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@ITドラマ「残業課長 和久原アトム」第1話:オレは残業課長、和久原だ!

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@ITドラマ 「残業課長 和久原アトム」

2009年8月10日~14日 毎日夜21時 O.A!


[第1話]オレは残業課長、和久原だ!

 オレは、和久原アトム。小さなシステム会社で課長をしている。

 人はオレのことをこう呼ぶ。

 「残業課長、和久原」

 しっかし、いまの奴らは軟弱だ。オレの時は、先輩に怒鳴られて毎日終電。でも、そうやって一人前になったんだ。同期の課長の中には、

「これからは、褒めるマネジメントだ」

なんていう奴がいるが、そんな甘っちょろい考えは不要だ。それに、そんなモンを希望するやつは、うちの課には、いらねぇ。

 気合い・根性・勘

 この黄金法則の「3K」でこなせない仕事は、この世に存在しない。

 そうそう、うちの課にも新人が入ってきた。朝田ススム。6月から着任した新人だ。

 オレはコイツが大嫌いだ。着任してから、まったく残業しない奴。飲みに誘っても断るし、チームの和を乱す問題児だ。しっかし、とにかく、早く帰る。

 「おい、まだ仕事終わってないだろ?」

 「でも、定時だし、どうしてもなら、明日、早く来てします」

 「はぁ?」

 「それでは失礼します」

 とまぁ、こんな感じだ。

 ん? ちぇ、岑次長からのメールだ。週末締め切りの資料を今日中に作ってほしい? だったら、直接頭さげろってんだよ。

 「じゃ、じゃあ、お先に失礼します」

 「お、おい、ちょっと待て朝田、急ぎの仕事が入ったら今日は帰っちゃダメだ」

 「でも、予定があるので、自分は無理です」

 「じゃあ、誰に頼めばいいんだ?」

 「知りません」

 「お前なぁ、他の連中はいつも残業して忙しいんだよ。だから、お前がやるしかねえだろ?」

 「……」

 「バカヤロウ! 残業しねえやつは仕事ができねぇんだから、今日は帰るな!」

 「……」

 そして、次の日からあいつは来なくなった……。


■次回予告 「お前はそんなことで会社辞めるのか?」■

 「なんで、残業しなくちゃいけないんですか!?」

 「うるせえ! いいから、会社に来い!!」

 「こ、こんな会社、辞めます!」

 「な、おまえ、そんなことで、辞めるのか?」

 8月11日 夜21時放送!

※このドラマは、作者の体験を元にしたフィクションです。

Comment(17)

コメント

ななし

新人の行動が正しい。
日本の生産性の低さと労働時間の長さ。

根本を変えないと日本は沈没するよ。。。

nanashisan

こういう「残業・休出あたりまえ、よく喋るけど仕事はしない」みたいなおやじって、あと何年くらい待てば定年退職しおわるんだろう?

おぎー

残業しねえやつは仕事ができねぇんだからって
どんな価値観ですか。
残業量=仕事ができるってのは変でしょ。

指示の出し方はデフォルメされてるかもしれませんが
残業やれって命令するのは、ありえない。

hoge

もちろんこれは第1話で、今後の展開が出てくるのでしょうけど(プロフィールを見てもそんな気がしますね)、この話の出し方では嫌悪感しか得られないでしょうね。

ことぶき

この課長のようなタイプの人間が、実際に存在するから恐ろしい。
彼らによると、残業する=優秀なのだそうだ。
私も、残業せず、それでも余裕で仕事を終わらせるタイプの人間だが、「残業しないやつはいらない」というわけのわからない理由で契約を切られたことがある。

日中だらだらしてたくせに18時からがんばりだすやつが優秀なわけないだろ!

自分も管理職ですが

こんな意識で管理職をやっていたらチームが崩壊します。
このような事例ももあるかも知れませんが、リーダーがこんな考えでは
チームは愚か、家庭さえも纏め上げられないダメ人間といわざるおえない。

部下に残業させるのは、上司が無能な証拠

この話を例として、残業課長のどこがどうダメなのか?
というコラムか?

15年ぐらい働いている(転職して5~6社)が、
このような上司にめぐりあったことがない。

よくある話なの?

