株式会社ジーワンシステムの代表取締役。 新しいものを生み出して世の中をあっといわせたい。イノベーションってやつ起こせたらいいな。

偽装請負のススメ

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 偽装請負というのは、コの業界(古い隠語だけれどコンピュータ業界のことね)のいわゆる悪弊であったりするのですが、それぞれについて分からないというお話や勘違いしてることも多いかと思うので、ちょっと整理してみよう。

まずは言葉の意味から

 ■ 請負契約

 納品物に責任を負う契約。つまり、成果物が完成しなければ報酬はもらえない。どのように作ったかは個別に契約していない限り問われない。受注側が従業員を使う場合、発注側が指揮監督をすることはできない。

 ■ 委任契約(準委任契約)

  作業に責任を負う契約。ちゃんと作業をしていれば(善管注意義務を果たしていれば)成果物がなくても報酬がもらえる。受注側が従業員を使う場合、発注側が指揮監督をすることはできない。

 ※ ここまでを分かりやすくいうと(かなり乱暴ですが)

  • 委任や派遣は課長以下、残業がついて従順であることがよい。
  • 請負は課長以上、まじめであることは評価の対象ではなく、結果を出すかが問われる。
  • 課長以上は残業はつかない。

 ■ 派遣契約

 労働力を提供する契約。指揮監督は発注側にある。

   □ 特定派遣

   正社員(契約社員?)を派遣する。
   登録だけのスタッフを派遣することはできない。
   届出だけで派遣会社になれる。

   □ 一般派遣

   登録型の非常勤スタッフを派遣する。
   厚生労働省の認可が必要。

 ■ 出向(法律上そういう契約はない)

 他社に常駐することを指して『出向』ということもある。通常は、子会社などに長期間異動することをいう。その場合、基本的な労働契約は子会社(出向先)の方が適用されるが、退職金などは親会社の基準であったりする。

 ■ 常駐

 他社で長期間(その間、基本的に自社に戻らず)作業することをいう。

互助的な多重派遣(偽装請負)

 最近は特定派遣の届出を行っている中小SIerは非常に多い。これ自体は問題がないのです。委任契約・派遣契約で仕事を出すことも、請けることも何の問題もありません。

 何が悪弊かというと、多重派遣、偽装請負派遣、偽装委任派遣です。

 多重派遣になると、ほぼ、客先(or 大手SIer)常駐になり、必ず人月単価でやり取りされることになるので、「常駐が悪い」「人月単価が悪い」ということになりますけれど、常駐や人月単価が悪いわけではありません。

 互助的な多重派遣(偽装請負)とはどういうことかというと、好景気のときは仕事はたくさんあるけれど、どうしても人が集まらないということが多々あります。そんなとき中小企業同士で仕事や技術者を回し合いますが、同業他社に案件を紹介すると、ライバルを育てることになる。自社の社員が空いたとき、紹介した同業他社で埋まっていたらシャレになりません。

 しかし、ライバルといっても仕事を回しあって助け合う必要がある、つまり、今日は仕事を出しても明日は人を貰うことになる。お互い様ですから、お互いの商流を守っていくためには、どうしても多重構造になってしまうわけです。

 法的な問題では、最終顧客が派遣契約を望んでいた場合、多重派遣は明確な法律違反なので、間に入った会社は契約書に派遣契約と書くわけにはいきません。そのため、実質は派遣契約を行うのに、請負契約や委任契約を結んで人を派遣してしまう。

 これがコの業界の悪癖といわれる人月ビジネスです。多重派遣、偽装請負派遣、偽装委任派遣、いずれも同義語と呼べる法的な問題です。

 偽装かどうかは、どこまでの責任範囲で、誰からの指示で仕事をしているかというのが問題。微妙です(だから偽装できるのですけどね)。

 たとえば、孫請会社の社員で、大手SIerに常駐して作業しているとします。そこには自社の上司がプロジェクトにいて、その上司からの指示で仕事をしている。しかし、上司も上位の会社の名刺を持って仕事をしている。

 これは悪名高い偽装請負かと言うと、全うな請負(委任)の可能性が高いです。つまり(ペーペーの)社員の立場では分からないことも多いわけですが、変に知恵をつけて偽装でも何でもないのに、「偽装だ!」と騒いでみたり、「違法行為の犠牲になった」とか馬鹿なことを言い出す連中も少なくない。「なにがどう悪くて、どう犠牲になったのか言ってみ」って言ったら何も言えなくなるのですけどね(苦笑)。

 人月商売(ビジネス)というのは、人身売買とか、奴隷とか、なんだか悪い言葉にすりかえられて、意味を分からず批判する若い人が多いのですけれど、それ自体が必ずしも悪いことではないのです。

問題はなにか?

 最初は中小企業間の互助的な人のやり取りであっても、これが常態化すると、ずる賢い?人が出てくるもので、中間マージンを抜くことだけを目的としたブローカー的な会社が誕生する。つまり、人を右から左に紹介することばかりで技術ではなく頭数をそろえ「人月いくら」のみで技術者がやり取りされることになるわけです。このブローカーは最初っから、偽装請負派遣を前提に会社が存在、つまり、違法行為をするために存在しているとも……。

 しかし、社員の立場であれば、偽装だろうがなかろうが直接的には、納得する報酬を得ていれば大差はない。中小企業としては経営が安定するので、好景気が続いているなら社員にもメリットがあったともいえます。ただし、技術者として長期的な非常に大きな問題があります。

 問題は偽装かどうかはさておき、開発仕事を委任や派遣でやってしまうことです。会社として委任や派遣(偽装請負)に偏りすぎると、人月いくら、オーバーチャージいくらの契約になって、デスマーチになったら会社はそれだけ儲かるため、生産性を上げるモチベーションにつながらない。

 時流から「次はJava」と計画し教育することはあっても、それは生産性を上げるための教育ではなく、売れる技術者(スキルシート)にするためでしかなかったりする。社会人になりたてからプロとして生産性&品質で勝負できるはずがないので、スキルシートを作ることは間違いではないけれど、会社が「売れる技術者」を目標にしてしまっているのに、社員がそれ以上に伸びることを望むのは無茶な話です(というか望まないしね)。

 また、大手は大手でマネージャ、コンサルと呼ばれる人にした方が儲かるのと思っているので、技術をつけるモチベーションにつながらない。その結果、大手に技術力がないということになる。つまり、技術を評価する指標がないわけですから、とにかく(見せ掛けの)スペック=スキルシートで判断し頭数を集めて終わらそうとして、中小企業は需要に合わせて頭数を集めることに努力の方向が向くことになる。

 つまり、技術者の集まりであるIT系企業が、大企業から中小零細まで、技術をつけるという目標を持たないまま仕事をするという悪循環が生まれるのです。

 これがわたしの考えるコの業界の構造的な問題です。

なぜそういうビジネスに流れるか

 技術力で仕事をするならば人月いくら(単価はさておき)ではなく、成果物で勝負する請負契約であるべきなのですけれど、それは成果物の対価を受け取る契約ですから、ぶっちゃけプロジェクトが完成するまで金になりません。

