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Excelすら使いこなせないレベルでプログラミングを覚えても無意味

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Excelを使いこなせない程度の知性でプログラミングをやってもモノにはなりません。これはインフラエンジニアでも、ネットワークエンジニアでも同じです。簡単な話で、プログラミングでは複雑なデータや大量のデータを扱います。少量のデータを捌くときの基本になるExcelを使いこなせないのに、プログラミングで扱う大規模なデータや複雑なデータを捌ける道理がありません。

Excelを使いこなせていると思い込んでいるエンジニアは多いです。しかし、Excelの勉強を真面目にやるエンジニアは驚くほど少ないです。Excelどうこうは置いておいて、地味な技術を舐めてかかる人にプログラミングの資質はありません。基礎が脆いままで大きなことをやろうとして、同じ失敗を繰り返すのが関の山です。結局、実務になると一番の基礎はExcelでのデータ整理になります。これがこなせないと先に進めません。

技術に焦点を絞ると、プログラミングに必要なのは知性です。Excelを使いこなせない程度の知性では、プログラミングをやっても仕事として成り立つレベルのものは作れません。ただ誤解の無いように言っておくと、「知性が低い人はプログラミングをするな」ではありません。「プログラミングするなら知性を磨くところから始めよう」です。あと、「プログラミングやるならExcelを極めろ」でもないです。

スポーツで成果を出したければ、当然、筋力を鍛えると思います。同様に、プログラミングでプロレベルのものを作りたければ、筋力を鍛えるように知性を磨くことです。ちなみに、知性と会社での立場は比例しません。むしろ、知性が低いまま立場が上がると悲惨です。毎回プロジェクトが炎上しても原因追及ができないので、無間地獄のように同じ失敗を繰り返して苦しむことになります。

知性は自発的に動かなければ磨けません。単に会社の仕事を言われるがままに頑張っても、経験は積めますが、知性自体はそのままです。知性が低い人が最新技術を追いかけても、ロクな使い方をしません。もしくは、理解できずに技術自体を Dis るかのどちらかです。結局のところ、エンジニアとして一番大事なのは、技術の根本になる知性の高さではないでしょうか。

Comment(2)

コメント

匿名

私はWEB企業のソフトウェアエンジニア(プログラマ)としてそれなりに長い年月働いていますが、表計算ソフト(エクセルは固有名詞なのでこう表記します)は業務では殆ど触っていません。現職で使うのは座席表ぐらいのもので、事務処理でさえ表計算ソフトでは無くSaasを使うことが殆どです。


私はプログラマとして一流ではないのですが、表計算ソフトを使わない、使いこなせない事とは全く相関がないと思っています。


表計算ソフトは、プログラミングの基礎となるものではないので(あくまで周辺の作業で使うツールでしかない)、"使いこなせないレベルでプログラミングを覚えても無意味"とは全く思いません。表計算ソフトでは無く数学、ということなら大いに同意しますが。"覚えても無駄"という言い方はエンジニアとして好感は持てませんが。


また表計算ソフトのデータが少量で、プログラミングが大量で複雑、というのも適当ではないと思います。表計算ソフトで扱える上限があるのは間違い無いですが。

おたみ

こちら(https://el.jibun.atmarkit.co.jp/korezama/2019/12/korezama0015.html)のコメント欄で


「方眼紙やグラフィックソフトとしてExcelを使っている人は、使いこなせていない人にカテゴライズしています。理由は、実際にそれをやられて不便だったからです。」


の部分が少々気になりました。
「不便だったから」以外の理由の有無、他に理由があるのであればその内容をお聞かせ願えれば幸いです。

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