逆転仕事術

ななしさん、コメントありがとうございます。
「根本を変えないと日本は‥‥」
というところ、しびれました!
新人さんと課長とのバトルは意外な結論が最終話で分かるように設定したのですが、誰でもちょっとは変わる(私のしっている和久原課長にあたる人はちょこっとですが、変わっているますので)のだと感じています。

逆転仕事術

nanashisan、コメントありがとうございます。
確かに、和久原課長のような方が徐々にいなくなっていますが、それでもまだ消えてはいません。
自社にいなくても、他社にいたりしますもんね。
実は、ドラマ化するにあたって、他社のこういうキャラの方を今回はよく観察していたりしたんですよ。

逆転仕事術

おぎーさん、コメントありがとうございます。
残業命令する人っていうのは最近すくなくなってきたのですが、まだ私の周りにはみかけます。
職場は全くしない派、かなりする派の二極化になっているようにも思えます。
そういうのは早くなくなればいいのになぁっていう想いも込めて書いていました。

逆転仕事術

hogeさん、コメントありがとうございます。
正直なご意見いただきまして、勉強になりました。
文章はヘタですが、でも、これをきっかけにコラムニストとしてがんばりたいと思っています。

逆転仕事術

ことぶきさん、私も同じように感じています。
それを文章にしたのですが、受け止めていただいたようで、すごくうれしかったです。
残業論はいろいろな考え方があり、難しいのですが、でも、同じ思いの方がいたことをしって、今回は書いてよかったと感じました。

逆転仕事術

自分も管理職ですがさん、コメントありがとうございます。
チームが崩壊してしまうケース、確かにあります。
そこで、話が進むにあたって、そのチームにあった違うリーダーが登場するのですが、そこでも実はいろんな問題が発生しています。(この部分は、今回書いていませんが‥‥)
チームや会社に合うやり方というのはそれぞれだと思いますが、それがそのまま通用し続けるということは、現在はとても難しいかと思います。
そういう意味では管理職の方が一番大変な想いをしているのかもしれません。
管理職の貴重なご意見をきかせていただき、ありがとうございました。

逆転仕事術

部下に残業させるのは、上司が無能な証拠さん、コメントありがとうございます。
うーん、今回のケースはどんな会社でも必ずあるというわけではないかもしれません。私の体験を元に書いたのですが、そこまで!?っていう感じに受け止めた方もいらっしゃったようです。
ただし、こういう上司にいつ遭遇するかは分からないので、今後のご参考にと読んでいただいてもと思っています。

逆転仕事術

■第一話のネタバレ■

岑次長というのは、このコラムの編集をしていただいている方が登場しています。
初回はコラムニストの方しか分からなかったかもしれませんね。

そして、「これからは、褒めるマネジメントだ」というのはこのあと登場することになるある課長の考え方です。
この課長は和久原課長の同期ですが、考え方がまったく逆です。
後々の和久原課長のチームを引き受けることになるのですが、内部で反乱がおきます。「褒めるマネジメント」を実践するのですが、褒めるところが見つからない(でも、やがては見つかるのですが)ケースの遭遇して悩みます。
途中まで書いていたのですが、主人公が変更になるぐらい広がってきたのですが、今回はそのエピソードは見送りました。

また主人公の和久原さんは「ワークバランス」→「ワクバラ」っていう感じでネーミングしました。そして感じは踊る大捜査線の和久さんの「和久」を取りました。

いろいろな方からコメントをいただきましたが、ドラマの放送終了日まであえてお返事をしませんでした。(一部の方にはしちゃったのですが)
なので、本日までコメントのお返事が遅れしまい大変失礼しました。

他の方も感想があればコメントしていただければと思います。

Atsushi777

部下に残業をさせる上司がどうこうというあたりにはあまり興味はありませんが、
日本の生産性というようなマクロな視点で見ると、ななしさんの意見に賛成です。

ただ、新人なら残業してでも…というような向上心が絶対に必要だと思います。

私自身は残業を強制されたというようなことまではありませんが、
それでも若いときには残業どころか寝ないで仕事しました。

そのとき身につけたことが、今の大きな力になっていますし、
それがなければ、かなり役立たずな人間になっていたと思います。

ワークライフバランスは実力をつけてからとれば、充分ではないですかね?

逆転仕事術

Atsushi777さん、コメントありがとうございます。
そう!そうなんですよね。
ワークライフバランスに関してきちんと出来ている人は、一度、ワークライフアンバランスを経験した人が多いです。
しかも、若いうちにAtsushi777さんのおっしゃるような経験をされている方が多く、その学びから自分なりに工夫して次第に効率が上がった仕事ができるように私は思います。
世代にもよりますが、あのときの経験があるかないかが、ビジネスマンとしての土台の大きさにつながるようにも思います。

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