 それはつまり、半年のプロジェクトなら、半年以上入金がない状態で社員の給料や事務所家賃などの経費を払い続けないといけないわけで、いわゆる、デスマーチになれば大赤字になり、最悪、納期が守れず、違約金や損害賠償を請求されることもあり得ます。

 一方で、委任契約というのは成果物を問われないので、時間(人月いくら)の契約になります。もちろん、派遣契約も同じです。

 つまり、請負契約は大変なリスクがあって、体力がないとできないので、中小企業では現実には簡単にすることはできません。中小企業が請負でやっても資金繰りがつくようになればと思うけれど、借金をするのは大変なリスクですからやりたくないでしょうし。

 いまだに銀行の担当者に「なにやってるか分からん」っていつも言われるからな~。まぁ、分かったところで弊社には 貸してくれないんですけど……、悔しいねぇ。

委任・派遣契約が悪いのか?

 では、委任契約が悪いかというとそうではない。

 成果物のない仕事、たとえば、保守作業やシステム運営などは、委任契約にならざるを得ません。開発前のコンサルティングも請負契約もありますが、開発ボリュームを決めるための作業ですから、請負ではなかなか難しい。

 派遣会社が問題かというと問題ありません。実際問題として、作業量が一定でないのですから非常勤の方は必要です。

 派遣会社は、働き方の多様化と、仕事量の増減を調節するために、派遣スタッフ、利用者の双方にメリットがあります。不景気になれば派遣社員から仕事がなくなっていくのは、その構造上仕方のない話です。正社員を希望して派遣社員になった不幸な方もいらっしゃいますが、少なくともサブプライムショック以前というほんの1、2年前まで、コの業界ならばわずかの努力で正社員になれたのですから、派遣切りに合おうと自己責任といっても過言ではないです。

 しかし、開発会社であるならば、せめて開発仕事は請負にシフトしていくべきだと考えています。前述のとおり、最初は資金繰りの問題で簡単にはできないけれど、シフトしていかないのなら会社組織を立ち上げる必要はないはずですが、派遣中心でやっているところはリスクを負ったことがないし(ぞっとするようなデスマを見てるし)、請負でするための技術が蓄積されていないから、資金があっても尻込みしてしまうようです。

 つまり、悪循環の中に入ってしまうと、なかなか抜け出せなくなります。

 技術者なら、そんな悪循環の中で飼いならされたらダメですよ。悪循環の中にいるということを認識してそれを利用しないと将来がないです。

 SQL云々言ってたときに反論してきた人たちは、悪循環の中で飼いならされた人たちだろう。たとえフリーでやってても人月いくらで適度な残業はありがたいとかね。請負でやってたら、数分の1の工数にできたら収入は逆数になりますからね。

元の濁りの田沼恋しき

 現実問題として、もう1つ別の問題があります。

 田や沼や 汚れた御世を 改めて 清らに住める 白河の水
 白河の 清きに魚の 棲みかねて 元の濁りの 田沼恋しき

 という江戸時代の狂歌があります。田沼は賄賂政治をやった老中田沼意次のことで、白河は腐敗した田沼政治を立て直そうとした田沼の次の清廉潔白な老中、白河藩主松平定信のことです。

 行き過ぎた賄賂政治にうんざりしていた江戸の庶民は、松平定信の就任に喜びましたが、程なく杓子定規な法運用に息苦しくなって、田沼意次の方がよかったと言い出すわけです。

 余談ですが、民主党が政権をとって同じことが起こるのよね。半年から1年で「元の濁りの……」って言い出すと思うのですけど、そうなったら200年前から成長がないってことやな(苦笑)。

 それはともかく、偽装請負は確かによくないことです。ってか違法ですし。しかし、一方で中小企業同士の互助的なシステムでもあったわけですが、今、食べあぐねている方たちに仕事を回してあげたいと考えても、偽装請負&コンプライアンス云々が邪魔してできないという問題になっています。

 偽装請負の問題は、多重になった商流の下位にいる方たちの権利を守るためにあったのですが、コンプライアンスを守るようになったために、商流の上位に入り込める営業力のない弱いところから、逆に首を絞めてしまう皮肉な結果になっています。不況が重なって、小さな会社やフリーランサーなどが悲惨なことになっている。

 業界として何とかしないといけないのに、大手も自分のことで手一杯ですから情けない。

 法定速度を守るより、安全な速度で走ることの方が重要なように、法律自体よりも、法律の意味するところ、つまり、「商流の下位にいる人たちの権利を守ること」が重要であるはずです。

 しかし、大手は、法的な罰則以上のマスコミなどの正義の鉄槌を恐れてできませんし、意味も分からずブラックとか言い出す僕ちゃんも多いので、もう、あきらめるしかない。日本全体で学級会状態ですな。

 受けてくれるところがあれば、弊社は偽装だろうがなんだろうが、できる技術者には仕事を回します。偽装請負が会社の主業になるのはまずいけれど人助けなら良い。実際、今は受けてくれる大手がないので、空振りですけれどね。

 まぁ、わたしなどがいくらがんばっても、協力できるのは何万人?の中の数人もないので意味がない。

 どうにかならないものかな……。

 業界を良くするならコンプライアンスじゃなくって、SQLに限らず上流が技術を磨くことなんよね。そうして、委任ではなく請負で中小企業に出していくこと。大企業が頭数ではなく、技術を求めるようになったら、下はあっという間に変わるのよ。

 当ったり前の話過ぎてバカバカしいオチだな。

 SaaSになったら?って……。それを構築・製造するのは誰でしょ?製造する人が人月で請けてたら意味ないって……。

◇    ◇    ◇    ◇

 派遣法の規制強化や、最低賃金の増額など、同じように、もっともっとひどい結果になるのは目に見えている。あらゆる業界で派遣やパートの方の数が減って、正社員はもっと過酷な残業に耐えることになり、派遣やパートの人たちは今よりも仕事がなくなり、失業者であふれることになる。

 本当に失業者を少なくしたかったら、「解雇しやすくすること」とや、正社員の権利をもっと小さくすることが一番です。

Comment(73)

コメント

Jitta

次は「談合のススメ」をお願いします(苦笑)
# 前回投稿とアドレスが違ってたら、こっちが正解。

「良い談合と悪い談合」ですか、それもないことはないのね。
でも、亀井さんはちょっと好きにはなれないけど(苦笑)

清廉潔白なら世の中が良くなると思うのは学級会から成長してない。

清濁併せ呑む度量が要りますね。

tripod

> SaaSになったら?って……。それを構築・製造するのは誰でしょ?製造する人が人月で請けてたら意味ないって……。

自社で作ればいい、というか作るべきじゃないの?
なんでそういう下請け発想になるのかが分からない。

今でも、自社で作ってたら何の問題もないでしょう。
問題を抜き出して話しているのに、あえてまったく問題のないことをなぜ持ち出さないといけないのでしょう?

