえ、標識がかなりいい加減。下の地図のpath11をOly Apartmentから入ったのだが、path11でGunuug Jasaraのピークを目指す道がかなり急で閉口した。また、1人で登っていて、私の他に登る人もいなくて、ガイドなしで登っていることに、かなり不安になった。しかし、そんな高い山ではないし、携帯の電波は届くようで、万が一の時は携帯で助けを呼べるだろうと、どんどんと登ることができた。

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キャメロンハイランドの地図

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Gunung Jasarの頂上から

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標識の1つ(非常に分かりにくい)

 頂上には、マレーシア人の3人組が前の夜キャンプをしたらしく、テントを片づけていた。1人で登って来た私を少し驚いたようだった。もしかしたら、私は少し無茶をしたのかもしれないと、思いながら、そのままpath10を辿って山を下った。しかし、path10からpath11と合流して、path12にさしかかったところで、3方向に道があるが標識がなく、どっちが正しいのかわからないところにさしかかった。

 さすがの私も、ここで不安になり、安全策をとって、3方向のうち、下に村があるらしく、人の声が聞こる、山を降りる方向を選択して、山を降りることにした。降りたところが、こういうのがマレーシアの田舎なのかと思えるような村落だった。

 1泊しかしなかったためほとんど何も見ることができなかったが、引退してこの地で暮らすことができるかと考えてみた。私なら楽しく暮らせるなと思った。日本人にはやはり日本食が必要だが、それを手に入れることは確かに難しそうだ。しかし、それも4時間ぐらい、1000円以下のバスでクアラルンプールまで出れば、手に入るわけで、私ならあまり問題でない。

 しかし、海外旅行もツアーでしか経験がないような普通の日本人が楽しく暮らせるかと思うと、それはもしかしたら難しいかもしれない。しかし、キャメロンハイランド、3カ月のショートステイには絶好の地かもしれない。

 このコラムを読んでいる50歳に近いぐらいの年齢のプログラマのみなさん。50歳に近づき、まだまだプログラムの腕は落ちてないのに、年齢で差別されてなかなか仕事がなくなっていると感じているかもしれない。

 50歳で引退して、キャメロンハイランドで、今度は趣味でプログラム三昧の日々を過ごすのも悪くないかもしれない。たまに、山歩きをして運動不足を解消して………。

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