暇なときに読んでもらいたい、主に新人向けの馬鹿ばかしい文章。肩ひじ張らずにお気軽に。

新人に何を教える?

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  僕は、協力社員としていろいろな現場に行くと、新人が怒られていたりや、フロアに張ってある最終退出表に、同じ新人の名前が記入されてたりしていた。

 このことについて体験と僕の考えを、堅苦しい文章でなく、馬鹿馬鹿しい文章でお話ししたいと思う。

 これがコラムになるかは、さて置いといて。

■今日のお話:新人の教育担当者へ。小さなお願い。

 ある現場で、僕が軽い残業をして早めに帰ろうと思いつつ。

 「少し喉が渇いたな。ちょうどいい。ジュースでも飲みながら仕事して飲み終わったら帰ろう」と思って自販機に向かった。そうすると僕のチームのボスが自販機の飲み物を選ぶのに迷っていた。

 「おい、Mr.F。今日は寒いな、ホットココアが良いかな?」

 「ボス、まだまだ仕事していくのであれば、アイスココアが良いかもしれませんよ? フロアは、暖房で全員の頭がゆであがっています。煮物だったら良い頃合です」

 「それもそうだな。ふむ。アイスか考えてみるよ」

 ……ポチッ、ガタガタ。ホットココアが出てきた。

 「僕の話、聞いてました?」

 「ん、検討はしたけどね。採用には至らなかっただけだよ。 残念だね、“貴社の益々のご発展を心からお祈りいたします”ってやつさ」

 なんてことを話しながら、2人で笑っていた。

 するとそこに、隣のチームの新人がやってきた。

 「おい、ルーキー。そっちのチームで一番残業してるみたいだが大丈夫か?」

 とボスは彼に聞き、彼は疲れた顔に苦しそうな笑みを浮かべ。

 「はい、なんとか。今日のxxさんから頼まれた仕事がやっと終わったんで、これから自分の作業を始めるんです。これが終わらないと、明日そっちのチームに迷惑がかかるので、今日も終電ですよ」

 その話を聞いた瞬間に僕のボスは、まだ缶の蓋を空けてないホットココアを僕の顔辺りに(Wow! わざとじゃないと思うけど)投げ、xxさんのところへ駆け出し、首根っこを掴んで会議室に連行した。ついでに、そのチームのリーダーも呼んで。

 その次の日から、新人は毎日定時~2時間残業で帰れることになった。

 僕は、新人だからと言って「仕事に慣れさせる」やら「最初に思いっきり残業させて"厳しさ"を先に知ってもらう」やら「システムを作るという勉強をだな」などと言って仕事の押し付けをする、アルファケンタウリにある出張所までぶっ飛んだ詭弁が大嫌いだ。

 新人とは、何も知らない赤子のようなものだ。

 そして新人の教育を担当する立場の者は、その赤子の親にならねばならない。

 赤子は、親がやったことを真似て勉強していく。

 そして何をすべきか覚えていくのだ。

 赤子に、箸を渡して「ごはんを食べてみろ」なんて言っても、絶対に成功しない。

 まず、あなたがごはんを食べてから、「やってみなさい。」としなければならない。

 ここで、あなたが箸をごはんの横に置き、手でご飯を食べたとしたとしよう。

 赤子もきっとそれを真似する。それを見た貴方は、赤子を引っ叩きこう言うのだ。

 「はしたない真似はやめなさい」

 あなたの真似をしたのにも関わらずにだ。

 赤子たる新人は、最初の頃を良く覚えている。そこで何を教えるのか。一番最初に教えるのは、「仕事を正しく、効率良く進めること」だ。

 慣れ、厳しさ、技術、理不尽というのは、これを構成する小さな要素だ。そんなものは、「仕事を正しく、効率良く進めること」ができない時に教えればいい。

 ボスが怒り狂って、隣のチームのリーダーとxxさんを呼びつけたのは、新人という未来のエース候補を守るためと、さらに次のエース候補を守るためだ。

 赤子が成長し、一人前になったら自分がその頃を思い出し、同じように育成をするだろう。次の新人も、その次の次の新人も。

 まさに負のスパイラルだ。

 そして、育つのは理不尽と狂気をはらんだ目をしている奴隷だけだ。

 もし、あなたが詭弁を用いて新人を奴隷のようにあつかっているのであれば、「生命、宇宙、そして万物についての究極の答え」が、何故42になるのかを考えたほうがいい。これには優れたメリットがある。 

 「考えている間は、少なくとも誰にも迷惑がかからない」からね。

 っとまぁ、これは僕の意見だからもしかしたら間違っているかもしれない。

 だが、こんな考えの人もいると思ってくれれば幸いだ。

 それでは皆様、次回までごきげんよう。

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