フワニータ

>自社で作ればいい、というか作るべきじゃないの?

>今でも、自社で作ってたら何の問題もないでしょう。

これは、本当にそう思います。

アメリカはほとんどそうなっているらしいですが、
日本ではなぜそうならないのでしょうか。

生島さんのような方が
大企業の情報システム部門の要職についているような状況が
理想的な気がするのですが。

フワニータさん、こんばんは。

そんなに褒められても困るのですけれど、私は残念ながら大企業に必須の能力が足りないのですよ。

oumi

こんにちは。

なんかだか、今回力入ってます?(笑)


ところで、中小企業に対する開発仕事の発注で、請負以外って実際あります?
私の知る限りでは、まったく皆無なんですね。ごくたまに、「毎月生産してくれ」という企業があることはありますが、それでも請負で成果物を必ず要求します。
(もっとも、比較的緩やかな成果物を要求する請負契約ということもあります)

>大企業が頭数ではなく、技術を求めるようになったら、下はあっという間に変わるのよ。
ここはちょっと、ムムム!ってきました。

大企業は、実際、技術を求めるようになってきてますよ。それも意外と昔から。
でもね、頭数と技術それぞれを十分に満たすことは、いまだ日本の技術者のレベルではムリ。まともな人の絶対数が少ないんだもの。これは、一気にどうにかなるというよりは、徐々に解決されていくしかないんじゃないかなぁ。なんていうか、外国に押される形で。「徐々に」のスピード感がどうかって話はあるでしょうけど。


私の正直な気持ちは、大企業が悪いとかなんとか言う前に、言っている人(そうでない人)もまず、自分のテクを見直してくれ。って感じですねぇ。
もちろん、1人のだれかとか特定の人じゃなくて、技術者総体としてです。
会社が教育してくれないとかもろもろ・・・・もうこのあたりから変わってもらわないと外国に勝てないよホント。
後、コミュニケーション力とか・・・(そんなもの学生のうちに解決しろよー)

もうなんていうかね、アジャイルだとか方法論とかじゃないって、あんたらの会話力が根本的に駄目だって(><)といいたい・・・
もちろん、全員がダメとかじゃないですよ。ましてや大企業が優れているとかって事でもありませんよ。(言っておかないとなんか危ないからなぁ最近)

Jitta

返信どうも。
「良い」「悪い」というのが適切かどうかわかりませんが、私は損をしたことしかなかったので。他業種の方二名からも、「損を各社で回している」と伺いました。
今、特定派遣で働いていますが、報道されている「派遣切り」をはじめとする「派遣」って、なんか、違うんです。業種にもよるのですかねぇ...

oumiさん、おはようございます。

> ごくたまに、「毎月生産してくれ」という企業があることはありますが、
> それでも請負で成果物を必ず要求します。
> (もっとも、比較的緩やかな成果物を要求する請負契約ということもあります)

うむ~。
160-180h いくら、納品物は「xxxxx(大手SIer)向けシステム」って感じになってないかな。
本来は「xxxシステム中のyyyサブシステム」とか、「zzz機能」が納品物にならないと……。

現実にはフリーランサーや、中小企業は毎月入金がないと回らないのでそうなるのですけれど、最近は、コンプライアンスの問題で、請負でそれを認めてくれるところは非常に少ない。
偽装請負でも利用される手口ですから、結局、誰を守るため?ってことになるのね。

Jittaさん、おはようございます。

コの業界の派遣がいわゆる派遣切りと違うのは、コの業界は製造業などに派遣が解禁される前、つまり、特殊な能力を持った者しか派遣できなかった頃からできていました。

世間で言われている問題とは、「製造業などが解禁されたこと」なので、ちょっと違うのです。
本文には書かなかったけれど、実は偽装派遣が横行した背景に当初は特定派遣というのがなかったという理由もあります。
一般派遣は簡単にはなれないので……。

特殊な能力を持つ者として派遣されるわけですから、技術をもっと評価して欲しいものですね。

個人的に談合は経験ないのですけれど、談合は儲かるイメージがありますね。

oumiさん

追加です。

もちろん、大手にも技術を見てくれるところもありますよ。
なかったら、私も生きていけないから(苦笑)

にゃん太郎

生島さん、おはようございます。

 ネタが被ってるとおっしゃっていたのでちょっと楽しみにしてました。根っこの
考え方は似てるんでしょうか。立場が違うので書き方も違ってますが。

 個人的には多重派遣もやり過ぎるとあかんですが、基本的に良いのでは?と思っ
ています。違法になるから違法にならないように偽装請負をするのでしょうが、そ
の考え方がナンセンスな訳で、理屈こねて請け負いにしてもなぁ。前の会社でも
「グレー」って言ってたから認識自体はそんなものかと。

 労働者の立場だと「コンプライアンスを守れ」だの「名ばかり管理職」だの「偽
装請負」だの出て来てバッシングしますが、経営者の立場からだと会社経営と利益
確保の観点からなかなか杓子定規に出来ない部分もあり難しいと思います。特に最
近はインターネットのおかげでその類の情報がたくさんあるので、私も結構社員に
突き上げ食らいました(でも、無い袖は振れないし)

 ソフトウェア開発も昔と違い、成果を定量的に計れなくなってきているのと作業
が多岐に渡っているので人月単価になってしまうのも仕方ないと思いますが、それ
も会社や業種によって異なるので(一般的に金融システムでは人月単価は高いらし
い)スキルを磨くよりは単価の高い方に流れるだけのような気がします。

 政治的な問題もありますが、時節柄(選挙中)なのであまり書けませんが、社会
システム全体で考える事も必要な時期じゃないでしょうか。

にゃん太郎さん、おはようございます。

かぶりすぎると良くないと思ってちょっと書き直しました(苦笑)

一番、恩恵を受けている奴が、「違法行為の被害にあった」とかいうのも居ますからね。会社は無限に金を持っているとか、金は天から降ってくると思っているかのような人も多い。いい歳して学校と区別がついてないのかな~ってことも多い。

権利の前に義務があるってのは、独立してみるとよく分かると思います。

nyan

>失業者を少なくしたかったら、「解雇しやすくすること」
前にもこんなこと書いてる人がいたなぁ。
アメリカみたいになっちゃうよ。

ヴァン

こんにちは。

>コの業界の派遣がいわゆる派遣切りと違うのは、コの業界は製造業などに派遣が解禁される前、つまり、特殊な能力を持った者しか派遣できなかった頃からできていました。

なんかその頃が懐かしい。
請負という名前なんだけど、実は派遣なんだって作業してましたね。
請求は時給でしたから...
そりゃ会社から残業のノルマも出ましたよ。
今と違ってネットなんてできないから、辛かった。

自分の評価は作業時間だなんて....

