今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

303.声を上げないといけないのか?

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初回:2023/3/15

 最近、仕事の上で組織との方針の違いがより明確になってきました。

P子「昔からそうだったんじゃないの」※1

 それはそうですが、組織というより一部の考えの浅い人たちによる短絡的な提案をそのまま真に受けている感じです。

P子「それって、単なる陰謀論じゃないの?」

 私が単に経営側の意思決定にかかわっていないから、余計にそう感じるだけかもしれませんが、最近は下の意見を聞かず特に上意下達(ジョーイカタツ)が著しいという気がします。私が色々と提案しても、経営側に伝わる感じはしませんし、再考もされないようです。

P子「嫌ならやめれば...って感じね」

 そういうことで、今、むちゃくちゃやる気が出てきています。

P子「え? 普通はやる気をなくすんじゃないの?」

 言ってもダメなら実行あるのみ。こちらの考えを見える形にして考慮せざるを得ないようにしてやる! って張り切っています。

1.『心が女性』の公共浴場問題

 ≪参考資料1≫
  https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/256169
  橋本愛があえて「トランス女性」問題に踏み込んだワケ 投稿謝罪も擁護の声
  2023年3月8日 05:15

 ざっくりいうと、『公共の入浴施設やトイレなど』に『心が女性』だが『体が男性の方に入ってこられたら、とても警戒してしまう』とのことで、これが『一部からは「差別だ」と批判が噴出』したため『投稿を削除』して『謝罪』したそうです。

 もちろん、多くの意見として謝罪する必要はない、至極もっともな意見だという声も多いのですが、差別だと騒ぐ輩も一部にいるようです。

 正直、この意見で削除や謝罪に追い込まれるって、世の中おかしい、狂ってるとしか思えません。というものの、訳のわからない人たちが一定数いることもはっきりしていますが、ネットワーク社会になってから、今まで以上にそういう人たちの存在が目立ってきたのでしょう。

P子「あなたも時々、訳の分からない事を言ってるかもよ」

 まあ、訳が分かるのか分からないのかは、受け取る人次第なので、私が『分かるでしょ!』と言っても意味がありません。

 さて『心が女性』問題ですが、私は経営者マインドを持っています。つまり『心は経営者』なのですが、経営会議には呼ばれませんし、そんな会議に出席してもつまみ出されるのが落ちでしょう。つまり、『心は経営者』だからといって経営会議に参加できないのと同じで、『心が女性』だからと言って女性用の浴場には入れないということと同じです。

P子「同じかどうかは別として、何となく理解できるわ」

 それと、根本的に勘違いされているのは、男性、女性、心は女性とか、完全に分類できるわけはないということです。心が60%女性とか、ほとんどおっさん化しているおばちゃんとか、昼間は男性だが夜は女性とか、色々なパターンがあるということです。そういう色々なパターンを個別に対応なんかしていられませんので、身体的特徴で男女を区別しているのは、差別ではないということです。

P子「『ツンデレ仮想女性の心の声』って分類が難しいものね」

2.車いすユーザーのエレベーター問題

 ≪参考資料2≫
  https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/26/kiji/20221226s00041000304000c.html
  車椅子インフルエンサー、Xmasの人混みで悲劇 優先エレベーター乗れず「何で誰も降りてくれないんだ」
  [ 2022年12月26日 14:46 ]

 ≪参考資料3≫
  https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/03/03/kiji/20230303s00041000425000c.html
  エレベーターの割り込み告発した車いすギャル「こんなに個人攻撃に遭う世界なんだね」心ない声に「疲れた」
  [ 2023年3月3日 15:12 ]

 ≪参考資料4≫
  https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/03/10/kiji/20230310s00041000853000c.html
  ひろゆき氏、車いすユーザーのエレベーター問題で持論「声上げないと社会変わらない」スシロー事件参考に?
  [ 2023年3月10日 22:18 ]

 参考資料2のインフルエンサーは、中嶋涼子さんで、参考資料3の車いすギャルは、さしみちゃんという方です。

 そもそも、車いすの場合、階段もエスカレーターも使えないんですから、優先エレベーターでなくても優先的に使ってよいはずですし、周りの利用客もそれなりに配慮すべきだと思っていました。いや、そう思う人が人口の半分、エレベーター利用者の半数もいれば、このような問題も起こらないと思いますが、現実問題として、この程度の譲り合いとか心の余裕がなくなってきているのでしょうか?

