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知識を資産に変える。知識の垂れ流し防止プロジェクト

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サーチマン佐藤です。
こんにちは。

年の瀬も押し迫ってきましたね。
今日は、仕事納めでしょうか。

この1年、お疲れさまでした。

さて、この1年を振り返ると、
当然ながらアナタは、色んな勉強して、
色んな(技術の)知識を身につけましたよね。

でも、その知識を
垂れ流していませんか?

というお話です。


例えば、アナタが仕事で、
Javaのフレームワーク「Spring」を使う
プロジェクトに携わったとしましょう。

携われば、もちろんアナタは、
「Spring」の勉強する。

でもね、そのプロジェクトが終わり、
別のプロジェクトで「Spring」を使わず、

・・・・数年も経過すれば、「Spring」の知識は、
ほぼスッカラカンで、忘れるでしょ(笑)。

またゼロから(苦笑)。


ま、そう簡単に忘れないかもですが、
かなり記憶力のいい人を除いて、
普通の人は、どんどん忘れていく。
(少なくとも、私は忘れます)

でもね、よく考えると、
それって悔しくないですか?


必死に勉強して、その知識を駆使し、
痒い所に手が届くノウハウが、
アナタのなかに溜まった。

そして、システムが出来た。

システムは日の目を見ます。
(会計上)資産にもなり、
稼働すれば、収益があがりコストも下がる。
社長やお客さんは、大喜び。


「やったー、わーい!」


んっ?

じゃあ、アナタは?


「一将功成り、万骨枯る」という諺がありますが、
(システムが稼働する一方で)
アナタの知識は、どうなるのでしょうか?

使わなければ、
どんどん錆びていくだけ(涙)。

知識の、いや、
アナタの努力の垂れ流しですよ、これは。

もったいない。


もちろん、プロジェクト成功は第一義だし、
働いている時には、報酬がもらえます。

でもね、一粒で二度おいしいというか、
アナタの努力を、痒い所に手が届くノウハウを、
もっともっと賢く運用できる方法があるのでは?

資産運用って言うけど、
株とかアパート買うより、

私に言わせれば、この知識の運用こそが、
最も効率のいい資産運用ですよ。
(リスクもないしね!)


がめつい?

いや、すみません。

そもそも、何言っているか、
まだ意味不明ですよね。

もう少し、具体的に説明しましょう。

例えば、先日、某社から私に、
こんな依頼がありました。

----------------------------------------------
いつもお世話になっております、
●●です。

社員教育を実施しているところですが、
Java研修を加速せよ!との社長命を受けて、

ずばり、サーチマンさんにお願い出来ませんか!!

(中略)

・・・その内容は、Javaフレームワークの
「Spring」です。

----------------------------------------------

うぉー!

でもね、でもでも、すみません。

この私としたことが・・・・・
「Spring」は、もう、スッカラカンですよ。

ガーン!

ご存知のように、私は自分がやったことを、
自分なりに、体系的にまとめています。

例えば、オラクルに携わった時は、
そのアーキテクチャをレポートにまとめました。

例えば、マネージャーやった時は、その方法論をまとめました。

こういうレポート書いておくと、

自分がいざ、「また、やってくれ」と言われた時すぐに使える。

でもね、「Spring」に関しては、
もう10年くらい前に使いましたが、レポートにすることもなく、
垂れ流して、スッカラカン状態です。

すみません。

再起動するには、
あまりに気力と労力がかかる。
(だから、お断りさせて頂きました)

しかし、過去の自分が、
ちゃんと体系的に、その肝をレポートにしていたなら、
すぐに勘所を取り戻し、

・・・臨時収入だった!

そして読者にも提供できたろうし、
一粒で二度も三度もおいしい、
知識の資産運用ができた。


意味わかりますよね。


要するに、仕事で我々はガーッと勉強するけど、
しかし、ほとんどの場合、それは垂れ流してしまう。

それがもったいない、と言いたいのです。

なんとか、
知識を資産に変換できないのか?

一つは、上記で述べたように、
勉強したことを、自分なりに体系的にまとめておくこと。

これで、知識の劣化をかなり防げるし、
場合によっては、私のように
「人に伝える」ことで報酬を頂ける場合もある。


もう一つの方法は、
その知識を勉強した時、その知識を使って、
何かシステムやアプリを作ること。

例えば、以前紹介した

ふつーの技術者が普通のアプリで副収入の話」のように、

お金を産み出すシステムを作る。

いや、お金を産み出さなくても、
何か自分なりのツールを作るとか、
使えるソースを取り出しておくとか、

それらも
資産に変換したことと一緒。


とにもかくにも、勉強した時は、
頭の中に熱く残っていますが、
人間の記憶は、それほど優れていない。

いずれ忘れていく。
これが、知識の垂れ流し。

もったいない。


「知識を資産に変える」

アナタなりに資産に変える方法、
このお休みに考えても面白いかもですよ。

と言っても、当たり前ですが、
勉強して(技術)知識を身につけることが大前提です。

上記の話は、しっかり勉強した後の話ですからね。
念のため。


ではでは、またお会いしましょう。
ありがとうございました。

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