その後、システムで受けるようになったので改善はされましたけど。

nyanさん、こんにちは。

まぁ、なんと言うか、解雇しやすくなったらどうなるかというと、50代以上の人から切るよね。企業側は。
50代の人を1人切ったら新人2.5人に相当します。

現実、その辺の年代の人を法的に守りすぎているから、若い人たちを雇えなくなるのね。
解雇規制をなくすときは、しばらくの間、該当の年代の人たちは苦労するだろうけれど、それをサポートするのが政治の責任でしょう。
老人を守って若者にしわ寄せを持って行くから世の中に絶望感しかないのです。

世界一の解雇規制のために、若者に仕事が行かないのです。

ヴァンさん、こんにちは。

> そりゃ会社から残業のノルマも出ましたよ。

そんなことあったんですか……。
ステップいくらのときは、へたくそに書いてくれという依頼もあったりしましたけど……。

上が技術を評価できるようにならないといけないですね。

ビガー

ビガーです。

いやいや、私の現状の活動の参考になりました。
中小さんの実態を知らない、僕ちゃんなもので、今とてもいい勉強をさせてもらっています。ただ、中小さんだからこそ、請負ではなく、委任(完成品自体に価値があるわけではなく、利益にどう貢献できるか)であるべきだと感じています。そのあたりは、私のコラムで今後。

>不況が重なって、小さな会社やフリーランサーなどが悲惨なことになっている。
おっしゃる通り、絶対数の仕事の減り方はハンパないです。けど、お客様が求められるスキルが上がっている(ローカルな製品知識を求められるお客様はコノ限りではないですが)ので、委託(委任や派遣)に限るとは逆に質のいい案件が多くなっているように感じます。フリーである私にとっては、無駄な面談依頼が減って嬉しいくらいです(ちょっと強がりすぎ?(苦笑))。

余談ですが、力のある大手さんは、自社に技術的なノウハウを蓄積されていることが多いように感じます。そのため、委託でないと技術が流出してしまうので請負でなくしているケースもありました。こういう企業でないと、今後はドンドン厳しくなるでしょうね。

インドリ

生島さんのご意見はよく分かったのですが、それでは残念ながら解決になっていないと思います。
上流が技術力を持つというのは当然の話しですが、ご自身も既に書かれていますが、その元をただせば技術力UPするモチベーションがないor技術力を上げないほうが儲かるという原因があります。
その原因の【一因】は人月単価です。
それを温存しておいて改革は不可能だと思います。
法を守らない人は必ず存在しますので、良心に任せるという方法は通用しないと思います。
もしちゃんとした良心がこの業界にあるのであれば、今の問題は元々発生しておりません。
人間の良心だけを信じて待つのではなく、セキュリティエンジニアリング的に犯罪者がいる事を初めから想定して、それに対処する方法を考えていかねばなりません。
インセンティブコントロールがなっていない(違法行為をするほど儲かる業界構造)ので、それを何とかする事から始めないとならないでしょう。
あと、解雇しやすくすることは一理ありますが、今のままで解雇する権利を与えれば、労働者の権利が一切無視され悪用されるだけだと思います。
ちょっと考察が足りないのではないでしょうか?
問題点は山の様にありますが、一度この業界を潰すぐらいのインパクトのある事をしないともうこの業界は駄目だと思います。

メソポタミア文明

この業界は値段がつけにくい物が多いですからね。
たとえばちょっとした中小の販売管理作成や修正なんかだと人月単価じゃないと計算できないとこもありますし(この場合はカスタムみたいなものなので人月でも妥当な気がしますが)、従量課金みたいなもの(携帯の有料サイトやサービス)を作るときは製品の売上の%でお金が入るのですが(サービスでお金が入るこれが理想像?)と今思い浮かべるだけでこの2つがあると思います。
たしかに成果主義はできる人が儲けることができるのでいいと思いますが,これはやはり日本人には合わないのでしょう。
理想と現実どこで折り合いつけるのかがやはり難しいのでしょうね。

kuma

こんにちは


読み応えありました。
人月を問題でなく現象として捉え、何が問題なのかを考察している点が素晴らしかったです。


>会社が「売れる技術者」を目標にしてしまっている
これは、仕方ないとこもあると思います。
結局、「商売」なので売れる(需要)「商品(技術者)」を作りたがります。
行き着く先は、レッドオーシャンorz
なので、マーケットを発掘できる仕事が私もできるようにならなけ
ればと思っています。

そこに、不満を感じた人は転職したり独立したりされています。


>中間マージンを抜くことだけを目的としたブローカー的な会社が誕生する。
業界の多重構造が作った副産物ですね。技術者など一人もおらず、責任も
皆無の会社もありますので、私が一番嫌いなタイプの会社です。


>SQLに限らず上流が技術を磨くことなんよね。
そうですね。上流・下流を問わずに、エンジニア一人一人が自分のでき
ることを精一杯やって磨いていくことが、大切だと思います。自分で言
いながら下流って何かわかりませんが(笑)、
スキルを磨く→承認?→モチベーションアップ!→スキル..
ような循環サイクルを仕組み化できたらいいなあと思います。


ただ、インドリさんが書かれていますが、上流が技術を磨くことだけで、
処方箋になるのかは判断がつきかねます。

何しても、こういう考えを披露して頂き、皆様のコメントを拝見すると
すごく参考になります。 ありがとうございます。

ヴァン

>この業界は値段がつけにくい物が多いですからね。

全くその通りですね。

電化製品などの場合、材料費にソフトウェアは含まれていません。
ですから、ソフトウェアの価値が判らず、値段の付けようがありません。
なので時間工数が基になってしまうのも仕方が無いと思ってます。

生島 勘富さま

田沼意次ですかー。そういう状態だったんだ、ということが分かっただけでも、このページを見た収穫です。

派遣の面接で、間に6社かんでいる時は、さすがに勤労者として引きましたが、それが嫌なら社長になれというわけですね(笑)。なんちゃって。

良い情報をありがとうございます。

ビガーさん、どうも。

> 委任(完成品自体に価値があるわけではなく、利益にどう貢献できるか)

というのは成功報酬でしょうか。
コンサルとかではそういうこともやりますね。

コンサル → 開発 → 運用・保守

と流れる中で、コンサルや運用・保守は、本文で書いているとおり委任ですべきだと思いますよ。
うちなんて、コンサルは営業と考えてタダのことが多いけどね(苦笑)

開発は、要件どおりのものを作るのが仕事ですから、請負であるべきと考えています。
そのとき、コンサルが漏らした提案を入れるのももちろんですけどね。

メソポタミア文明さん、こんにちは。

  コンサル → 開発 → 運用・保守

コンサルにあたるところとか、運用・保守にあたるところは人月仕事になるわけです。
コンサルは請負で請けるときもある、やったことはないけど公共系はコンサルも請負になったような気がする。違ったかな?

