技と名がつくと深入りしてしまうスキルマニアのエンジニア

テレビを捨てて街にでよう~理論編

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 雪鍋に挑戦です。大根おろしを作りましょう。大量に作らねばなりません。ていねいにすりおろします。

 「できた?」「飽きた」

 短気は三大美徳の1つ。ミキサーを用意してくれました。スイッチ、ポンでバキバキです。わざわざ購入したのですけどね。鬼おろし。大根と一緒にわびさびも木っ端微塵です。

■公共の電波

 主催者は熱烈な阪神ファン。もう1つの肴は伝統の一戦です。あいにく負け試合でした。新井も出場していません。タイムリーと3ラン。大量の追加点を奪われます。我が友は一言「もう、いいや」。チャンネルを切り替えます。

 ちょっと待て。負けている試合こそ見るべきものがあるのじゃないか。

 勝ってる姿しか知らない。負けたらなかったことにする。ファミコン世代のリセットという言葉が頭に浮かんできました。勝ってるときは誰だって楽しいものです。見ていて気持ちがいいでしょう。

 しかし、負けてなお、くじけない気持ち。次の試合のために何を行動するか。そこに学ぶべき何かがあるのかもしれません。「覚悟のすすめ」でアニキも書いています。

■公共の敵

 某大学の調査によると、テレビを見ながら食事をすると太る傾向にあるのだとか。テレビに意識がいく。満腹を感じることが遅くなる。そして食べ過ぎる。三段論法で肥満が加速するそうです。

 余分に摂取しているのは、一食あたり230キロカロリーほど。

  • 牛乳 コップ 1.5杯
  • プロセスチーズ 2.7個
  • 牛ヒレ 170グラム
  • ヨーグルト 370グラム

 なぜか牛が絡みます。焼肉に行きたいですね。お肉と一緒に白ごはんもお願いします。これもちょうどぐらいの数字。それから、あんみつ1人前。デザートも追加です。

 テレビを見ないだけでダイエットできそうです。流行るかもしれません。レコーディングダイエットの次はテレビレスダイエットです。ちなみにあんみつはガネーシャが全部たいらげてしまいました。

 思い切ってテレビの電源をオフにしてみませんか。静かな時間と空間が現れます。もしかしたら、ずっと探していた「自分」がそこに転がっているかもしれません。

■私の戦闘力は530000です。

 テレビは万人が見るもの。誰が見てもわかるように作られています。派手派手なCG。途切れることのない効果音。次々と重ねられる字幕スーパー。手を換え品を換え、いたれりつくせりです。思わず手法に注目してしまいます。これでは手段と目的があべこべじゃないですか。魔法のような編集技術。スキルマニア的には鼻血ブーですが。

 わかりやすいことはよいこと、のハズ。それも程度問題。何ごとも限度が大切です。

 もっと知りたいという気持ちに答えてくれないイライラさ。入り口までしか連れて行ってもらえないもどかしさ。わかりやすさのデメリット。わかりやすく言うと内容が薄いんです。

 早送りで理解できることを発見しました。会話を聞き逃しても平気です。字幕にちゃんと書いていますから。むしろ字幕だけで実におもしろい。

 決めました。テレビは録画します。倍速で見ます。二倍界王拳と名付けました。三倍界王拳はまだ使えません。太陽拳も使えません。毛根はまだ大丈夫なようです。

 あるいは、DVD化されるまで待つのもいいでしょう。リアルタイムである必要もありません。わたしのテレビネタは周回遅れ。それでも、あまり困ることはないです。誰ですか? 昭和の匂いがするなんて言っているのは。

■時間とは消滅するものなり、かくしてその罪はわれらにあり。

 「だって、時間ないもん」

 朝、起きたらテレビをつける。帰宅したらとりあえずテレビをつける。気がつけばリモコンを押しています。天気のよい休日。ダラダラとテレビ見てすごす1日。

 ゆかいな主婦と一緒に青い空を見上げている場合ではありません。なんとなくつけているテレビが数時間を無駄にしていませんか。かつてのわたしがそうでした。

 悪魔は人の時間を食べるもの。これも悪魔の誘惑なのでしょう。白い顔の悪魔には喜んでついて行きますけど。ちなみに白い粉はアンチウイルスによって駆除されました。

■万巻の書

 テレビだけが情報の入り口でしょうか。今宵は読書の秋といきましょう。時間はたっぷりあります。だってもうテレビは見ないから。

 情報の氾濫する時代。本を再評価する動きが高まっているようです。情報技術革命の行き着く先が本というのも不思議な話。フェチとしては速読スキルも守備範囲です。

■公共の会話

 テレビを見た人の話を聞くというのはどうでしょうか。逆転の発想です。語り手は喜ぶことでしょう。テレビの受け売りを披露できるのですから。聞き手は初めての内容なので新鮮です。ここに需要と供給の幸せな出会いが実現しました。

 堂々と「テレビ、見ませんから」とカミングアウトしてみます。テレビの話題にうんざりしたときには有効です。相手の態度が化学変化して実におもしろい。

 最近はプロ野球も時間短縮を意識しています。平均試合時間は3時間13分。

 用意したアルコールは五臓六腑へログイン済み。お鍋の中身はずいぶん前にからっぽ。焦げた大根おろしが底に残っています。

 そして、主催者の野球トークは延長戦に突入。はぁ。

 遠くからレベルアップを告げるアラート音が聞こえてきました。

【本日のスキル】

  • コラムニストスキル:レベル6
  • ダイエットキル:レベル3
  • 界王拳スキル:レベル2
  • 悪魔の誘惑に打ち勝つスキル:レベル7
  • 速読スキル:レベル10
  • 酔拳スキル:レベル10
  • 長いトークに付き合うスキル:レベル1
  • おでかけスキル:レベル0
  • 自己紹介スキル:レベル0
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