 さらに、そのことをSNSで告発したところ、ものすごい個人攻撃にあったとのこと。どこをどう攻撃できるのか、全く理解できません。

P子「良い人ぶってるけど、あなたは譲るの?」

 そもそも、健康のためエレベーターは使いません。それに人嫌いなので人混みにも出かけませんから、その場にいないと何とも言えません。しかし少なくとも横入りは絶対にしませんし、入り口付近に立っていたならば、譲っているかもしれません。その場合でも、私一人が抜けても車いすが入れず、別の人が横入りするかもしれませんね。そう考える人がいれば、『優先エレベーター』として明確にルール化することで、入り口付近の数名が一斉に降りるような空気になればよいのでしょうが、どうも期待できなさそうです。どうしたものか・・・

 ひろゆき氏が言うように『声を上げないと社会が変わらない』っていうより、社会が変わってきたから声を上げざるを得なくなってきた、さらに声を上げると必ず叩く人が出てくるという社会になったということなんじゃないかと感じます。

3.それでも声を上げ続ける『勇気』

 ≪参考資料5≫
  https://gendai.media/articles/-/107356
  「大川小裁判」で判明、津波に呑まれた小学生74人が51分間校庭に待たされた理由
  2023.03.11 風間 詩織

 内容は見ていないのでここでは述べませんが、どうして行政側は嘘をついたり事実を隠す、歪めるなどの行為を行うんでしょうか?

 しかも、裁判を起こした遺族に対して、「金が欲しいのか」と多くの誹謗中傷を浴びたり、原告団の中心人物に対して「殺す」「火をつける」との脅迫状が届いたりしたそうです。遺族に対して、よくそんなことができるなと思いますし、そんな人間が一定数いるということに、改めて気づかされます。

 私は企業の過失に対しては出来るだけ多額の賠償請求を行うべきだと考えています。よく、人の命をお金に変えるのかとかいう批判や、賠償金は少なくてよいのでその分を改善費用や再発防止費用に回してくださいとか言う意見もありますが、私は反対です。それこそ、賠償金が払えなくて企業が倒産するくらいの莫大な請求を行うべきだと思います。そうすることで、その企業が生き残れば二度と同じ過ちを犯さないように本気で対策を講じるでしょうし、それを見ている同業他社は慌てて優先的に対策を行うと思っているからです。
 もし、改善費用云々を考慮するなら、賠償金を元に財団法人でも作って、改善をサポートする、または改善を推進すればよいでしょう。

 賠償金に関して有名な話として『フォード・ピント事件』があります。
 燃料タンクの配置の問題で追突時に火災を起こしやすい欠陥を知りながら、『設計改善費用より事故発生時に支払う損害賠償額のほうが安価』と判断して、欠陥を放置した事件です。

 ≪参考資料6≫
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%B3%E3%83%88#.E6.AC.A0.E9.99.A5
  フォード・ピント 『ウィキペディア(Wikipedia)』

 最近ではリコール隠しより素早くリコールに踏み切るほうが顧客に対する印象が良い(良いというより悪くならない)という感じになってきていますが、政治の世界では、バレなければどこまでもしらを切り通すという風潮が残っているようです。

 ≪参考資料7≫
  https://www.jiji.com/jc/article?k=2023030800645
  高市氏、放送法文書は「捏造」 議員辞職を否定
  2023年03月08日18時38分