タダでさえ長ったらしい文章しか書けない。
文章力がないのではしょって一般的な開発について書いているのですけれど、弊社は売上の数%でECサイトの運用もやっています。

しかし、業務系システムではなかなかそういう従量課金は難しい。SaaSでできる業務というのは定型の限られた業務になるか、新しく開拓するかですね。
既存の分野でSaaSでいけるなら、カスタマイズ不要のパッケージがあるはずですから、既存の分野で「これからはSaaSだ」ってのは、私は眉唾で見ています。

開拓の方には興味があるのですけどね。

開拓するにはアイデアと先行投資が必要で、結局は資本力が要るのです。
今は食べるので精一杯。
ちょっと悶々としています。

関心深い所ですね

kumaさん、こんにちは。

> 上流が技術を磨くことだけで、
> 処方箋になるのかは判断がつきかねます。

実はならないのよね。
私が考えるぐらい磨かれてしまうと、大手のプロパーだけで終わってしまう。
それぐらい効率悪いと私は思っています。

そこまでできるようになるわけなく、何かひとつで解決するわけもないですね。

メソポタミア文明

>既存の分野でSaaSでいけるなら、カスタマイズ不要のパッケージがあるはずですか>ら、既存の分野で「これからはSaaSだ」ってのは、私は眉唾で見ています。
私もそう思います。
お客様に合わせて業務システムはカスタマイズする必要がありますし・・・
追加する機能で値段が決めれるなら本当に眉唾ですよね。

ところでいまさらなんですが・・・
最初の1文に挨拶がありませんでした。申し訳ありません。

ヴァンさん、どうも。

値段をつけるために、コンサルが、RFP作ったり、要件定義する工程がある。

その後の開発は、相見積によって、適正価格に落ち着いてしかるべきなんですけどね。

田所 稲造 さん、こんにちは。

6社も噛むときは、何社かブローカで何社かは義理と人情です。
利益ゼロでペーパー通してもいいのですけれど、数十万は動いて銀行手数料などなどもかかるので、最低でも数千円は間を抜かないと税務署が黙ってないのです。

税務署が黙ってないって会社やらないと、なかなか分からない感覚ですよ。

ビガーさん、どうも。

> 余談ですが、力のある大手さんは、自社に技術的なノウハウを蓄積されていることが
> 多いように感じます。そのため、委託でないと技術が流出してしまうので請負でなく
> しているケースもありました。こういう企業でないと、今後はドンドン厳しくなる
> でしょうね。

委任で受ける方の技術はほとんど要らないレベル、つまり、作業者でよいレベルまで標準か出来ているわけで、方向として正しいのですけどね、そうおっしゃるのを拝見したことがありますが……。

納得できたことはないです。
それから数年たっているので、いいのが出来ているのかもしれませんがね。

guuguu

生島さん
こんばんは。

偽造請負暦21年 Coboler guuguu です。

今回は大盛況でとても読み応えありました。(コメント込み)

しかし、生島さんの文章は面白いです。
(そこらの書店で売っているコラムより断然)
本を出したほうが良いのでは・・・ と思ったのですが、
みなさんとのクロストークも面白く、この辺は本では無理なので
私的には、やはりこのコラム連絡を希望します。(汗)

また、
@IT別ページで生島さんのお顔を拝見しましたが、
文面の印象より温和な感じでしたね。
ついでに言いますと、
民主党の長妻さんに似てますね。(笑)

最後にこのコラムを読んで・・・・
偽装請負じゃないと仕事がないので今後も継続します。
ですが、技術のブラッシュアップは今後も実施 みたいなゆるい感じで生きていこうと思ってます。

ごう

生島さん、はじめまして。
私も(偽装請負ではありませんが)5年ほど他社で勤務しております。
いわゆる、「単価ナンボ」で他社に売られている状態です。

私の職場も、上司(派遣営業担当)が、私たち常駐メインで働いているメンバーに対して「なるべく残業や休日出勤をするように」と指示しています。
現在の職場や仕事内容にはあまり不満はありません。
しかし、「仕事にかけた時間数のみ」で評価されてしまう勤務評価に対しては大きな不満を持っています。
コラムを読んで感じましたが、上司や自社では、常駐社員によって安定した売り上げが得られるから、今の常駐先から切られでもしない限り、スキル評価や成果物評価は何もしないのだろうな・・・とさえ感じます。
(給料を上げろ!とまでは言いませんが、社内開発を担当しているメンバ並みにスキル評価の機会を設けてほしいなとはいつも思います。仕事の質でなくどうしても仕事の量のみで評価をつけられているようなので)

上司はいつも「100年に一度の大不況だから」というセリフをまるで免罪符のようにして積極的に仕事を取ってきません。こんな時期に新規開拓できない/しようとしないのなら、営業の意味がないのでは?と勤務態度を疑いたくなってしまいます。
#愚痴ですみません。

ですから、成果を上げられない高齢社員を切りやすくすること、そのぶん(それ以上かな)伸びしろのありそうな若手が職につきやすくする仕組みが当たり前のようにできればいいのに、と感じてしまいました。

guuguuさん、こんばんは。

そんなに褒められても何も出ませんけどね。

見た目は温和に見えるらしく、東京で生活したことはないのですが、中国に赴任していたり、ホテルでウェーターをしていたりしたので、標準語で普通に話せます。

しかし、中河内で生まれ育ったナニワのオヤジですから、素を出すと他所の地域の方はとっても怖いらしいです。ヤの人と区別がつかないらしい。

コラムでは怖い方のキャラでいこうとしています(笑)

ビガー

ビガーです。こんばんは。

>コンサル → 開発 → 運用・保守

私の活動サイクルは、道半ばですが、

コンサル(問題整理、定量的効果の提示) → 開発(プロト的にサクッと) → コンサル(定量的効果の検証) → 開発(性能面など加味してじっくり実装) → 運用

みたいな中間成果物を納めるようなイメージで、各工程で料金をもらえるようなモデルです。コンサルの部分でお客様が気がついていないことを含めて提示できるようにするため、いけそうな感じです。また、プロトレベルでも業務的に「使える」レベルにするつもりなのでいけそうかと。

夢物語で終わるかは。。私のスキル次第かな。(その他の要素を言い訳にしたくない)

>つまり、作業者でよいレベルまで標準か出来ているわけで、方向として正しいのですけどね、そうおっしゃるのを拝見したことがありますが……。

実際には、システムアーキテクチャやドキュメント類もブラッシュアップされていかないと使いモノにならなくなると思います。そういう意味で社員にアーキテクト的な人材がいる企業が強いわけです。まぁ、私もソノトキしか見ていないから今はどうなっているかはわかりません(優秀な人材がいなくなっている可能性もある)。私も結局は、ヒトだと思っています。

