あなたの脳みそ、、、見せてください
あなたは、「独り言」を言うことがありますか？ 独り言といっても、携帯電話を片手にブツブツ言っているのは違いますよ。
私は「独り言」を言う事が結構あります。自分では気がつかないのですが、言っているらしいんですよね。会社よりも、自宅で言っているらしいのです（家族からの指摘）。別に誰かに話をしているわけではないのですが、勝手に口から言葉が飛び出てくるんです。
SEという仕事をしていると、孤独な作業が続くことがあります。一人で仕様書や設計書をモンモンとして書いていたり、ソフトウェアのデバッグを延々としていたりすると、ふっ…と脳内に何かが降り立つ時があるのです（意識が飛んでる場合、つまり寝てるってこともありますけど）。
そんな時、ぽろっと口から言葉が飛び出すのです。会社であちこちのフロアを渡り歩く生活を長くしていると、この「独り言」にも、いろいろと個性があることに気が付きます。
いろんな独り言パターンがあるもんですねぇ。他人を観察していると面白いですよ。
そんなとき、「この人、何を考えているんだろう。。。あなたの脳みそ、見せてください」という気持ちになります。
以下、私の周囲で観察できた独り言を6パターンに分けて紹介させて頂きます。
●愚痴型（居酒屋のおやじ型）
とにかく愚痴る。居酒屋で、酔い潰れながらも、誰かに聞いてもらいたくて、でも誰も聞いてくれなくて、それでも会社の上司の悪口を延々と訴え続ける人の愚痴のようです。
「なんで、俺がさぁ～、こんなことによぉ～、でもよぉ～、だからってさぁ～…（延々）」
って感じですね。そして、
「だから駄目なんだよ。俺に言わせてもらうとだな。これがｘｘで、あればｘｘで、ここをｘｘすれば・・・」
と説教モードに発展することも多々あります。
そうかと思えば、
「はいはい、俺が悪うござんした。え、私がですね…」
と懺悔モードになる場合も。いろいろですね。
聞いていると、こっちの気持ちが滅入ってきます。早々にこの場所を離れるが良いでしょう。
●感動型（われら青春型）
何かに非常に感動しているらしいです。中には涙している人も居ます。
「おおおおお…」
感動で言葉になっていないケースもちらほら（独り言と言いづらいですけど）。
涙の理由は分かりませんが、もしかしたら、笑い涙なのかもしれません。気をつけましょう。近寄ると「感動」が感染するかもしれませんから。
●納得型（だぁよぉねぇ～型）
無闇に頷く、そして
「そうだよねぇ～、うんうん。やっぱり、そうだよねぇ～。納得だなぁ～・・・」
って同意しています。
独り言なので、誰かに聞いてもらいたいって訳ではなさそうですが、自分自身を納得させたいのかもしれません。
もしかしたら、自分の内部にもう一人別の自分が居て、もう一人の自分に向かって、同意を求めているのかもしれません。ちょっと怖いことではありますが、自己を安定させるために必要であるならば、そっとしておいてあげましょう。
●闘魂型（北斗の拳型）
派手なリアクションを伴うこともあります。
「連続ステップ実行ぉ～！」
「１６進数２進変換～！」
「ブレークポイント全解除ぉ～！」」
のように、自分の動作をいちいち説明しながらでないと、パソコンの操作が出来ないようです。
北斗の拳の主人公も、自身の必殺技を繰り出す時、解説書が必要なくらい長い必殺技の名前を発声してましたね。きっとこの人も同じようなことを思いながら、パソコンを操作しているんでしょう。
同じ言葉を頻繁に繰り返して発声するのも、このタイプの特徴です。一部理解不能型（後述）に似ているところがあります。
「行け！行け！行け！行け！行け！行け！行け！…」
「おら！おら！おら！おら！おら！おら！おら！…」
みたいに（笑）。連続同音発声は、開発者の方がソフトウェアのデバッグをしている時に、よく聞かれます。
●理解不能型（脳内体操型）
効果音としか思えない、いや、意味が読み取れない「独り言」を言います。
「どぅいどら～」
とか、
「わっち～ぐぅ」
とか。
最初は中国語か何かを口ずさんでいるのかと思いましたが、中国人の方に発音をチェックしてもらったところ「全然違う！」と怒られてしまいました。
もしかしたら、通常の言語体系に無い言葉で、誰か（宇宙人？）に語りかけているのかもしれません。それとも冥界と交信しているのかも…。
●無言型
目は、口ほどに”モノ”を言うと思います。その目が何かを語っています。一点を見つめて、微動だにしないその横顔。恐ろしくもあり、神々しくもあります。
無言っていうことが、もしかしたら、最高に恐ろしい「語り口」なのかもしれません。
矛盾しているようですが…。