システムオーディタ川辺によるキャリアアップを目指したIT資格取得に関するコラム

目指せシステム監査人!!(3)

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■目指せ、システム監査技術者試験!!

 11月16日に、秋期情報処理試験のITパスポートと基本情報技術者の合格発表がありました。12月21日には応用情報と高度の合格発表がありますし、執筆中の「システム監査、午後重点対策」(アイテック)もまもなく出版予定でいよいよ1月にはシステム監査技術者試験の願書受付が開始されます。

 今回は、システム監査技術者試験について、お話しましょう。

■高度合格者&高度午後Ⅰ、60%以上の方はぜひチャレンジを!!

 2009年4月からの新システム監査技術者試験では、次のような試験内容とと合格ラインになっています。

(1)午前 I 共通多肢選択式 30問(全問必須)……18問(60%)正解で以上合格

(2)午前 II 多肢選択式  25問(全問必須)……15問(60%)正解で以上合格

(3)午後 I 記述式 2問解答/4問出題・・60点以上で合格

(4)午後 II 論文 1問解答/3問出題・・評価Aで合格

■午前Ⅰ免除特典を活用しょう!

 新制度試験で高度共通に(1)午前 I 共通試験が開始されています。ところで、新制度で午前Ⅰ免除特典があることをご存知でしょうか?

 具体的には、高度の合格者は当然、不合格者でも午前Ⅰが60%以上であれば、2年間にわたって、午前Ⅰ試験を免除されるという特典です。

 該当者は(2)午前 II からの受験で済みますので負担は少なく、ほとんど午後対策中心に専念できます。これを活用しない手はありません。

■特典に該当しない方も、チャレンジ!!

 2009年のシステム監査で午前Ⅰ受験者3271名中、2941名が合格!(合格率90%です、恐れずにチャレンジできるでしょう)

■午後論文の出題3問中2問はシステム監査に従事していない人が対象!!

 システム監査試験の一番の難関は論文と言われていることをご存知の方も多いことでしょう。システム開発・運用者とシステム監査人とは立ち位置が異なることは初回の目指せシステム監査人!! (1)でも触れました。

 論文試験は問1~3の論文テーマ3問が出題され、そのうち1問を選択し、論文を作成します。論文試験のテーマと設問を分析してみますと、興味ある事実が浮かび上がってきます。

 それは、出題3問中の2問はシステム監査に従事していない受験者向けの問題だからです。各問は、設問ア~ウの各3つの設問から構成されますが、2問についての設問ア&設問イは「システム監査」というより、

  • 携わったシステムの概要 ……設問ア
  • 該当システムに係るリスク……設問イ

についてを記述させる問題で、システム監査に関係ない問題となっています。

 理由は、システム監査業務に従事する受験者は多くはないからです。もちろん、設問ウは、出題テーマに関してシステム監査を行う場合の監査のチェックポイントや監査手続について記載させる問題です。

 ボリューム的にはア~ウの3設問のうちの1つなので35%程度に過ぎず、65%は監査以外の記述で対応可能は魅力と思いますが、いかがでしょうか。

■チャレンジ!! めざせシステム監査技術者試験

 午前Ⅰ免除とシステム監査経験のない受験者への午後 II 論文対策は魅力です。下書きを書いて記述式を目指して頑張ってください。

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