SEの計算法と丸め処理
小ネタで、分かっている人にとっては当たり前すぎる話です。
数値のカンマは
- K(キロ): 1,000(千)
- M(メガ): 1,000,000(百万)
- G(ギガ): 1,000,000,000(十億)
- T(テラ): 1,000,000,000,000(一兆)
で打たれていることはご存知だと思います。
ここから、
- K × K = M
- M × K = G
- G × K = T
- M × M = T
ですから、例えば、レコード長512バイトで、100万件なら容量は?
0.5K × 1M = 0.5G or 500M
というのは、SEの一般的な計算方法だと思います。
また、数値を書くときは必ずカンマを打つようにしましょう。百万を打つときは「一○○○○○○」と入力してからカンマを打つのではなく、「一カンマ○○○カンマ○○○」と入力する癖をつけましょう(手書きのときも)。
今まで数字を書いてからカンマを打っていた人は、これを普段から心がけるだけで数字に強くなります。逆に、カンマを打つとエラーになる××××銀行のWebシステムはものすごく不安になります。実際には不安になるほどの桁を使うことはないのですけど……(苦笑)。
一般人は逆に考えるのかもしれないけれど、どちらも通るように作るべきじゃないのか?
Webシステムで住所に半角ブランク(わたしは常に半角モード)が混じったぐらいで「全角で入力してください」ってエラーメッセージ出すのも、「ナンボほどセンスないねん」って思うな。
漢字で入力してしまって「半角で入力してください」はまだ分かるけれど、Webで半角もね……。それはともかく、「変換できるやろ」って思いません? 自動で変換してから、それでも全角文字が残ったときにエラーを出せばよろしい。
こういうのを見ると、「これ作ったSEは小一時間、問い詰めたるから出て来い!」って、ちょいちょいキレそうになる。弊社のシステムでもちょいちょい見るので……orz
話は変わって、決算書や会計関連の帳票は通常、百万か千の単位で表示することが多いと思います。
例えば、エクセルに出力するとします。
書式を変える方法と、割り算して出す方法と、丸めて合計する方法があります。
ちなみに書式は
#,##0,,
と、通常のカンマ区切りの書式設定にカンマを2つ重ねれば、百万単位の表示になります(これも知らない人が多いよね)。
ですから、1億円を「100百万円」と表示するときに、「100,000,000」と入力して、書式設定で
#,##0,,"百万円"
とすれば、「100百万円」と表示できます。
ところが、「100,000,000」のセルがA1だとすると、
=ROUND(A1/1000000,0) & "百万円"
とする人がいます。
もちろん、数式で文字に変換して表示したら、その後で計算式に利用できませんから、このような使い方は避けるべきです。
SEがこんなことを書いていたら、即、突っ返します(文化の違いかもしれませんけれど。厳しすぎかな……)。
ほかに、以下の様な生のデータを表示するのに丸めでよく揉めます。
生データ | ||
売上 | (円) | |
○○事業部 | 3,647,516,432 | |
■■事業部 | 545,546,210 | |
××事業部 | 678,521,154 | |
△△事業部 | 4,412,509,873 | |
合計 | 9,284,093,669 | |
書式を変えて表示 | ||
売上 | (百万円) | |
○○事業部 | 3,648 | |
■■事業部 | 546 | |
××事業部 | 679 | |
△△事業部 | 4,413 | |
合計 | 9,284 | |
割り算して表示 | ||
売上 | (百万円) | |
○○事業部 | 3,648 | |
■■事業部 | 546 | |
××事業部 | 679 | |
△△事業部 | 4,413 | |
合計 | 9,284 | |
丸めて合計 | ||
売上 | (百万円) | |
○○事業部 | 3,648 | |
■■事業部 | 546 | |
××事業部 | 679 | |
△△事業部 | 4,413 | |
合計 | 9,286 |
明細数が増えればかなり大きな誤差になりますから、個人的には、丸めて合計し、もう一度丸める行為はバグと思っています。
が、会議などに出す資料で、表面的な合計が合わないと怒る人が出るのです。
「コンピュータで何で間違うのか?」と。
これにキレて、大喧嘩になったことも……。
わたしはものすごく雑な性格の癖に、この辺はうるさいのです。
人生幸朗でした。
コメント
murabee
こんにちは。社会人3年目のSEです。
丸めて合計し、もう一度丸めるのはいけないと思いますが、
財務諸表などの重要な書類になると、表面的な合計が合わないのも
妥当でないのではないでしょうか?
各金額を機械的に丸めるのではなく、合計額が一致するように
重要性を考慮しつつ加減するのが、八方丸く収まるのではないでしょうか。