ごうさん、どうも。

> 私たち常駐メインで働いているメンバーに対して「なるべく残業や休日出勤を
> するように」と指示しています。

あまり褒められた指示じゃないと思いますけれど、常駐じゃないメンバーを支えてらっしゃるわけですね。
であれば、常駐じゃない(社内)メンバー以上に評価をしてもらえるか、どうかが問題ですね。

問題を感じながら、できることはあると思うのですよ。

状況はわかりませんが、そういう職場は同じ立場の人は一社ではないと思います。
私が営業ならば、残業を増やすよりシェアをあげる方法を一緒に考えようとするのですけれど……。(5人で常駐していれば6人にすることを目指すわけです)

一時、残業が減っても、将来的には増えた人員も残業するはずですからね。
成功しなくても、そういう提案を上司にしてみることです。
上司の対応で上司の度量がわかります。

まぁ、いろんな考え方もあるし、状況も違うからなんとも言えないけれど、ごうさんのメンバーと一緒にシェア拡大の方法を考えるのは結構楽しいですよ。

ビガーさん、どうも。


http://el.jibun.atmarkit.co.jp/g1sys/2009/01/post-037e.html

で書いていることが

> コンサル(問題整理、定量的効果の提示) → 開発(プロト的にサクッと)
> → コンサル(定量的効果の検証) → 開発(性能面など加味してじっくり実装) → 運用

なんですよ。
最初の開発がダミーのストアドプロシージャで、あとが内部設計になるわけです。
ダミーのストアドプロシージャは、画面など(Javaとか.Netとか)とすでにマッピングは済んでいて、表面的なプログラムは終わっているイメージです。

で、前半はユーザー(システム部門)がしてもいいのになと思っています。
そうなると、コの業界の人は、本当に本物しか喰えなくなるけどね。

そこまではならないと……。

ビガー

ビガーです。

なるほど、人気の記事の趣旨と似た内容とは見過ごしていました。
このあたりを掘り下げると人気のコラムになるかもですね(笑)
けど、私は余計なことは、発言したくないタイプなので面白みが欠けてムリかな。。

本当にお客様のことを考えるなら最適なアプローチだと私も真剣に思います。
それには、さまざまな壁が待ち受けていると感じています。フリーには信用力がないことが一番キツイ。何度も誠意をもって説明したり、地方の同業者さんと手を組んでみたりして、先入観の除去が難関です。

委託なんかでデスマなプロジェクトやるより、全然きついですわ。

ビガーさん、おはようございます。

私も相当前から言ってて、1人でするような案件(大手の売り出し価格は2000万ぐらいでしたが)では何度かできています。
ただ、2,3人になったととたんに、いくら説明しても足引っ張られてボロボロになっていきました。

で、今は理解のある大手で、数億の案件で(部分採用で)走ってます。
半分の納期・予算を個人的な目標にしています。

インドリ

私は生島さんに期待しているから意見を待っていたのに・・・
ちょっとがっかりです・・・
まぁ、私自身がコラムニストになる手もありますが、どう考えても生島社長の方が私よりも経営や会計の知識が多く、技術者が真面目に学習出来るような環境になるインセンティブコントロールを書いてもらえると思って書きました。
何か経営者サイドのアイデアを書い欲しいです。
このコラムは導入部としては秀逸なのですが、もっと深いところまで読みたいです。
是非、経営者としての本領を発揮していただきたいです。


ちなみに、技術者サイドの解決策はにゃん太郎さんの意見が今のところ最高です。
技術者は全員フリーになって、自分が経営者として活動すれば、このような状況も変わるでしょう。
これぐらいの事をしなければこの業界は立ち直れません。

ヴァン

インドリさん

>まぁ、私自身がコラムニストになる手もありますが

それが良いと思います。
生島さんや他の人と被る様なコラムにはならないと思うので大勢の人が期待していると思います。

Jitta

談合の経験はありませんか。これは失礼しました。私は1998年くらいの、HやTやMが下水道工事の談合で営業停止になったとき、ちょうど下水道関係の仕事をしていました(苦笑)確か、部長クラスの人の首が飛んだのですが、「人身御供だよね、かわいそうだよね」と私語いていました。
 少なくとも、私がいた部署は、儲かってませんでしたね。お客様から出てくる10ページほどの「購入仕様書」には、こうしたいということしか書いていません。それが、営業から開発に回ってきます。開発は、営業に聞いても「わからない」としか返ってこないので、思いっきり想像しながら、色々条件を付け、見積もりを返します。営業は条件を取っ払って、お客様に回答します。すると、お客様からは「その他、システムに必要な一切を含む」という一文と共に、受注を受けることになります。そこからの面倒は、営業は見てくれなかったね~(泣)この後、詳細を詰めるために聞き取りを行うのですが、どんどん仕様が膨らむ(号泣)最終的には、30ページほどの仕様書が4~5部出来ました。
 “物”が絡むと、おいしいみたいです。上の経験も、営業としては“物”が受注できる足がかりを付けたかったみたいです。でも、私が聞いた「他業種」の人は、“物”を納めているのですけどね。

 “上流”がどのような人を指すか、ですかね。私は、受注の流れでの“上流”にいる「営業」に、技術を知って欲しいですね。完全請負の当時も、特定派遣の今でも、痛感します。なんで、売る物を知らずに売り込むことが出来るのか、本当に不思議です。そうか。人月商売なら、頭数を数えられれば売り込みが出来るのかorz
 「発注元の会社」と思わないのは、一次請けと等しい位置で仕事をしていたからでしょう。

余談:民主党が政権交代とかいっていますが、1994年に、一度政権は交代しているのです。その時、何も変わらなかった。挙げ句の果てに「自(由民主党)社(会党)連合」などというふざけたことをやった。今度も、「元の濁り...」どころか、「で、何が変わったんだっけ?」に一票。小沢さんも鳩山さんも、自民党出身ですからね。

Jittaさん、どうも。

それは談合ではなく、ただのダンピングじゃないのでしょうか。
クビが飛んだのなら談合かもしれませんが。

談合が儲からないのではなく、公共が儲からないのかな。
コロコロ仕様が変わるに決まっているのに公共はウォータフォールを選びますね。私はそれが怖い。アジャイル+ウォータフォールにしないと無理だわ。

ウォータフォールは資料をたくさん作るので仕様書作っているうちに「ちゃんとやっている風」に見えるのね。やってる方も、がんばっている自分に満足してきたりするのが、デスマの第一歩かと。

> 私は、受注の流れでの“上流”にいる「営業」に、技術を知って欲しいですね。

最初の頃、「営業にも!」って言ってたのですけど、あきらめた(苦笑)
せめてコンサルを名乗るならにしています。


余談。
細川政権については……。
左寄りのリベラルな人たちが「お殿様」って喜んだんですからね。世襲かよ。
ペンで記者を指すな(笑)

