バブルはマーチですりぬけた
わたしの年齢を知っている人が、たまに「バブル世代なんですね。うらやましいです」とか言ってきます。
今「バブル入社」と呼ばれている就職における超売り手市場時期というのは、大学名出すだけで簡単に内定が出るとか、内定者を囲うために海外旅行に連れ出したとか、なんかものすごい話が飛び交っていて、わたしは「ほえ~」ってつぶやきながらそんなニュースを眺めていました。
ちなみにそんなニュースをみていたのは、わたしが社会人一年目の頃で、就活時期があと一年ずれてたら、あんなおいしいことになってたのか? と考えてちょっと悔しかったです。
という話をすると「でも、バブル景気の恩恵は受けたんですよね」と畳みかけてくる方たちもいらっしゃいます。
「バブル」と呼ばれた時代にはめっちゃ派手なニュースが飛び交ってて、わたしは「ほえ~」ってつぶやきながらそんなニュースを眺めていました。
ていうか、そのニュースというかテレビを視る時間もそんなにはとれていなかったんですが。
バブル時期というのは、IT業界の受注もたくさんあったらしいんですよ。
でも、にわかに仕事が増えることはあっても、にわかに使えるプログラマが増えることはないんです。
仕事が増えるけどプログラマは増えないときたら、その先に来るのは当然デスマーチです。
というわけでバブル時期はデスマーチに巻き込まれていた記憶しかないわけです。
あの頃は本当にきつかったです。わたしの人生で一番ハードワークしていた時期です。これから先もきっとない......ていうか、20代だから耐えられたんであって、今やったら死ぬ。
そして恩恵をまったく感じられないうちにバブルははじけ、わたしが正社員として働いていた会社もゆっくりと傾いていきました(←そして潰れた)。
どうやら社長はしっかりバブルの恩恵を受けていて、その反動もくらっていたようでした。
社員たちはバブルの恩恵を受けたのかもよくわからなかったのに、崩壊の影響はしっかり受け取った、という感じです。
ですので、わたしにとってのバブル景気というのは、「どっかでお祭りやってるな~。楽しそうだな~。でも、仕事やらないといけないし......」というしろものでした。
多分、他の業界でも、いきなり増えた需要に応えるためにハードワークしていた人たちがたくさんいたんでしょうね。
バブルを知らない人たちは、みんながみんな好景気に踊ってたというイメージを持っているのかもしれませんが、踊っている人たちの裏にはひたすら働かされている人たちがいるもんなんですよ。
そんなわけなので、わたしに向かって「バブル世代なんですね。うらやましいです」とか言わないように!
人生最難デスマを思い出して泣くから!
コメント
仲澤@失業者
自分は岩戸景気(第3循環)頃にに生まれたのですが、
本物のじじいに言わせると、直前の神武景気(第2循環)の凄さに比べれば
バブル景気(1986~1991=第11循環)など屁のツッパリ程度だということでした。
ところで、最近のピークは第15循環(2009~2012)だそうです(笑い)。
いぬお
「どっかでお祭りやってるな~」と
思われたんなら「そこに行けば良いだけ」だったのかと。
残念でしたね(笑)
人にそう言われる(聞かれる)のは
逃したそのチャンスのサイズが大きいかったから
なのかと思います。
あきらめて沢山泣いても良いように
ティッシュを大量に準備しておいてください。(笑)
ひでみ
こんばんわです。ひでみです。
仲澤@失業者さん
あのバブリーな騒ぎが屁のツッパリ程度とは、神武景気とはさぞやにぎやかな時代だったんでしょうね。
ちょっとみてみたい。
いぬおさん
そういえば、「楽しそうだな~」とは思っても「参加したいな~」と思った記憶がないですね。
デスマで疲れてたからかしら。
でも、商才があるわけでもないし、プログラマとしても中途半端だった私がへたにお祭りに参加してもろくな結果にならなかったと思います。
なので、お祭りに参加しなかったことに関して後悔はまったくないんですけど、バブルでいい思いをしてうらやましい、と言われるのは心外なんですよ。
ハヤテ
はじめまして、ブログを拝見しております。
自分は氷河期世代で今福岡で派遣でプログラマ―をしています。
バブル期というと小学生高学年くらいなので、ファミコンがスーパーファミコンになった時期、という感じでしょうか。
自分も20代は毎日22,23時退社、休日出勤当たり前、という感じでしたが、今は20時半当たりで限界です。もちろん土日は休みです。
自分はC言語またはC++なので、ずっと言語は変わってないですね。
むしろコード読めて当たり前で、対象業務(制御系なのでその仕組み)を理解するのが現場のたびに苦戦してますね。
あずみ
古い話だと出てこられます。(笑)
ひでみさん同様、残業&徹夜等々、体力と気力ばかり使って、バブルの恩恵と言われるようなものは全く無かった記憶があります。
が、その当時は「仕事がない」という事がなく、営業活動(+資金繰り)が楽だったと周囲の経営者や営業さんが言っていますので、間接的には恩恵を受けていたのかな、と思います。
とはいえ、その当時現場で働いていた(働らかされていた?)者にとっては、今話題のブラック企業なんて、問題にならないくらいの労働時間だったと思い出され、時代は変わったなんて、しみじみ感じます。(でも、それなりに給与をもらっていた分マシなのかな?)
