405.AIの活用について
初回:2025/2/26
右を見ても、左を見てもAIネタが事欠きません。将来的に人類がAIに滅ぼされるかどうかは知りませんが、現在と近い将来において、AI関連の動向を把握しておくに越したことは無いでしょう。
P子「あなたは人類がAIに滅ぼされると思ってる派?」※1
私はだいぶ楽観主義なので、AIが人類滅亡を選択することは無いと思っています。それより、AIが導き出した答えを信じて、人が人類を選別するような未来は来るかもしれません。
P子「どういう意味?」
例えば地球の環境破壊や世界の人口爆発による食糧問題、資本主義の加速による貧富の格差=教育格差などが進み、優生思想によって人類を選別するという判断をAIが行う可能性はあると思っています。それを実施するのは人類そのものですが、機械化や選ばれた人だけで物事が決められる世の中で、労働力としての人が必要なくなると、ただ単に食料を無駄に消費するだけのイナゴと同じになるでしょう。
P子「そんなに遠くない未来のような気がしてきたわ」
1.AI化の失敗例
いつものように、まずは参考資料から。
≪参考資料1≫
https://wired.jp/article/editors-at-science-journal-resign-en-masse-over-bad-use-of-ai-high-fees/
科学誌編集者ら、AI編集とコスト問題に異を唱えて集団退職
Science2025.01.25
オランダの大手学術出版社エルゼビアが発行する科学誌『Journal of Human Evolution』で昨年末、編集者が集団辞職した。AI編集がミスを生んでいること、著者への高額掲載料、人件費削減、そして編集の独立性の危機が理由だという。
詳細は記事を読んで頂くとして、下手にAIを導入して余計に手間暇が増え、『やってられんわ』という感じになったんでしょう。
P子「現場を知らないトップの判断ミスね」
AIを妄信すると、こういうことになるのかもしれません。
2.AIの活用例
それでは、もう一つ。
≪参考資料2≫
https://www.bbc.com/japanese/articles/ceqjndj9dy4o
AIが「スーパー耐性菌」の難題を2日で解明 科学者が10年かけたのと同じ結論に
2025年2月21日
トム・ガーケン、テクノロジー記者
BBCニュース
もちろん、AIが勝手に問題解決したわけではないのですが、走る代わりに車や電車があるように、頭を使う場合の便利な知能増強装置として使えば、非常に強力な武器になるでしょう。
このネタのすごい所は、AIが未発表の研究成果を自力で考え出したところでしょう。つまり、既存のネタを単に集めて整理するだけではなく、新しい考え方や発想もできる可能性があるという事なのかもしれません。
P子「既存のネタを単に集めて整理するだけでも、結構便利なのにね」
3.AI革命は始まったばかり
産業革命の蒸気機関がいままでの生活を一変させるほどのインパクトがあったかもしれません。それは過去の作業効率の数百倍、数千倍だったかもしれません。AI革命も、それに匹敵する可能性を秘めています。
しかも、現在では蒸気機関なんでほとんど使われていません。
P子「内燃機関という形では残ってるけど、多くは電気に置き換えられたわね」
それらは、革命というより改善かも知れませんが、使い勝手が大幅に向上しました。AIについても、まだまだ蒸気期間レベルの使い勝手かも知れませんが、これからますます使い勝手が向上するでしょう。
知らない所で、色々な使われ方がされると思います。
4.まとめ
AI関連ネタですが、ソフト面だけではなく、ハード面でも熾烈な開発競争が繰り広げられています。サーバー/クラウド系の大規模なAIから、現場系の端末まで幅広くAI関連の技術が使われてくるようになると、蒸気機関から内燃機関へ、そしてモーターなどの電気制御へと移ることで、使い勝手が大幅に向上し、色々なアイデアが実現されていくかもしれません。
その時に、単なる食料を無駄に消費するだけのイナゴのような存在にならないために、私たちはどうすべきか、考えておく必要があると思います。
P子「人は余ってるのに、人材不足ってことね」
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「あなたは人類がAIに滅ぼされると思ってる派?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。