筆者は1970年生まれ。先輩から、情報技術者を目指す若い方へ生きてゆくためのコラムです。

浴びるほど 飲んだ奴ほど 死んでゆく

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 NHKラジオ第一放送のかんさい土曜ほっとタイムの中で「ぼやき川柳」というコーナーがありまして、その中で紹介されていた川柳が「浴びるほど 飲んだ奴ほど 死んでゆく」というものでした。詠み人知らず、です。

【その前に……それでも続ける商工会議所】

 大阪商工会議所、何のメリットも発揮されないまま、2年目を迎えました。もう少しお金があったならば、何かセミナーでも受けるつもりでいるのですが、セミナー代金3万円といえば、僕の家が1カ月で払うコープこうべネット代金とニアリーイコールですから、その3万円で代わりに何が食えるかを考える。それが、ブルジョアの皆さんと、貧乏人の僕との違いです。

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【桜の下でのお花見酒が始まったのは、東京都北区の飛鳥山公園から】

 江戸時代、庶民の花見酒は幕府により御法度。そのため、現在の東京都北区、飛鳥山公園でのお花見では、このルールが適用除外され、都内(江戸)で唯一、桜の下で酒を飲むことが許されたのです。このような理由で、庶民の春の酒宴は、桜の下で行われるようになったとのことです。なにかというと酒を飲むチャンスを探している酒飲みの宴会好きは、今に始まった話ではなさそうです(4月2日付け TBS NEWS BIRD の気象情報による)。

【下戸には酒をすすめるな!!】

 まあ、商工会議所というところも、青年会議所も、ふつーの会社でも、イベントの懇親会でも宴会でも見かけますが、堅物に限って「飲みュニケーション」でないと胸襟が開けない、本音が明かせない哀れな大人たちがいます。たちが悪い人間は、下戸にまですすめる。しまいには「オレの酒が飲めねえってーのかー」とキレる大人たち。ますます哀れです。ここはいっちょ、酒なしでも、ユーモアを交えて話ができるテクが求められますね。

【肝臓という臓器にもやがて限界が訪れる】

 僕もかつて、夜食には何年か「マヨ牛丼」「チキン南蛮」「ビール」に「日本酒の冷や」などといった、不健康極まりない食生活を送っていました。しかし、肝臓は「沈黙の臓器」ですので、気がついた時には、チューハイ1本で「血糖値500で意識混濁」「救急搬送」「5日間入院」「インシュリン点滴注射」「脂肪肝」「2型の糖尿病」「果てしない服薬」「食事制限」というペナルティが待っています。血糖値が正常に戻りつつある5年後、ようやく薬が効き始めてきました。2型(インシュリン非依存型)の糖尿病は、インシュリン注射は必要としないものの、3度の服薬は必要です。

【すい臓を失うということは、職業生活を失うということ】

 それ以上進行すると、1型(インシュリン依存型)の糖尿病になり、インシュリン注射をしなければなりません。すい臓からインシュリンが出ないためです。もっと言えば、1型の糖尿病は網膜剥離の原因になり、免許証を返納するだとか、コンピュータ作業ができなくなるだとか、職業生活において、酷い結果になりかねません。それより何より、自分で自分の腹に注射を刺すって、嫌でしょう?

【糖尿病には「予兆」がある】

 もしここにケンシロウさんがいたら「お前はもう死んでいる……」ということ間違いなしですね。例えば、いま、おしりの周りにニキビ状の吹き出物ができている。お前はもう糖尿だ。お前はもう死んでいる……。例えば、いま、腹部エコーで「真っ白な肝臓」が出てきた。お前はもう糖尿だ。お前はもう死んでいる……。頭がぼーっとして平熱なのに熱っぽい。お前はもう糖尿だ。お前はもう死んでいる……。下腹が出てきていないのに、体脂肪率はアップ。お前はもう内臓脂肪症候群だ……。ホゥアタタタタタタタタタタ、ホゥワタアッ!!