村山政権については、思い出したくもない。「さきがけ」は忘却のかなたに。

今度の民主党政権も、対官僚には悪いとは言いにくいけれどね。
麻生政権のときに、厚生労働大臣に長妻さんを起用(by 三宅 久之氏)するサプライズをやって欲しかった。
マスコミは困ったと思うよ。どう突っ込んでいいかわからなくなるからね。そしたら、こんなことにはなってないと思うのですけど。

インドリさん、ヴァンさん、どうも。

編集部に相談してみましたが、大歓迎だそうですよ。

期待されているのですから、がんばって欲しいものです。

ビガー

生島さん、どうもです。

チームでどうなるかは、ヒトのスキルと分担具合で調整つきそうなので問題ないだろうと踏んでいました。(自分と同じくらいのスキルのヒトしかいないので)

どこまでで「できた」とするかは、フェーズ毎に振り返りしていければな~と。(その余裕を持つのが結構むずい)

参考になる意見ありがとうございました。

インドリ

>編集部に相談してみましたが、大歓迎だそうですよ。

本当ですか?
興味はありますが、私は9月中ぎっしり予定が詰まっていますので無理っぽいです。
ですので、「熱い読者」に徹する事にします。
熱い読者が居ないとコラム盛り上がりませんよね。

インドリさん

編集部の負担で、

・コラムニスト用の名刺風カード
・名刺サイズで、エンジニアライフのロゴ、皆さまのペンネームやコラム名、URLが入る

って予算がおりたらしい。
8月21日(金)までに、ってことだったんだけど、急げば間に合うかなと思ったんですけどね、残念ですね。

ビガー

こんばんは、たびたびですいません。

フリーの立場での委託契約に関する記事でリンク張らせてもらいました。
その内公開されます。

ビガーさん、おはようございます。

それはありがとうございます。

私のところは現実的には、コンサル部分は営業として無料で、基本設計以降をすべて請負で請けています。
コンサル部分を委任で請けれたらベストですけれどね。

編集部の岑(みね)です。
ちょっとコラム本筋と関係ない書き込みで恐縮ですが……

> インドリさん
いつもエンジニアライフで熱いコメント、ありがとうございます。

生島さんもおっしゃっているように、編集部としましては、
コラムニストとしてご参加いただくことに関しては大歓迎です。
直近はお忙しいとのことですが、お時間空きましたら、
ぜひご参加いただければと思います。

もちろん、こちらにコメントを投稿して頂いている皆さんも、
ぜひコラムニストとしてもご参加をご検討ください。
皆さんのご参加をお待ちしております!

インドリ

インドリです。

>生島さんもおっしゃっているように、編集部としましては、
>コラムニストとしてご参加いただくことに関しては大歓迎です。
>直近はお忙しいとのことですが、お時間空きましたら、
>ぜひご参加いただければと思います。

編集部の方からこのようなお言葉を頂くと大変嬉しいです。
もしかしたら、将来コラムニストに応募するかもしれません。
その時はどうぞよろしくお願いいたします。

Jitta

> ダンピング
あ、そっちかもorz
システム開発と、施設で営業部が分かれていたわけではなく、「公共事業」というくくりだったので、案件によって色々というのが正解な気がしてきました。

インドリさん、どうも。

私も期待しています。
他にも期待している人は多いと思いますよ。

Jittaさん、どうも。

公共の仕事をしていると信用がつくとか、随意契約になるために捨て案件ってのはあるでしょうね。弊社でも懇意にしていた大手の部長が異動すると、しんどくなったりすることはありますから、公共とか関係ないです。

入札って、まじめにやったら、ものすごくコストが掛かるのです。
だから、ある程度の実績を積めば随意契約になるのは、実は正しいのです。


最大の入札って選挙ですけれど、大阪知事選とか、横浜市長選で数十億も掛かるのですから、国政選挙なら、何百億って掛かりますからね。
ちなみに、国会を1日開催するのに約2億円掛かります。

反対だからって、審議拒否とか、牛歩とかふざけたことをやることを、もっと厳しく追求すべきなのですけれど……。

国会で、たかだか10億ぐらいの無駄遣いを指摘するのに、何十億とか使っていることも結構あるのです。
なんだかな~。

私はそういう無駄遣いというか、学級会を見ると、よくキレる(苦笑)

インドリさん

> 編集部の方からこのようなお言葉を頂くと大変嬉しいです。
> もしかしたら、将来コラムニストに応募するかもしれません。
> その時はどうぞよろしくお願いいたします。

今やらないといつまでもやれないままになりますよ。 ソースは私。
Blog を書く時間があるならコラムのひとつは書けるはずです。
がんばってください。期待しています。

dara

結局、コの業界は製造業(ブルーカラー)と同じで時給ビジネスなんだから文句は言えないよ。働いた分だけ給料が出る。これで十分。工場労働者が製品開発をしたい、クリエイティブな仕事がしたい、売上に応じて給料を上げてほしいといってもそんなものそもそもそういうキャリアじゃないから無理。そんなブルーカラーを派遣している人材派遣であるSIerがこの現実(リアリティー)から逃げてインテリぶってるのが問題でしょ。変なプライドが社員を勘違いさせてるんだと思います。(30代SI企業勤務)

daraさん、こんばんは。

> 働いた分だけ給料が出る。これで十分。

十分な人はそれでよいのですけれど、早晩、中国やインドの技術者にとって代わられてしまいます。次を考えておかないといけませんね。

インテリぶるのは問題ですね、やたらカタカナを使う薄っぺらな奴とか……。

てんるう

いや、労災とか失業保険とかの問題を全く無視して良い悪いを論じられてもなぁ・・・・・・

てんるうさん、おはようございます。

というのはフリーの方なんでしょうかね?
IT業界においては当たらないでしょうね。

フリーの方って、労災とか失業保険を引かれるのを嫌がるので、自己責任でしかないですよ。

てんるう

おはようございます。

え~、話の前提条件がズレているようなのでおさらいです。
今回の話題は「偽装請負」なので、労災とか失業保険の問題を無視して「偽装請負」について論じるのは一面的すぎる、という意味で前回の書き込みをしました。

それについてのレスで「自己責任」という回答がありましたが、自己責任が要求されるのは「偽装ではない請負(まっとうな請負契約)」の場合です。

請負の場合
・作業者の労働時間の管理を請負受注側が行っている
・作業の指示を請負受注側が行っている

というのが要件となりますので、その場合は作業者に発生した問題(労災上の問題や解雇などの問題)は請負受注者の責任になります。
フリー(個人事業主など)の場合はそれこそ「自己責任」になります。

これが偽装請負の場合だと
・作業者の労働時間の管理を請負発注者側が行っている
・作業の指示を請負発注者側が行っている

という事ですので、本来発注者側が作業者に対して負うべき管理者責任を受注者側に転嫁している事になります。

IT関係の場合、労災なんてまず無いんじゃないか、と思われているようにも見受けられますが(「IT業界においては当たらないでしょうね」発言から)、過労死も労災対象ですし、ソフト開発でも新規発売(予定)のサーバと同時発売(や装置添付)されるソフトの場合、α機、β機、シルバー機などの試作機を使って開発を行う事になりますので、作業現場での事故や怪我は発生する危険性が高いです。