何にしても、「仕事」に対する姿勢とか考え方とか諸々、変わらないものの方が多くて、世論や〇〇世代とかに流されずに仕事ができるといいな、と思います。
取り留めないコメントになってしまいました。m(_ _)m
次回も楽しみにしてます。
ひでみ
こんばんわです。ひでみです。
ハヤテさん
若い頃はなんであんなに働けたのか、本当によくわからないです。
やっぱり回復力が違うんですかね。
言語を覚えるのも大変ですけど、業務を覚えるのも大変ですよね。
私も昔は制御系だったんですが、仕様書に見たことのない用語が大量に出てきて、それをいちいち調べるのに苦労した記憶が……。
あずみさん
やっぱりあの時期、仕事はあるけどエンジニアがいない、という状況はあちこちで発生していたんですね。
残業代は儲けられましたけど、精神的に疲弊している時にお金が入っても、ストレス解消とか言ってよくわからないところで散財してしまい、結局、何も残らなかったです。
人間、生まれる時期は選べないわけで、「バブル世代はダメだ」とかやたらdisられても本人なんともしようがないわけですよ。
いっそ社会人デビューした時点での最新ゲーム機で世代分けすればなごやかになるんじゃないですかね。
「スーファミ世代ですか。近いですね、私、ファミコン世代で」とか「来年度からはスイッチ世代になるんですね。どんな子が来るのか楽しみです」とか。うん。かなりなごむ。
ハヤテ
回答ありがとうございます。
自分は「プレステ2世代」ですね。
小学生では「ファミコン」、中学生で「スーパーファミコン」、大学で「プレステ」といったかんじですね。
ゲームは30代になってめっきりやらなくなりました。
よいこの有野がやっている「ゲームセンターCX」見ています。
匿名
自分の2年先輩まではバブルの売り手市場、
1個上から、いわゆる就職氷河期が始まった。
ベビーブーム世代でもあったので、
なんでまた求職者人口の多いときに景気悪くなるかねと思ったものだ。
当時の細川内閣は加えて、不景気に何の手も打たなかった。小池都知事はその仲間。
そして、SEになったのが、金融危機のころ。
今高橋是清といわれた宮沢大蔵大臣が民主党と妥協して法案を通し、
(今の民進党じゃ考えられない柔軟性が当時の民主党にはあった)
飢え死には逃れた次第。
そしてITバブルで仕事だけはあり、それなりにSEのスキルアップできた次第。
現在までSEを続けられてはいる。
アベノミクスはバブルの再来になりえるのか?
IT業界も採用ー求職だけは売り手市場で人が足りない。
ただ、少子化で若い人の絶対的人口が足りないのもあるので、
バブル期ほど景気がいいかは微妙ではあるが。
おーまさ
バブルの記憶はあまりないなぁ・・・
地方都市だし都会の2次3次受けの仕事ばかりだったし。
で、はじけると仕事が出てこなくなり粛正の嵐。
出張から帰ると後輩の新人がいなくなり一番下っ端に逆戻りw
さらに国からの支援を利用した長期自宅待機。
そんな記憶しかw
(自宅待機だけど遊びまくってたw)