【飲み会? ウーロン茶がなければ帰ります、と言える勇気】

 これがなかなかできないものですが、ここは心を鬼にして、友達を失う覚悟で「お酒はお断りします」と言いましょう。でなければ、盛り下がるのを承知で「ウーロン茶でお願いします」と言いましょう。酒のつきあい上の友達は、自分の病気で酒が飲めなくなった段階で、飲み友達でなくなりますので、人間関係もいずれは切れますから、一切心配いりません。我が身を大事にしましょう。友達は終生面倒を見てくれません。友達は関係が切れれば他人、冷たいものです。職場も、いまどき一生ものという時代ではなくなりましたから。

【浴びるほど 飲んだ奴ほど 死んでゆく】

 酒ごときに殺されたくはありませんね。僕の親父は、新日鐵化学の下請けか孫請けだったので、夜になると、いつも酔っぱらっては帰宅していました。皆から「宴会部長」とあだ名されるほどでした。それが30代ならまだしも、蓄積された酒→糖分→体脂肪は、老化とともに血管に吹き出してきて、動脈硬化や血管の狭窄を進めます。そして案の定、45歳で心筋梗塞を起こしました。76歳になった現在、会社も財産も何もかも失って、病院のベッドに横たわっています。そうして、これまで「ざるそば」ばかりを食べる偏食から来たのか、現在はインシュリン注射を必要としています。

 親父はかつて「北九州小倉ライオンズクラブ」に所属していました。これまで、自分の女房を泣かせるぐらい酒ばかり飲んできて、ことあるごとに家族に癇癪を起こし、ヘビースモーカーで、体調不良と手形の裏書きで事業に失敗し、女房子供に離縁状までたたきつけた親父が、いまひっそりと死んでゆこうとしている末路が、やはり哀れです。

 (現在も療養と摂生は欠かしません。コラムは続きます)

Comment(5)

コメント

組長

私の担当整体師さんが、クヨクヨしやすいタイプは腎臓、イライラしやすいタイプは肝臓が影響を受けると言ってました。心と体は繋がってるんですね。

実家暮らしなのであまり無茶苦茶なことは出来ず(母上が厳しいので)、お酒で体を壊すようなことはありませんでしたが、冷え症から来る体の不調が出てきて、整体に通ってます。整体師さんから教えてもらった本を読んで、冷えないように絹の靴下やレッグウォーマー、腹巻とかを徐々に買い揃えて冷え性対策をしているところです。男性でも冷えている人は意外に多いようなので、一度点検されてはいかがでしょうか。

私の担当整体師さんがすっごく面白い人なので、いろんな人に薦めまくりです。笑

どうもですー。整体さんは漢方を習っているからねー。そうですか、
僕は「イライラ肝臓派」なわけですね。当たっているかも。

女性は、ズボンとかじゃないので、スカートだったりするので、
ただでさえ冷えるのに、更に血行不良とか、水分不足などで、巡りが
悪かったり、冷えたりするんですね。会社の冷暖房って、男性向けに
設定されている場合が多いので……。いや、実際そうです。電車に
しても、職場の冷暖房にしても……。

ましゅまろ

こんばんわ。

うう・・・なんだか私の会社の社長の事について書かれているようでしたw。
すごく・・・切なくなり、そして、注意しようと決めました!

飛鳥山公園が桜の名所なのは知っていましたが、発祥の地とは
知りませんでした。上野公園ではないのですねぇ。

近くに住んでいるのでー^^行ってみようと思います。

どうもですー。いやー、昨日病院に行ったら、ヘモグロビンA1Cが8.4と
また、血糖値が危ない状態になっていました。肝臓に糖分や脂質をため込めない
状態なので、ちょっと食べ過ぎると、いきなり血糖値が上がるのです。

社長さんがそうですかー。ある意味、企業の社長さんは、お酒のつきあいが
多いですからね。

> 飛鳥山公園の近くに住んでいる

うらやますぃー。僕も首都圏に帰りたいのですが、あいにくと予算が(苦笑)

こんばんは、田所です。ここは「@IT」のはずなのに、なぜか飲酒のコラムがアクセス、ダントツ1位だとは……。知らなかった……。な、なぜだろう……。

やはり「ホゥアタタタタタ」が効いたのでしょうか。それとも、花見酒は時期的にタイムリーだったのでしょうか。ともあれ、ありがとうございました。

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