結婚して変わったこと(1)~気付けば毎朝ノーフレックス
「新婚は早く帰るべき?」がやけにアクセス数を集めていたのだが、皆さんそんなに興味があるのだろうか。新婚をネタに書いているだけに、もっと独身者のためになるようなことを書かなければと最近思いだしたのだ。
ということで、今回から不定期に「結婚して変わったこと」を書いていこうと思うのだ。もちろん、誰もが想像するような当たり前なことを書くつもりはない。自分でも気付かないうちに、人に言われて初めて気付いたことを書いていこうと思うのである。
■上司のある一言に衝撃■
「新婚は早く帰るべき?」でも書いたように、ここ最近NO残業デーが徹底され始めた。それだけなら単純に帰る時間が早くなるだけだろう。しかし、会社的には“早く帰るんだから、朝は早く来い”ということまでも強制し始めたのだ。
今までであれば、ちょっと朝寝坊をしてもフレックスを使えば何の問題もなかった。定時は9時だが実質的に10時まで遅刻OKという状態であった。ITエンジニアにありがちな夜型生活に優しいシステムであったのだ。それが突然、完全にフレックス禁止となり、1秒たりとも遅れることが許されなくなったのである。
上司は部下の管理で自分の成績が決まるため、部下には厳しく注意するのである。
「ぜったいにフレックスを使わず、朝は余裕を持って出勤しなさい」
やむを得ない事情がある場合を除いて、まったくフレックスが許されなくなったのだ。
念には念を入れ、上司はグループ内のメンバーへ個別に通達を出す。
「A君はフレックスの常習者だから、今後絶対にフレックスを使わないように!」
「Bさんは、朝早く来ているから今までどおりに続けてください」
「ホリくんは……。結婚してから定時に来るようになったから、このままで大丈夫だよね?」
僕はその上司の言葉に衝撃をうけた。
確かに今までは、朝起きたときに雨が降っていたらちょっと遅れて出勤したり、電車が混んでいたら何本か遅らせてみたりと、定時に出勤する意識は低かった。それでも、わりと定時に出勤していたのでまったく気にしなかったのだが……。
いつのまにか、結婚してから毎朝余裕をもって出勤するようになっていたのだ。
■ノーフレックスで皆勤賞■
思い当たる理由はある。1人暮らしならば、ギリギリまで寝て朝食を食べずにそのまま出勤していた。しかし、結婚したことにより、決まった時間に朝食が用意されていると、次第にそのリズムが習慣化されていたのだ。
結婚してからの自分の勤怠を振り返ると、見事にすべて定時に出勤していた。1日もフレックスを使っていなかったのだ。これは快挙である。
そればかりか、独身時代は、激しい二日酔いの日には、衝動的に午前休暇をとっていたのだが、それすらもなくなっていたのである。
家に人がいるというのは、ある意味落ち着かない。二日酔いで眠りほうけるということもできなくなってしまうのだ。へんなプライドからか、もしくは示しがつかないと思うのか、奥さんの手前、二日酔いで休むなんて姿を見せるわけにはいかないのだ。
奥さんにどう思われているかはさておき、夫としての威厳を保つため、二日酔いでもちゃんと出勤しなければならないという変な思いがあるのだ。
もともときちんと定時に出勤していた人には関係ないだろう。1人暮らしで、だらけた生活をしていても、結婚することで奥さんの目があり、身が引き締まるというのがある。僕はまさにそのパターンだ。
■意図せずマジメ社員へ■
結婚してマジメ社員になるというのがエンジニアライフ時事総論にあったが、いつの間にか、意識せずにマジメになっていたのだ。
図らずも上司からの評判は上々である。
「やっぱり結婚すると責任感がでて、しっかりしてくるよな」
なんて言われると、「変わってません!」と反発したくなるが、他人から見たらそうなのだろうか?
他の既婚者の方々はどうなのだろうかと、変に気になってしまうのである。
続く