272.企業理念 考察
初回:2022/8/31
私はテレビっ子世代なので、テレビドラマやアニメをよく見ます。その中で、ちょっと気になったドラマについて、考察してみたいと思います。
P子「ラズパイ無双は終了なの?」※1
何度も何度も何度も言いますが、『ラズパイ無双』はのんびり行きたいと思います。
1.『オールドルーキー』
さて、気になったドラマですが、一つ目は、現役を引退した元サッカー日本代表の主人公が「スポーツマネージメント」会社でセカンドキャリアで成長するというお話です。
経営者としての意思決定を行う社長、仕事としての「スポーツマネージメント」の若い先輩社員、スポーツマネージメントは素人だが、何よりもアスリートの気持ちが判る元プロ選手の、それぞれの立場、考え方が違う中、影響を受け、与え合うというドラマです。
P子「ものすごい主観的な感想ね」
娯楽なので、好きに見て好きに解釈すればいいんです。
さて、その中で、社長と社員とで意見の衝突が都度発生します。そこで出てくるのが『すべてのアスリートにリスペクトを』という企業理念です。社長としても、利益確保は重要ですが、利益優先とは言えず、社員もアスリートファーストで色々な問題を解決していくという感じです。
つまり、会社の進むべき方向を決定付けるのは、企業理念だという事を、改めて思い起こさせてくれるドラマだと思います。
P子「現実には、難しいけどね」
いきなり夢を壊さないでください。
2.『ユニコーンに乗って』
もう一つのドラマは、貧しい家庭で満足に勉強できなかった過去を持つCEOが、「全ての人が平等に学べる場所を作る」という企業理念のもと、成長していくというお話です。ドラマの脚本については、色々と炎上しているみたいですが、多少ステレオタイプで極端なシチュエーションは、フィクションの世界ではある程度仕方がないと思います。
P子「48歳元銀行員がITに疎いとか、田舎者はネットが怖いとか?」
そういうステレオタイプは、一歩間違えると差別を助長しかねないので、扱いが難しいところです。
話を戻すと、新たなビジネスモデルが必要になった時に、課金制の導入の話が出た際、「全ての人が平等に学べる場所を作る」という企業理念に反するという事で、別の道を模索することになりました。
P子「プロダクトプレイスメントっていう手法ね」
有名どころでは、『秘密結社 鷹の爪』ですね。
P子「有名どころなら、『天気の子』でしょう」
この場合も、安易に課金制を導入するのではなく、企業理念を貫くために、色々と模索して最後まで粘った結果、新しいアイデアが生まれたという事です。
P子「別に、目新しい考えじゃないけどね」
3.企業理念の大切さ
これらのドラマでは、社長と社員の考えが食い違ったときや、会社が進むべき方向に迷いが生じたときに、企業理念を元に、正しい方向に導いてくれたという事です。特に『オールドルーキー』では、毎回、問題が発生し、その都度企業理念である『すべてのアスリートにリスペクトを』というフレーズで問題を解決していきます。
一方、我々の職場で上司と社員で意見の相違が発生した場合、企業理念までさかのぼって、判断しているのでしょうか?通常の判断というのは、事業部方針があり、部門方針があり、上司の判断はその延長線上にあるので、間違いではありません。当然、その組織に所属している社員は、部門方針の中で活動しているので、上司との意見の相違というのは、ほとんど個人の考えや特性と合わないだけで、上司命令には基本的に従わざるを得ないと思います。
『オールドルーキー』での「スポーツマネージメント」という業務は、ドラマだけで判断すると、マネージメント者とアスリートとの1対1の信頼関係から成り立っている仕事なので、直接的な個人の考えと企業理念が一致すると、社長とも渡り合えるという事なんでしょう。なので、一般的なサラリーマンが、企業理念で上司と渡り合うなんてことは現実ではないかもしれませんが、組織も上司も本人も、道に迷う事があるでしょう。そういう場合に正しい道を示してくれるのが、企業理念だと思います。
企業理念は、企業の存続にも関わる大切な考え方です。
今一度、企業理念を再読し、自身の考えとシンクロさせることが重要だと思います。
P子「再読じゃなくって、常に見ておいた方がいいわよ」
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「ラズパイ無双は終了なの?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。