4.日本の「凋落」を憂う

 ≪参考資料8≫
  https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/20230310-00340573
  日本の「凋落」、その原因を示す映画が立て続けに公開。暗い未来に危機感を抱くうえで必見ではないか
  斉藤博昭 映画ジャーナリスト
  3/10(金) 11:37

 政治、経済で後れを取っているだけではなく、何がしたいのか良くわからない方針で国民をだまし続けている権力側に対して、いったい何ができるのか?と疑問に思うこともありますが、やはり、こうやって思いを出していく必要があると思います。

 ここで取り上げられている話の一つが『Winny』という映画です。すでに20年少し前の事になるというのが驚きですが、権力や既得権を守ることと技術の発展のどちらを優先すべきかと問われれば、私は技術の発展を優先したい派ですが、政治の世界はそうではないようです。その結果が今の日本ということでしょう。

 ≪参考資料9≫
  https://www.news-postseven.com/archives/20230304_1846728.html?DETAIL
  井筒和幸監督、政府の「トマホーク400発購入」に疑問 「これが国民の命と暮らしを守ることなのか」
  2023.03.04 11:00
  NEWSポストセブン

 ≪参考資料10≫
  https://www.moneypost.jp/981764
  日本人から徴税してアメリカから兵器を買う 岸田首相が理解を求める防衛増税の矛盾
  TweetFacebook2023年1月1日 7:00
  マネーポストWEB

 想像以上に防衛費の増額に賛成している日本人が多いことに驚いています。また、財源となる増税に関しては、反対している日本人が多いそうです。何も考えられない日本人が増えてきたということでしょうか?増税しない場合、何らかの財源が必要で、国債発行で対処したとしても、いずれ増税して回収しようとするでしょうし、保険料の自己負担率を上げるとか各種手当を減らすなどするでしょう。
 根本的に、軍事費を増額する必要って、あるんでしょうか?

 ≪参考資料11≫
  https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/257197?display=1
  【独自】新型コロナワクチン関東で300万回"廃棄"判明 突然の変更ばかりで「住民にも怒られトラウマに」自治体取材で聞こえてきた"本音"
  寺川祐介,佐藤碧
  2022年12月30日(金) 07:00

 政府に任せると、無駄遣いを平気でしますから、軍事費もどういう使われ方をされるか、わかりません。

5.最も大切なのは、言論の自由

 ≪参考資料12≫
  https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/03/6-131.php
  授業で「反戦」の絵を描いたロシアの6年生を教師が通報...父親は逮捕、本人は孤児院へ
  2023年3月3日(金)17時48分
  デーン・エネリオ

 技術と関係のない話を書くなというコメントも時々いただきますが、私の書いている内容は、技術者としての危機感から出ていることです。自分の考えを表明できない...なんて世の中は絶対に嫌です。政府による制限も嫌ですし、ネット警察(それも訳の分からない)での私刑も嫌です。

 ≪参考資料13≫
  https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/07/news071.html
  「ループURL貼って補導」「Coinhive逮捕」に、"JavaScriptの父"ブレンダン・アイク氏も苦言
  2019年03月07日 10時40分 公開
  [岡田有花,ITmedia]

 少し古い記事ですが、政治問題も技術者にとっては直接的な死活問題になる可能性があります。

 声を上げないと、いずれ声すら上げられなくなる時代が来るかもしれません。それは非常に危険なことだと思っています。

6.まとめ

 今まで、声を上げなくても判ってもらえると思っていたことが、声を上げないと伝わらない時代になったかと思うと寂しい限りです。しかも声を上げると一部の人からとは言え、猛烈な批判を浴びる可能性もある...声を上げるべきか、黙って我慢してやり過ごすべきか、悩ましいとは思いますが、私は声を上げ続けなければいけないと思っています。

 残念なことですが、仕方がないことなのかもしれません。

 そういう声を上げられない時代が来ることは、絶対に避けなければなりません。

 自分の組織ですら、上の方まで声が届かないのですが、自分の周りから少しづつでも声を届けていく必要性を痛感しています。

P子「さっきは、声が届かないから、実力行使って言ってなかった?」

 まあ、声を見える形にするっていう感じでしょうか?

