エンジニアとオサレ(21) スマート
ちゃんとした店に女性といってスマートにふるまい、かつ満足してもらうっていうのは、かなり面倒なことなんですよね。
そのためには綿密な準備が必須になります。というか、準備がほとんどすべてですね。
店のセレクトとか予約、調整とか、服をセレクトする必要もあります(※後述※)し、その女性は店を気に入ってもらえるだろうかとか、事前にリサーチしておくべきか?サプライズ感優先にすべきか?どういうトークで引っ張るか?どういうトークはNGか?とかとか…
あー、書いてるだけで面倒くさいですね(笑)。
でも、やるんです。
そのミッションを完遂すれば人間ブラッシュアップされるものです。いや、完遂しなくともその経験は必ず活きます。
そして、面倒くさいがゆえにほとんどの人がやらないので(ただし、IT業界では、ということ)、簡単に差別化できます。
なんだか、「幹事スキル」と似ていますね。似ていますが、幹事スキルのさらに上のレベルですね(笑)。
(※余談ですが、服とか、複数持ってるにしても、習慣で同じ曜日に同じコーディネイトしちゃったりしてませんか? たとえば隔週月曜とか第四金曜とかそういう会議体だとすると、同じ曜日にほぼ同じ格好をしていると、相手はアナタのことを同じ服しか持ってない人間と認定します)
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ま、女性と店に行くだけならまだ簡単なのかもしれませんが、「楽しませる」というのが、なかなか難易度が高く・・・ 準備不足で行くとぐだぐだになって撃沈しますから(笑)
しかも、撃沈したかどうかも一見、わからないのです。たいていの女性は、社交辞令で「おいしかったです」「楽しかったですまた誘ってください」ぐらいは言いますからね。
でも、その発言のときに、目を輝かせていなければ本当に満足しているとはいえません・・・高くておいしい飯だけそこにあれば喜ぶだろうと思ったら大間違いなのです。男子じゃないんだから(笑)。
トータルの満足度を上げるためには、ことはそんなに単純ではありません。能動的に(誰かが、場を)「楽しませる」必要があるのです。
その「楽しませる」役を、(たまには)引き受けてみませんか?と。
私たちはこの「楽しませる」という考え方自体がどうもすっぽり抜け落ちているような気がしてなりません。なぜなら、なんでも損得で考えるクセがあるからです。高いカネ払って相手に気を遣って・・・それだけですでに「損」認定。
相手を楽しませるためには、なるたけ自分も楽しい気持ちでいるほうがよいのですが、「損」だと思っていたら決して楽しい場にはなりません。
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私は、個人的見解ですが、仕事とかプライベートとかでお会いした人の記憶にも残らない人間にはなりたくないです。そして、もちろん、相手には悪い印象ではなく良い印象を残したい。しかも媚びずに。
もちろん、男性にも女性にも、ですが・・・
そのためのキーワードが「スマート」です。
相手に良い印象を残すためには「スマート」である必要があり、それは「自然に」ではダメなんです。まぁたとえれば、ナチュラルメイクってメイクしてる時点でそもそもナチュラルじゃないじゃん、みたいなもんで(笑)。
ある程度、いやかなり、意識的である必要があります。スマートに振る舞おうとすればかなり周りの目を気にしながら、そして(少々)周りに気を遣いながら行動する必要がありますので、これは、IT業界の人たちが好きな言葉で表現すれば行動の「作り込み」です。作り込んだ行動が自然であるはずがありません。一見自然に見えたとしても。
本当に自然にふるまえるのは幼少期よりそういうアッパークラスの躾を受けてきた人たちだけです。
で、まとめとしては、自分がビジネス含むいろいろな状況でスマートに振る舞えるようになるための訓練のひとつとしてこの「ランチ2K作戦」があるわけです。ちょっと面倒くさいですしある程度のお金も必要になりますが、おいしいご飯も食べれて、仕事にも好影響を及ぼすこと必至なですので、ぜひ取り入れてみていただければと思います。