とまぁ、偽装請負の是非を問う場合、生産性だけでなく労働安全衛生法なんかの観点からも見る必要があると思いますが、私的には法律云々の問題よりも、人を使う立場の人間の責任感の無さの方が問題な気がします。

ちなみに、私は4年程、偽装請負(実体は二重派遣)で働いてましたが、正社員採用もされないようなので、転職して今は(ITインフラ系の)正社員やってます。

てんるうさん、こんばんは。

あるのですかね。
余りにレアなケースを言っても仕方がないし、小さなことを気にして大局を見失ったら、何の意味もないですよ。

てんるう

労働基準法を守るというのが小さな事とは思えません。
法律を破って偽装請負をすることが大局とも思えません。

レアだから守らなくて良い、と言うもんじゃ無いでしょうに・・・・・・

主旨が伝わらないのは残念です……。

僕ちゃん

この記事、いろいろ言いたいことはあるけれど。。

社長!私の立場は「悪い偽装派遣」と思いますか?
なんか、色々アホらしくて、、悩んでいます。
どう見えるか、教えてください。(理由も)

以下、私の立場を説明します。

「私」は、D社の社員。ある開発プロジェクトに、E社の技術者と二人、常駐で参加中(4年目)

開発プロジェクト)
お客さん-A社(全体を完成請負)-B社(一部をA社から完成請負、PM以外はC社へ丸投げ)-C社(B社の100%子会社、PL)-D社(私の会社、一人で常駐、管理職で無い、長期出張(というか、転勤))-E社(D社の協力会社から1名参加:プログラムとかは、ほぼ全部この人、対外的な打ち合わせやシステム設計は行わない、行わせない。モチベ保てなくて、しょっちゅう交代)

なんじゃこりゃって感じですが、飯食べていくのに仕方なくて(昔は、地方でA社みたいな立場だった。。)。。
でも近頃、自社の管理職たちのアホアホで横柄な振る舞いに堪えられなく、、
近々「偽装だ!!」とか大騒ぎする「僕ちゃん」になりそうな予感が。。。

僕ちゃんさん、おはようございます。

D社は微妙でしょうね(毎月、作業実績報告書のほかに納品物なんちゃらを作ってなかったら委任でしょう)。
E社は偽装請負の可能性が高い。

騒ぎ立ててもよいのですけれど自分に利益になることは何もないと思いますよ。
改善案を出さなければ文句を言っただけで終わる。

アホアホ管理職にも守るべき家族というものがありますから、腹をくくって「変えてやる」という改善案を出さないと、潰されますよ。

辞めるか、前向きにいくかです。

もともと、地方でA社の立場なら、それなりのポテンシャルを持った会社でしょう。あなたがいるのは、A・B社か、お客さまに常駐でしょう。

そういう状況であなたがすべきことは、A・B・C社、お客さまに取り入って、自社でできる案件を掘り起こすことです。
「こんな案件がある」と営業に丸投げするのではなく、提案書レベルまで作って営業に渡して、さらに一緒に戦略を練る。
案件の規模がデカければアホアホ上司や営業をすっ飛ばして、社長に直メールを打ってもいい。

暴れるのも前向きの方が面白いですよ。

毘政

いつも、参考にさせて頂いております。

今回の解説は、勉強になりました。
ありがとうございます。

日本という国は、いったいどんな国にしようとしているのでしょうか?
もう、わからなくなってきました。
自由だ、自己責任だと言ったり、コンプライアンスとか突然言い出したり。

最近、「毘政さん、リファクタリングって知ってますぅ?」
って、聞かれました。
知らないから調べてみたら、例えば関数などの機能を守りながら、メンテや効率よくなるように、見ないしていく。その条件として、テストの時間を取る。
みたいな感じでした。

うー、良くわからないけど、「リファクタリング」と定義しなくても、そんなようなことは、良くやっていたんですがね。
テスト工数(金と納期)をさけないから、やらなかった場合が多いだけで。

物を作っている人は、どうしてシビアに見られて、単価も安いのでしょうか?

日本には、神様みたいなエンジニア以外は、いなくなるべき何でしょうか?
天上界に入れなかった人達は、煉獄で、飢えと寒さを、自分の無能さを、死ぬまで罰として受けるべきですよね。

インドノ人が、「日本はつまらない。」と、ポロッとこぼしていました。
何だろうなぁ?

毘政

誤字脱字がひどい。
すいません。
orz

極悪人

申し訳ないのだが、肝心なことが抜けている気がするが

>少なくともサブプライムショック以前というほんの1、2年前まで、
>コの業界ならばわずかの努力で正社員になれたのですから、
>派遣切りに合おうと自己責任といっても過言ではないです。

というか実際には特定派遣の正社員でも切られているのが
現実じゃないのかな? 確かに個人事業主や派遣・契約社員と
比較して法的には身分が保証されている(ふうに見える)が、
案件がなくなって自宅待機や社内待機が数ヶ月以上続けば
会社としてはクビを切らざるを得ないと思うんだけどね

特に商流を介してでしか案件が取れない特派の正社員は
地位的には個人事業主や派遣と代わり映えがしない訳だし
放り出されるのが遅いか早いかだけの違いだけしかないけどね

毘政さん、こんにちは。

コンプライアンスって、法律を守ることが目的化しているのが怖いですね。
「商流の下位を守る」って本来の目的と結果は逆になっている。

解雇規制も、派遣規制も、守るべき人をもっと苦しめる同じ結果になっちゃいますね。

極悪人さん、こんにちは。

これを書いた半年前までは、何とか正社員は守られていましたけど、最近は切られた正社員も居るかも知れませんね。

suganoo

コの業界の構造・・・ってのがほんとそうですよね。
そこで生活してるので技術力などあがっていかないことに不安があります。
それでも日々なんとかいろいろ勉強してますが、業界体質自体が変わってくれることを願います。

通りすがり

10年近く前の記事に怒ってもしょうがない話なのだが。。。
「何いってんだ、このバカ」、こんな考えでよくMSと付き合ってられるよ。。と言いたい。
「解雇しやすくすること」ではなく「嫌になったらすぐに転職できるような業界であること」が大事じゃないのかね。
上流、下流なんて日本的なSIer構造をぶっ壊さなきゃいけないのに、2009年の大変な時期に、旧態構造をちょちょっといじって改善なんてバカなことを言っていることが、この記事を書いた経営者さんに、「おまえ、ホントに経営者かよ」って言いたい。

弱い会社は淘汰されるべきなんだが、日本の社会構造、ファイナンスのやり方が、それを難しくさせていることを、今どう思っているのか、400字程度で述べてもらいたい。

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