P子「はじめ人間ギャートルズ みたいなものね」

 最後の締めの言葉がそれだから、真剣に聞いてもらえないのかも知れません。

 ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「昔からそうだったんじゃないの」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

Comment(6)

コメント

保守自由主義入門者

>今まで、声を上げなくても判ってもらえると思っていたことが、声を上げないと伝わらない時代になったかと思うと寂しい限りです。

私の感覚ですが、基本的な構造は変化しておらず、今までは表面化していなかった部分が可視化されたのではないかという印象です。
主な情報発信手段が新聞やテレビ・ラジオ放送、書籍等のいわゆるオールドメディアしかなかった時代では、「声を上げていることを認知されていなかった」というケースも多かったのではないかと考えます。
また、邪推になりますが「認知させない」ために発信する情報の取捨選択も行っていたのではないかなと思っています。
このため、情報を受け取る側には情報の取捨選択をしている部分は可視化されておらず、「情報発信されているものが全てだ」という印象を持っていたのかもしれません。
現代においては、SNS等により誰もが簡単に情報発信することができるようになりました。
そのため、前述のような「あらかじめ情報発信をさせないことにより認知を防ぐ」という手段は使用できず、「情報発信者を声の大きさでねじ伏せる」ことが目立っているように思います。

相手を説得するのではなく声の大きさでねじ伏せようとする手段が横行している現状は、いち自由主義者として非常に悲しいです。

ちゃとらん

保守自由主義入門者 さん、コメントありがとうございます。


> 声の大きさでねじ伏せようとする手段が横行している現状は、いち自由主義者として非常に悲しいです。

本当にそう思います。

SNSの場合『声の大きさ』が、もちろん数もあるでしょうが、『なんちゃって正義論』で押し切ろうとするのも気になります。
『それは差別発言だ』とか『少数意見を無視するのか?』とか逆に『多数に我慢させるのか』とか・・・

おたみ

結局のところ自由主義って最終的にはぶつかり合いに発展するしかないように思います。
自由とか権利っていったいなんでしょうね・・・

ちゃとらん

おたみ さん、コメントありがとうございます。


> 自由主義って最終的にはぶつかり合いに発展する…

健全なぶつかり合いは、表現(言論)の自由のなかで行えば、良いことだと思います。
問題は、どちらかが、誹謗中傷や『声の大きさ』からの一方的な押し付けになるのは、まずいですね。


> 自由とか権利っていったいなんでしょうね・・・

なかなか、難しい課題です。
個人の自由と公共(集団生活)での制限と、その中での権利の行使って、その時々の時代背景や思想、全体の意識で変化するものですから、絶対的な正解って、ない気がします。

ただ、他の人の立場に立って考え、それぞれが譲れる範囲で助け合うというのは、(自身に余裕がないと難しいのですが)大切な心掛けではないかと思います。

保守自由主義入門者

自由主義で重要な点は、「相手の自由を尊重すること」や「相手の自由を阻害しないこと」だと考えます。
そのため、自由主義の観点では「相手に何かを強制することはNG、説得が限界点」となるのですが、自由主義を自称する人がないがしろにしている事も多々あるように感じています。
私自身も自由主義を自称している身ではありますが、「自由主義=何をやっても良い」という勘違いをしている人(あるいは意図的にそのように解釈している人)が多いように思えるのがつらい所です。

ちゃとらん

保守自由主義入門者 さん、コメントありがとうございます。


> 自由主義で重要な点は、「相手の自由を尊重すること」や「相手の自由を阻害しないこと」だと
おっしゃる通りだと思います。


自分の自由と他人の自由は同等であるという視点が大切ですね。

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